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32ビギの村に戻りますと

「人間の方が早くぬけられるのに、何で歩いていくの?そんなに小人が気に入った?」

「俺は窮屈なのが嫌いだから」


 見送りについて来てくれたユウリと、入って来たときには芋虫のように体を棒状にしたあの穴に来ている。小人族のサイズだとトンネルと言っていいから動くのは楽だ。とは言っても大した距離でもない。あ、表記が小人族の草原村からカラーズの裏山に切り替わった。


「ふう、ようやく抜けたか」


 久しぶりのカラーズの裏山だ。見れば隣には入る時に合った木造建築物がある。


「それでは早速」


 巨大化してみよう。いや元に戻ってみよう、かな。アイテムボックスからスプーンを取り出すと色々な方向から見てみる。どう見ても模様もない銀色のスプーンだ。カレーライス用の大きい匙である。


「これは空にかざすのか?」

「知らない。いろいろやってみたら?」


 ユウリに言われたので何となく咥えてみた。何も起こらない。

 空にかざしてみた。何も起こらない。

 スプーン曲げをしながら念じてみた。曲がる事はなかった。しかしウィンドウは開いた。


『サイズを人間大に戻しますか?Yes/No』


 何だ念じればよかったのか。

 せっかくなので空へスプーンを突きつけて銀色の巨人の用にやってからYesを選択する。

 スプーンから銀色の光が放たれ始めてその輪郭を覆いだし、スプーンから俺に光が移って身体を覆い尽くす。そしてどん、という衝撃が出るように一段階体が大きくなった。さらにどん、どん、と段階を得て元に戻っていく。

 俺が心配だったのは、今回小人になった時に重傷、というかHPが減っていたのを小人状態で持ち直したみたいな事を言っていたので、元に戻った時そのHPになってしまうんだじゃないかと思っていた。体の調子は普通だ。状態異常も空腹もない。休憩したから良かったんだろう。

 しかしこの巨大化は光の巨人じゃないな。しかしどこかで見たような。昔の、本当に昔のビデオで見た、おばあさんが魔法のスプーンで小人になるとかそういうアニメの巨大化だな。


