過去の失恋
私は3年生の時にこの学校に転校した。
「お父さんの仕事の都合」。それだけの理由で。
ジュネーブの学校ではとっても楽しくやって行けてた。
親友も出来て、クラスのみんなも友達で、フランス語も何とかしゃべれるようになって。
そんな時に転校。悲しくはあったけど、楽しみでもあった。
私は最初はドイツ語がまったくしゃべれず、しかもチューリッヒで喋るのは「スイスドイツ語」。
分かるわけがない。唯一の会話する方法はシャルロッテに通訳してもらう。
なぜならクラスでフランス語が喋れるのは、シャルロッテだけだったから。
でもその時彼女は、私を見捨てた。
ある日、何も言わずに、彼女は他の子とどこかに行ってしまった。
仕方なく一人でいると、アニーナとルイーザに意地悪をされた。
授業の時も何か言われてる。そう感じた。
そんな時優しくしてくれたのがラッセだった。
私は彼を好きになった。
そして3か月後には付き合うことになった。
コミュニケーションを取るのは英語とフランス語とドイツ語。
単語を並べて「会話」をしてた。
私はその時はとても幸せだった。
でも1か月ぐらいたったころ、彼の態度が変わった。
私に何もかもやらせて、自分は遊ぶようになり、
私を見る目は冷たくなった。
それからすぐに、喧嘩をして私たちは別れた。
別れた途端に彼は私をいじめる側に回った。
いつも差別をされ、悪口を言われ、もう限界だった。
「学校に行きたくない。ジュネーブに戻りたい。」そう言ったのはいつだっただろう。
私の両親がいじめの「首謀者」ラッセとサミールの親に連絡して、いじめは終わった。
それから少しして、仲良くなったのがニノ。
今、私はニノに恋をして日々楽しく過ごしてる。
親友も出来て、ジュネーブの同級生たちとはいまだに仲良くて、好きな人もいて、恋のライバルもいる。
なかなか充実した日々だと思ってる。
いじめられてた時に、親には「転校すれば?」って何回も聞かれたけど、
同じ目に合うのが嫌だと思って、今もまだこの学校に通ってる。
自分でも何でだろうって思うことはあるけど、後悔はしていない。
なんだかんだ言って、私は今幸せだから。
読んでいただきありがとうございました!
これは本当のお話です。