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5クエストですよ

 さて、今日は初クエスト日だ。わくわくすっぞ。


 ログインしました。さて、早速まずは村長の所へ行き話を通してくれたか確認、良かったので猟師の人の所へ。


「おう、お前が馬鹿か。話は聞いてる」


 何だいきなり失礼な、よく言われるが。


「初めまして、ナントです」


 馬鹿という名前ではないと自己アピールをしておく。


「俺はハンスだ。それじゃあ俺の仕事を手伝ってもらおう。俺の仕事は狩りだが、それ以外にも採取もある。というか、最近はお前達墜落人間が増えてそういう仕事が減っている」


 確かに異世界から落ちてくる人間という設定のゲームだが、猟師の口が悪い。


「お前がどうという訳でもないが、やってもらうのは採取になる。裏山でカラーアメーバを必要数までとって来てくれ」

「それは採取ですか?闘って倒すと落とす奴ですか?」


 カラーアメーバなんて初聞きだ。モンスター図鑑のMCさんに見せてもらった中にもなかった。


「知らないのか。カラーアメーバは文字通り色のついたスライムでこいつから色素が取れる。染色には必要だぞ」


 染色というか、防具職人が使うのは何か特殊な色の金属だった気がする。気になったのでそれを聞いてみた。


「まあ武器に使うならそっちの方が良いだろうが、ただ色を使うだけの普段使いの布製品や色が機能に影響しないやつにはこっちの方が早い。鎧に使ったら戦闘で禿るけどな」


 本当に表面に色を付けるような物なんだな。


「俺は難しい物を取るからお前はこれをやってくれ。剣の使い方も練習になるだろう」


 つまり戦闘になるのは確実なんだな。

 案内されたのは狩人の家の裏。ここから山に行けるという事だ。


「普通に野犬なんかが出るからそこは気をつけろよ」


 戦闘があるどころか敵がいるんじゃないか。犬と言えば素早いから、俺の腕では弓は絶対に当たらないな。

 Wikiには山の事は乗っていなかった。ビギの草原で何かするんだろうと思っていた訳だが、今度から追加された新しいイベント用フィールドなんだろう。

 名前を確認してみる。カラーズの裏山とあった。さっきのカラーアメーバの事からするにカラーアメーバが取れるからこの名前なんだろうな。カラーアメーバがイベント限定モンスターの可能性が高い。


 そんなことを考えつつとにかく歩いていく。アメーバは洞窟にいるのが普通だそうで、最初にまず見てみないとどんなものか分からないので教えられた洞窟まで進む。

 幸運にも野犬には出会わなかった。洞窟はそこまで深い物ではないと言われていたが、初めての洞窟である。よし、冒険らしい事をしよう。

 まずは世界名作全集にある冒険物にならって、火を起こして中に酸素があるか、有毒ガスがないか確認しようとした。マッチはおろか火打石もなかった。断念。そういえば弟が松明がどうとか言ってた。戻ったら買おう。魔法は使えないので仕方ない。

 そのまま突っ込む事にする。毒ガスがあるとは聞いてないので大丈夫だろう、多分。


 洞窟はそこまで深くはない。入って2,3歩歩くくらいで目的のカラーアメーバが現れた。赤い色だ。

 スライムの一種とはいえ立体的なプリンとかゼリーとか呼ばれるような物ではなく、顕微鏡でのぞいたそのままのアメーバ、イメージとしては分厚く、平面的に平たく伸びているだけの形だ。

 剣でつついてみると結構時間がかかった後光と共に消失、アイテムボックスを覗いてみると赤いボールのような物が入っていた。これが色素だろう。アイテム名はレッドカラーボールとある。