「なあ、ユウリ、この建物何の建物何だ?」


 また小人族の村に来るときの目印にしようと周りを見渡して、このお社か祠かの建物を使う事にする。


「何って、オリジ様の祠じゃない。小人族の守り神なのよ」


 オリジ様、というと、神殿で見た創造神とか呼ばれていた神様だったか。小人族云々というのは初耳だ。木像の為かボロボロで、その姿は分からない。神殿の像とは何か違う。


「そういえば神殿でプレイヤーが何か言っていたような」


 背中の光背に文字が書いてあるとか。プレイヤーの名前は忘れた。フレンド登録もしてない。とにかくその文字が書いてある光背がこの像にはついていた。文字も書いてある。


「もしかして神殿の物は壊れていたのか?聞いてみよう」


 壊れていないなら教えなくてもいいやと思った俺は、光、闇、雷、氷、木、金

と文字を確認した。ついでにお参りしておく。賽銭箱はないけど持っていた素材でもお供えしよう。


「ユウリ、もう一か所小人族の村に行ける場所があるって言ってたけど、どこにあるのか教えてくれないか」


 普通の体格で行きやすい場所があると言っていたので聞いてみた。


「それならあっちの大木よ、洞から下に下ると洞窟につながっているの」


 簡単に教えてくれたのでユウリを掌に乗せて案内を頼む。


「小人族の村は、なんというか、思ったとおりの場所だったな」

「思った通りってどういう意味?」


 会話の中、思い出話のようになって俺が呟いた言葉に、ユウリが反応した。


「いや、絵本のイメージだと、小人は茸の家や木の周りや中に家を建てるとかして生活してたんだ」

「ふーん。他には?」

「地下なら蟻の巣みたいに、いやむしろ地下都市を作ってるように生活するとか、人間の家の中の目立たない所に部屋を作って住んでいるとか」

「人間も意外と物知りなのね」


 ん?その言葉に何か引っかかる物を感じる。


「もしかして、本当にそんな生活してるのか?」

「あら、知ってたんじゃないの?そういう村もあるわよ。ナントは本が読めるからてっきり世界の建築物の本で知ってるんだと思ってたけど」


 いやそんな本は図書館にもなかったと思う。小人族の建築物何て本はなかった。他の種族の生態を書いた本はあったから、そちらには大都市の絵が描かれていた。

 物凄く小人族の家が見たい。


「小人族の里めぐりでもしようかな」

「なら見に行けば?証しを貰ったんだから、どこにでも行けるし」


 このスプーンにそんな証があったのか。


「おすすめはどこだ?」

「え、本当に行くの?」

「さすがに戦闘能力が低いから、戦闘センスが一通りチェンジしたら旅に出るんだ。一回は弟の所に行かないといけないし」


 そのついでに回ってみよう。それをゲームの目的にしてもいい。弟には基本的に期待されていないので普段は好きな所をうろつくのもありだ。


「そうね、お奨めは海の中にある沈没船の街とか図書館の中にある本の街とか」


 凄い情報を聞いた気がする。


「できればユウリが案内について来てくれたらありがたいんだが」


 一から探すのは面倒すぎる。


「そうね、暇があったらやってもいいわよ」


 そんな話をしていると広場とその真正面に当たる所にある、大きな洞の大木があった。これが入り口だろう。


「ここに入ると、だんだんと小さくなれるの」


 青い猫が登場人物の秘密道具にそんなのあったな。


「ここでお別れか。それじゃあ、また来るな」


 ここから村に帰ると言うユウリを下ろして再会を願って挨拶する。


「お土産持ってきなさいよ。それから、有難う」


 おや、お礼を言われましたよ。驚いてしまいますよ。

 俺が下ろした所を見てもユウリはいない。何か狐につままれたような気分だ。すぐ目の前が洞だから走っていったのかもしれない。驚いているうちに走って行ったんだろう。

 このまま百匹狩りの続きをとイベントの最初の方は考えていたが、はっきり言って疲れた気分が抜けない。村に戻って、駄目なら王都に行って宿取って寝よう。

 そんな事を考えつつビギの村まで戻ってきた。ここで休憩しても良いけれど部屋を借りられないからぐっすりと寝るのは出来ないな。


「王都へ行くか」


 結論が出たのでそのまま歩く方向を変えて動くと、知り合いに会った。


「あ、ジュリア、お久しぶり」

「あ~!ナント、どこ行ってたの!」 


 何故か大声で言われた。


「何って、連続百匹狩りに…」

「こっち来てっ」


 最後まで言葉を言う前に腕を掴まれて引っ張られる。


「何だどうした」

「早く、こっち」


 子供に手を引かれるのは初めてだ。何があるんだろう。

 連れて来られたのは少し離れた場所に建てられた見た事のない家だった。二階建ての宿屋に見える。


「何だ、これ」


 この前はすぐに裏山に行ったけれど村は広くないのでこんな物があったらすぐに分かる。俺が狩りをやっている間に建ったのか。


「中に入りましょ」


 ジュリアは俺を引っ張ったまま建物の中に入った。


「いらっしゃ~い」


 中にいたのは若い女性プレイヤーだった。褐色の肌に白い髪とどこかで見たようなファンタジーな姿の人だ。オリジナルらしい装備をしている。腰にハンマーがついているので戦士系だろう。


