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未定  作者: む
3/3

階段

 今日は朝から体調が悪い。

 起きたときは普通だったのだが、朝ご飯を食べて、学校へ行く準備をしていたらなんか気分が悪くあなってきた。

 学校を休むほどではないと思ったので、親にも何も言わずに登校してしまったが、若干後悔している。


 朝部活にも一応出たが、なんとなく手を抜いて、無理しないようにした。

 無理しないようにしたつもりだったが、そもそも休んだ方がよかったかもしれない。

 

 普段体調を崩すなんてことしないので、いざそうなってみると、まだいけるだろうと思ってついできるだけいつも通りに過ごそうとしてしまう。

 いつもはできることができなくなるってのは、もどかしいものだ。

 

 朝部活が終わって、家を出る前よりいっそう悪くなった具合を誤魔化しながら、教室へ向かう。

 私の教室は2階にある。

 

 まあつまりは、階段を上らないといけないというわけだ。

 今日ほど階段というものを憎らしく思ったことはないだろう。


 私の頭にいる小人は、とりあえず教室にいって休もう、と提案している。この小人は多少体調が悪かろうと、いつも通りに過ごすべきだと考えている。周りの人に心配かけたくないし、注目を集めるのも嫌だし、自分が我慢して解決するならそうすべきだと考えている。


 しかし、私の肉はこの階段を上りきるのは無理だと警告している。いや、警告しているというよりかは、もっとシンプルに、嫌がっているといった方がいいかもしれない。


 どっちの言うことを聞くべきか悩んでると、結果的に階段の前で立ち尽くすという行動をしていることになった。

 登校時間だが、校門から遠い方の階段の前にいたので、通る人はほとんどいなかったが、それでもまったくいないというわけでもない。

 クラスメイトが通りかかった。さすがに不審に思ったのだろうか、声をかけてきた。


 「おはよう。ねえ、何やってるの?」


 一瞬どう答えるか迷ったが、とりあえず小人の意向に沿うことにした。


 「おはよう。見ての通り階段を眺めてるの。」

 「そんなの見ればわかるわ。なんで階段なんて眺めてるの?楽しいの?バカなの?っていうか大丈夫?顔色悪いけど。」

 「んー。まあたぶん大丈夫かな。階段に対してちょっと絶望しただけだから。」

 「ちょっと何言ってるかわからないわ。病院行った方がいいんじゃない?たぶん頭バグってるよ。あ、そうだ。日誌とり行かないとだから、じゃーねー。」

 

 行ってしまった。相変わらず口悪いな。

 私はどうしてほしかったのだろう。

 まあでも、なんか少し元気になった。今ならこの階段を上れる気がする。


 教室について、自分の席について休む。今日は授業は適当に聞こう。

 これ以上気分が悪くなるようなら、ちゃんと保健室行こう。

 そう思ってたけど、1時間目が終わるころには体調はほぼよくなっていた。

 

 もし今日みたいなことがもう一度あったとき、私はどう行動するのだろうか。

 なんだか、同じことを繰り返してしまいそうな気がする。

 まあそれでもいいかな。



 

 


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