「これを…一種類につき百個?こりゃあ手数がいるな」


 思いついてステータスを見る。貰った経験値は1。しかも剣で倒せば剣の熟練度が上がって≪剣≫センスも上がるはずだが今回は上がっていない。敵が弱すぎるんだろうか。


「とうっせいっやあっ」


 赤青黄色の三色アメーバを倒していく。洞窟はすぐにカラーアメーバを狩りつくしてしまった。まだそれぞれ10個ぐらいしか手に入れてない。

 しばらくすればまたポップするだろうがその間に森に行ってみようと外に出た。洞窟を出たその目の前に野犬が半円を描くように勢ぞろいしていました。

 こんなところで本格的な戦闘とは。初戦闘だ。接近戦で弓は意味がないので剣と盾を構える。予想としては襲ってきたところを盾で抑えて剣で切り付ける。これを繰り返すのだ。別に剣道を習っていないのでどう動くかは分からないとしか言いようがない。

 野犬は普通の犬と違ってサーベルタイガーのような牙が生えている。まっすぐに伸びているのが違うところだ。


「ガウッ」

「うおうっ」


 初戦闘のせいかどうか、体が動かない。または過剰反応で体を剣が振り回す状態になっている。


「このっ」


 なんだかんだと言いつつ剣を振って何とか一撃を野犬に与える。


「ギャウンッ」


 一匹の野犬が光となった。そこまで強くはないようだがそれでも何度も切り付けなければいけない。さらに言えば一匹ではない。合計6匹、1匹倒したのであと5匹だ。


「グルルルゥ」


 唸りを上げている1匹に狙いを定めて攻撃。すると盾の防御範囲から外れた別の1匹が飛びかかってきた。


「のおうっ」


盾を振り回して攻撃してきた方へ回す。がんっと音がして何とか攻撃を防げた。体ごと向き直ったので盾を構えていた場所には剣が相手へ刃を向けている事になる。鼻先に剣が当たったらしい野犬が光となって消えた。

 俺が調子よかったのはここまでで、結論から言えば野犬が一斉にかかってきたため、死に戻りした。


「あいたたた」


 アイテムは半分以下になるし噛まれて全身痛いような気がすると良い所がない。今回は初心者救済用のイベントのせいかデスペナルティは体感1時間ほどだからしばらく待っていようと思い、どれだけ集めたアイテムが残っているのか調べてみる。

 アメーバボール合計30個だったのが合計15個に、倒した野犬のアイテムが1匹分入っていた。


「なになに、あの野犬の名前は、ダガードック。短剣ってか」


 どうもここも初心者用のアイテムの、ちょっと変わり者が出てくるようだ。説明には獲得したダガードックの牙が切り付けるのにに向いている、とある。


「暇だし、後あの山に何が出るのか聞いてみるか」


 デスペナルティ中は何も出来ないので今回も情報収集に回るとする。

 とはいっても行くのは猟師さんところだ、あそこで猟をしていたんならどんな物が出るか知ってるだろう。


「何だ、あんなのに負けたのか」


 まあ言われるとは思っていた。口が悪いキャラの様なので。


「さてはカラーアメーバを倒すのに夢中になって一か所で戦い続けたんだな」

「洞窟の中だったんですが」

「それでも一か所しか出入り口がないからそこに集まられたら終わりだろう。流石『初心者の初心者』の称号を持つだけの事はある」


 間違っても褒めてないな。けなしてもいないが、面白がっている。


「それで、どんなモンスターが出るのかというのを教えてもらいに来ました。出来ればカラーアメーバを取るのに丁度いい狩場があったら教えてもらえればと思いまして」

「はっ狩場はな、猟師にとっての命綱だ、そうそう教えられるか。本来ならモンスターも自分で調べろと言いたいところだが、流石に初心者に時間がかかりすぎるのも問題だから、それは教えてやろう」