「どちら様でしょうか」

「ナントが出かけた時、客間にいた空旅人よ。村で鍛冶を教えてくれるの」


 生産職の人か。こんな建物に住んでいるから、きっと凄腕のプレイヤー何だろうな。


「初めまして、ナントです」

「ああ、貴方がナント。ジュリアちゃんからよく聞いてるわ。私はリル。見ての通りの生産職をやってるわ」


 俺の事を知っているのはジュリアから聞いたのか?まっとうなプレイをしていない自覚はあるので恥ずかしい。


「ジュリアから聞いてるわ。早速案内するわね」

「ちょっと待って下さい。案内ってなんですか?」


 建物の案内されるとは何があったのか意味が分からない。俺はリルさんに待ったをかけた。


「あら、ジュリアから聞いてない?」

「いえ全く」


 帰ってすぐに連れて来られたので何も聞いていない。


「まだ説明してないよ。私が説明するからリルは言わないで」

「はいはい」


 二人の仲は良いようだ。しかし、この建物はリルさんの物だと思っていたけれど違うのか?


「あのね、ナントが帰って来たとき客室にいたのはリルなの。リルは女の人でしょう。野宿させる事は出来ないからって部屋を貸してたの。ナントは別の人の家に泊まってもらおうって話して」

「そうか、それは悪い事をした」

「最後まで言わせて!」


 謝ったら叱られた。何故だ。


「話をする前にナントは行っちゃうし、リルはしばらくいるけど他にも人が来るっていうから、村に空旅人用の家を建てる事になったのよ」


 これは共同住宅と言う訳か。すると俺の部屋も作ってくれたと思う。


「家っていうかアパートだけどね」

「もう、リルも黙ってて!」


 リルのまぜっかえしにジュリアが反応して突っかかる。リルの口元が笑っていて、二人がじゃれついているのを見るのは微笑ましい。


「それで、ちゃんとナントの部屋もあるのよ。ここに泊まって冒険したらいいわ」


 ジュリアが得意そうに言う。


「それじゃあ折角だから部屋を決める?後に私の仲間が来ることは決定してるけど私以外の部屋は決まってないの」

「そうですか。リルさんはどこです?」

「入ってすぐの部屋よ」


 部屋はまず玄関兼集会所になっている。中央に大きなテーブルがあって、その後に向かって右から左に登る階段がある。部屋は外から見た限りだと左右に伸びているので端っこは手間がかかりそうだ。