「ありがとうございます」


 お礼を言うと不思議な顔をされた。


「礼を言うとは変わってるな。前に来た墜落人間はさっさと教えろって言って教えなきゃ文句を百ほど言ったのに」


 別に、礼儀が云々ではなく、ゲーム何だから探すのもまた一つの楽しみであると思う。


「ふむ、少し協力してやろう、カラーアメーバの取り方のコツを一つ教えよう」

「良いんですか?」


 さっきの言葉から行くと死活問題だから教えたらいけないんではなかろうか。


「何、本当に初歩のコツだからな。さっきお前は狩るのに夢中で、野犬に囲まれたんだろう?」

「はい」

「野犬はカラーアメーバの匂いで寄ってくるんだ。まあ一匹二匹で寄ってくるもんでもないが、短い時間に4、5匹狩ると寄ってくるのは確実だ。それを気を付ければどうという事はない」

「へー」


 それでは一か所で3匹づつ狩っていけばいいんだな。さらに俺はどんなモンスターが出るかを聞いて、猟師の小屋を後にした。


「出てくるのはダガードックの他はウィップスネークとネットスパイダーか。本来は王都から行ける初心者用ダンジョンのモンスターか」


 ここに現れると言うのはWikiには載っていない。名前の通りうまく素材を使うと鞭と網という変則的な武器を作れるらしい。


「網と言えば古代ローマの剣闘士みたいな戦い方なのかな」


 相手の動きを止めるのにはよさそうだ。これがあればビギの草原でもモンスターの動きを止めて攻撃できる。センスを取らなくても使う事は出来るのだから。

 とにかく、依頼を達成してセンスをもらうために俺は再び裏山へ入っていった。


 再びカラーズの裏山に参上。うろうろしつつカラーズアメーバを倒しては移動を繰り返してようやく各色50個を超えた。


「一日ですぐにここまで行くという事は、初心者救済としても楽な方だよな」


 さてもうひと頑張りと思ったその時、犬の遠吠えが聞こえた。


「不吉な予感」


 普段なら気にも留めないだろうがさっきの今だ。俺は大木を背にして構えを取った。よくある漫画や小説で、後ろを注意する必要がないのは戦いやすいとあったのだ。そして現れたのはまた6匹のダガードッグの群れだった。


「半ダースで行動するのが基本なのか?」


 流石に今度は死ぬわけにもいかない。150個分のアイテムが無くなったらショックでやる気をなくしてしまう。


「さあ来いやれ来いさっさと来い!」


 口調だけは勢いづけてでも恰好は盾に隠れるように剣を構えながらあっちが来るのを待ち構える。


「ガウッ」

「でりゃっ」


 人間動くときに声が出えるのは習性なのか臆病なのを勢いでごまかしているのか。盾で野犬を殴る。野犬が地面に落ちる。すかさず盾は前に構えたまま剣でとどめを刺した。


「よし、うまくいった」


 これを続ければ何とかなるだう。本当はもっとかっこいい戦い方をしたい訳だがそこまでのお金がない。技術もない。理想は二刀流でバッタバッタと敵を倒したい。防御は考えない方向で。

 そんな将来の理想を思い描きながら確実に仕留めていく。最後の一匹になった時、ダガードッグは逃げ出した。


「ふうう」


 思わず息を吐く。初めての戦い、または殺傷だ。無抵抗な羊を射殺しようとした事を言われればどうにもならないがやっぱり戦うのがきつい。


「夢中になって戦えたらいいんだけどな」


『獲得アイテム:ダガードックの牙×6

        ダガードックの毛皮×4』


 取れたアイテムは数が少ない。やっぱり毛皮なんかはボロボロにする勢いで戦うとアイテム用の素材が減ったりするのだろう。ついでに言えばたとえば牙の詳細なんかも分からない。宿か自分の家でないと分からないんだろう。

 とにかく今は仕事が先だ。そういえばと思いつくのはこれは全部集まったところで渡すのかこまめに渡しても良いのか聞くのを忘れていた。どこかで保管してくれるかもしれないし、早速戻ろう。


 村に戻ると早速話を聞きに行く。ハンスさんにはやっぱり馬鹿にされたが、今回はある程度まとまっていたら渡しても良いそうだ。ちゃんとそういう事は聞いておくかよく依頼を読むように言われた。そこで一種類五十個、合計150個を渡しておく。