 階段の下が1階の入り口になっている。その奥の部分にも部屋が見えるので向かい合った部屋が並んでいるんだろう。その見える部屋にはリルという名札が掛けてある


「そうですね。リルさんの斜め前、右側の部屋でお願いします」


 近くが良いと言う判断と隣り合うと気まずいかもしれないなどと考えが空回りしたものの部屋を決める。


「そう、それじゃあ荷物を置いて来て。簡単な案内をするわ」

「私がする!」


 リルさんにまたジュリアが立候補した。何か知らないが悪かったと思われて罪悪感でも持たれたかな。

 前をパタパタとジュリアが走っている。このアパートの中を案内してくれるそうだ。

 実際は、一階は生産職の作業場とまだ何に使うか未定の場所だそうだ。二階は丸々居住区になる予定らしい。

 俺の部屋と案内された場所はベットとテーブルがあるだけだ。


「まずここが台所」

「システムキッチンじゃないか」


 いいのか現代持ち込んで。


「昔の炊事場よりも使いやすいから、逆にいくつかの家からこれにしてくれって頼まれたわ」

「これ、ガスや電気じゃないですよね」

「そうね、ファンタジーらしく火蜥蜴の尻尾を燃やしているわ。一匹分で半永久に燃えて燃料いらずよ」


 サラマンダーか。それはファンタジーらしい。尻尾というからにはドロップアイテムなんだろう。


「ここが木工場」

「何でこけしがこんなに」

「ちょっと試したの」


 リルさんが木を削るのに使う道具を試したと言うらしい。≪木工≫も持っているのか。


「隣が金属加工場。ねえ、これ頂戴」


 金属加工場には旋盤をはじめとした工作機械がある。ここも試したのか薄い金属板を型抜きした物があった。ジュリアは薄い蝶をかたどったそれが気に入った様だ。


「町工場に見える」


 俺の感想を放っておいてさらに歩を進める二人。


「ここは調剤室」


 俺もこんなに生産場が整っているなら借りてみたい。


「でもここは化学実験室みたいだな」

「そしてここが鍛冶場」

「ああ、ここは普通だ」

「さっきからツッコミが続くね」

「え、独り言ですが」


 リルさんに言われて気付いたが、声に考えが漏れていたようだ。


「そうなの?それから、お風呂はないわ。後で作る予定だけど、石工の生産職がいるから彼に任せようと思ってるの」

「私も入らせてもらうの」

「そうか、それは良かったな」


 風呂は好きだがゲームの中の風呂がどういう気分になるのかは知らない。楽しみにしておこう。


「言っとくけど、女性が入っている時に覗きに来ないでね」


 よくある話だ。


「俺は覗かないけど、もしイベントでそういう話が出て来たときどうします」

「犯罪者は容赦しないわ」


 納得した。イベントによるが出来るだけ避ける方向性で行こう。リルさんの笑顔が怖い。

 テーブルのあるフロアに戻ると、ジュリアは家に帰って行った。


「ここでのルールは後で皆が来たときに決めるとして、基本的には人に迷惑な事をしない、出来るだけイベントでは協力する、かしら」


 そのくらいなら大丈夫。ゲームだからゴミ出しとかはないし、楽なもんだ。


「私は検証を中心としたギルドに入っているの。ここに来たのは初心者の草原をはじめとしたフィールドに新しい機能が追加されたかもしれないと言う噂でね」

「へえ、そんな物が」


 後で弟に聞いたが、俺のやっている事が噂の一部だった。


「それで、一緒のアパートだから先に言っておくけど、私はユニークセンスで≪称号看破≫ってセンスを持っているわ」


 ユニークセンスってなんでしょう。いや、小説なりゲーム攻略本なりで知っているけれど、このゲームにもあったのは初めて知った。


「≪称号看破≫は、名前の通り、称号が見えるセンス何だけど、看破って部分には隠し称号も見えると言う意味があるの」

「隠し称号ですか」


 俺の内心の疑問は放置されて話は進んでいく。


「それで、出来れば貴方の称号を見せて欲しいの。いつかうっかり見てしまうかもしれないし、駄目なら

駄目で気を付けるから」

「構いませんよ」


 別に悪いものを持っているはずはない。「初心者の初心者」の称号は悪いのか?

 リルさんの視線が何となく俺の頭の上に向いた。


『隠し称号が看破されましたので告知します。

 称号一覧


「初心者の初心者」

「初心者武器の趣味人」

「行商人見習い」

「戦士見習い」

「魔術師見習い」

「冒険者見習い」

「家畜虐殺者」

「狂戦士」

「神殿関係者(小)」

「小人族の友」』


 何だこれは。俺の称号に物騒な物が混ざっている。


「これは、少し質問良いかしら」

「待って下さい、確認します」


 ステータスウィンドウから詳細をみる。気になったのは三つ。


『初心者武器の趣味人

 初心者の武器を使い一定数以上の戦闘を行った証し。初心者の武器を使っている間攻撃力が1.2倍される』


『家畜虐殺者

 ビギの草原でノンアクティブモンスターを狩り続けた証し。ノンアクティブモンスターからの経験値、アイテムドロップが得られがたくなっている。

※現在「初心者の初心者」の効果でアイテムドロップへは効果無効となっています 』


『狂戦士

 戦士の称号を得た後、一定数以上の戦闘を行った間HPを回復することなく何度となく戦った証し。称号をつけている間攻撃力が1.5倍されるが、戦闘中回復行動は不可。戦闘後すべての能力値が半減する』