 さてもうひと踏ん張りと思って閃いた。もしかして山なんだから採掘ポイントがあるんじゃないかと。早速鍛冶屋に話を聞きに行く。

 鍛冶屋というか、広場に面した雑貨屋があった。後ろで炉に火が付いていて鍛冶もやるタイプだ。でも金属製の品は鶴嘴やシャベルの道具で武器はない。


「ん?確かにあるぞ。つっても、基本石で、銅が取れればいい方だが。国の鉱山は勝手に採掘すると犯罪だが、ここら辺ぐらいは別に管理されてないんだ」


 雑貨屋のおっさんであるスミスさんは普通に教えてくれる。最初聞いた時スミスは鍛冶屋という意味と聞いたことがあるので運営が適当なのかスミス一族が居るのかどっちだろうか。


「採掘か採取は取ってるのか?なら名前だけは見えるだろう。もし銅が出てきたら買い取ってやるよ」

「じゃあ鶴嘴かスコップ貸してください」

「馬鹿野郎。初心者な上に初めて見た奴に渡せるか。売ってる奴を買え」


 採掘にも金は要るらしい。普通に売ってるわけだが現在は金がない。しょうがないので先にカラーアメーバをどうにかすることにした。

 無事に残りも達成。ついでにレベルも上がりました。1から5になった程度ですが。

 このゲームはレベルが上がれば上がるほど表面的な意味での強さや功績、クエストのランクが決まり、逆にアイテムはレベルが大きい相手とその差が激しいときに良い物が剥げ易くなる。

 つまり、センスの熟練度に能力を頼って、他がレベルの高低でイベント、チャンスが起きたり起きなかったりする仕様だ。レベルを上げ下げするイベントもあるので、攻略最前線組でもセンスの高いレベル低目な人が結構いるらしい。

 それでは早速アイテムを渡しに行く事にしよう。


「おお、結構速かったな。じゃあお前に報酬だ」


『イベント:初心者のためのセンス獲得03クリアーしました

      300デンを報酬として貰いました。

      センス≪気配感知≫が選択肢に入りました。有効化しますか?』


 なんだ、兄弟と一緒の奴か。有効化というのは6つのセンスに加えるという事だが、同じ物を持っていても仕方ない。今回は見送ろう。

 そしてやはり初心者救済用イベントだったようだ。03という事は他にもあるだろう。後で村長に聞いてみよう。


 俺はひとまず雑貨屋へ向かった。ついでなので鶴嘴を買って採掘しつつ裏山のモンスターを集めてみよう。残りは蛇と蜘蛛だし。

 そして勇んで言った雑貨屋では、ぼろの鶴嘴しか買えなかった。


「普通の鶴嘴一本300デンだよ」


 さっきの報酬全部を渡すのも問題だ。まだどんな物が取れるのか分からないのだから。ついでに後で灯がいることがわかっているので松明も一本購入する。

 鶴嘴は≪採取≫センスがどういう物か確かめるだけだからと安いのを買った。それがぼろの鶴嘴で、さびが浮いている。

 それでも150デンしたので報酬は半額になった。松明が一つ50デンなので3本買って報酬ゼロです。


「お前さん、噂の初心者だろう?」

「何の噂かは知りませんが、ナントです。名前はナントです」


 しっかりアピールしておく。


「金がないんなら、少しでも銅を持て来たら金に換えてやろう」

「それは有難うございます」


 金策の当てが一つ増えた。初心者救済用のイベントが結構あるようだ。


「さてと、鉱石が取れるのはどこだろう」


 話に聞くと別に鉱山ではないが取れない事はないと言いう程度の鉱石だそうなので掘った跡があるそうだ。探してみると結構深そうな穴があった。坑道として柱が立っているのでここだろう。