 何だこれとまた言いたくなった。全部俺がやったのは事実だが、こういう結果になっていたとは。そして厄介者と思っていた「初心者の初心者」が効果を無効にする能力を持っていたとは驚きだ。


「「初心者の初心者」の称号以外見たことがないわ」

「そうですか?」

「ええ。できたら掲示板に上げていいかしら」

「えっと」


 隠すものでもないから掲示板に上げるのは構わない。隠すものもあるのが問題だ。


「出してもいい称号と悪い称号があるんです」


 正直に言っておこう。俺はリルさんに言えない称号を説明しようとした。


「もしかして、この「小人族の友」っていう称号?」

「はい、それだけは出さないで下さい。誰にも話さないのが約束だから」


 リルさんの察しがよかった。約束は守らないといけない。


「分かったわ。それで、他の称号は良い?」

「それは構わないです」


 しかし、隠されていたとはいえ好みじゃない称号だ。


「ジュリアに聞いたんだけど、貴方はここのフィールドは長いみたいね。良かったら私のギルドに入らない?」

「いや、俺は弟に誘われてこのゲームに入りましたんで、弟のギルドに入る事になっています」

「そうなの。残念ね。弟さんのギルドの名前を聞いても良い?」

「ドラゴンロアーとか言ってました」


 俺の答えにリルさんはああと声を出して頷いた。


「あそこ、戦争が多いものね。人手を増やしたんだ」

「何か知っているんですか?」


 聞き捨てならない言葉を聞いたのでリルさんに詳しく聞いてみる事にした。


「あそこのギルドは、元々ドラグーン・ウィングスっていうのが元で、β版でも結構なギルドだったの」


 名前が違うな。改名したわけでもなさそうだ。


「でも何か事件があって、二つに分裂したの。元のギルドマスターはギルドを作らないって宣言したから、考え方で二つに分かれたのね。それがドラゴンロアーとワンダリング・ドラグーンというギルドなの」


 戦争を繰り返すほど仲が悪いのか。


「別に仲は悪くないわ。ただ目的のドラゴン素材が被る場合が多いのよね。その時色々な勝負でアイテムを取り合うの。個のドラゴンロアー数のワンダリング・ドラグーンって感じかしら」


 俺が猫の手で呼ばれた理由がよく分かった。


「俺は全く強くないんですが」


 「個の」なんて名前を付けるぐらいだから一人一人が強いチームに、俺のような初心者が入って大丈夫なのか。


「それは戦争バトルのやり方にあるの。数が足りないギルドは傭兵を雇えるわ。一人につき600人まで。ただ、たとえ数が一緒でもやっぱり指揮官が多い方が有利みたいね。プレイヤーとNPC指揮官じゃ違うから」


 何だ戦争用傭兵の担当だったのか。


「それなら今まで通り慌てずに戦えば良いですね」

「そうね、ところで、初心者フィールドの事を教えてくれないかしら」

「分かる事なら」


 俺はカラーズの裏山、セカの村の事を説明する。自分の行動とはいえ王都以外はこのあたりから動いてないな。


「それ、本当なの?そんな場所に行けたっていう報告はないけれど」

「さあ?俺は行けましたが、元々は狩人に頼まれていった場所ですし、イベントで初めて入れるとかでは?」

「その可能性はありそうね。それにしても、初心者の初心者を持つ者限定のクエストか。最近は真っ先に王都に行く人が増えたから、初心者の初心者は持ってる人がいないのよね」


 俺だけだったのか。初心者だから別に気にならないが、世に一つとなると自慢したくなるな。…いややっぱりならないな。隠し称号を抑えてくれたことには感謝するが表面に現れているのは微妙な感じがする。自分は初心者ですと看板背負ってるような物だから。いっその事隠せないかと思い出して、リルさんに聞いてみる。


「称号を隠す?出来るわよ。王都では出来ないけど」


 何故王都に出来なくて他の都市で出来るんだという文句を言いたくなってきた。



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