「よっさくは穴を掘るー」


 適当な歌を歌いながら採掘へ。出てくるのは石、石、時々銅。鍛冶屋のおっさんの言ったとおりだ。銅で剣を打ったりするのは可能だが、俺としてはある程度センスの熟練度が上がるまで別に初心者の武器でもいい。理由は壊れないから。まずは武器よりも金を貯める事にする。


「とは言っても石がほとんどだよな」


 この石も何かに使えるのだろうか。アイテムボックスは一種類につき99個まで入れられてレベルで何種類入れられるかは変わるので今の所邪魔にはならない。取っておこう。いざとなったら投げるのに使えばいいし。

 ある程度掘っては別の坑道や採掘跡を探すと言う事を繰り返す。そしてある茂みを抜けてさあ掘ろうとした時、脚に激痛が走った。


「痛いっ」


 何かと思ってみれば蛇がかみついている。


「くそっ」


 蛇に剣を刺すとあっさり倒せた。が、毒を持っていたらしい。


「薬草を、いや毒消し草か」


 よくある手順通りにしようとしたらアイテムボックスの中にはそういう物が全くなかった。まだ植物は採取していないので当たり前だが、慌てつつ周囲にないか探したりしているうちに気が付いたら死に戻っていた。


「そりゃお前、蜘蛛と蛇は≪隠蔽≫で隠れているからな」


 蛇に噛まれて死に戻りしたことを銅を売るついでに話したらスミスさんに言われた。


「そういうのを防ぐために発見系、感知系のセンスで先に見つけたり、隠蔽系のセンスで自分を隠したりするんだよ」


 狩りではどうやっているのかと猟師に聞くとそんな答えが返ってきた。


「というか、お前≪隠蔽≫のセンス持ってたよな。何で使えないんだ」


 勝手に発動するパッシブ型だと思っていたからです。確認すれば自分で発動させなくてはいけない方だった。蛇の材料は死に戻っても残っていたので、今度は気を付けるしかないとしか言いようがない終わり方だ。


 再チャレンジだ。再び鉱石の採れる場所へと進む。隠蔽隠蔽と強く意識しながら穴を掘る。少し違った色の石が採れた。とにかく掘って手に持てるぐらいの大きさの石をアイテムボックスに入れる。

 最初は数えていたが50数えてから数えるのをやめた。石だから採れるというだけなら結構取れる。


「金属的な知識がないからどれが銅かが分からない」


 王都に行って取るべきものが多すぎる。そうやってとにかく掘っているとがさがさと草のなる音がした。振り向けば蛇が叢から道を横断しようとしている。


「へえ、隠蔽って結構効くんだな」


 そう口に出した途端こっちを見た蛇と目が合う。戦闘が発生しました。1匹なのでそこまでかからなかった。いや、蛇がジャンプしてくるとは思わなかった。盾を構えてたから良かったものの、あれに剣を当てるなんて今は無理だ。叩き落として突き刺して終わった。


『獲得アイテム:ウィップスネークの牙×1

        ウィップスネークの毒×1』


 この前の蛇と合わせて蛇の素材が手に入った。でも使わないな、村で買ってくれるところがあるか聞いてみよう。


「これは大体が石だな。少しだけ銅の含まれている石もある。そっちを5デンで買って、合計30デンでどうだ」


 石の数だけなら50以上取ったけれど売れるだけの石は大してなかった。まあそんなもんだろう。十分に採れるなら鉱山として認知される。


『イベント:初心者のためのセンス獲得01クリアーしました

      30デンを報酬として貰いました。

      センス≪採掘≫が選択肢に入りました。有効化しますか?』

『称号:「鉱夫見習い」を獲得しました』


 初心者のためのイベントでももらえるのは定額ではなかったと分かった。ついでの様についた称号は、見習いが付くものなので職業的な物だろう。ただ、俺は鉱夫にはなりそうにない。

 さて、切りも良いようだし今日はここで終わるとしよう。中々初日にしては濃い一日だった。村長宅に潜り込んで物置でログアウト。明日は売る場所を探さないと。



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