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高校ヤンキー列伝 耳ピアス君反撃編

作者: ケンタウロス

私達が高校の時代


街にはリーゼントの不良が溢れかえっておりました


メンチの切り上い

殴り合い


毎日が危なくも

楽しかったです


さてさて またもや前回の続き


今度は

耳ピアス君

反撃編


でございます



皆さん

覚えていらっしゃいますか?


喫茶店で

嫉妬から

私とのりかず君に


つっかかって

耳ピアス

ちぎられた上に


私達の

大量なる

飲食代

払わされた


かわいそうなブサイク二人組



彼らの反撃の

お話しの前に

私の友達を

一人

ご紹介いたします


その名も

りょう君


彼は

私の

荒くれな

友達の中でも

ダントツの暴れん坊


とにかく

一日一度は

喧嘩する事を

自分の義務として

課しているような

おバカ



彼いわく


あのな

一日に一回な

必ず喧嘩すんねん


喧嘩はな

すればするほど

強なるねんで

知ってる?




というのが

持論の怖いもの知らずでして



いやはや

荒っぽい

しかも

目付きが異常に

悪い


そんな彼ですが

私とは

よく気が合って

つるんでおりました




お~い

ケンタよ~

一緒に帰ろや~

(無駄に明るいりょう君)




おう

りょうか

ええけど

むやみと

喧嘩 ふっかけんなよ




なに ぬるい事言うてんねん

ケンタともあろうもんが

おとなしなったら

つまらんで~




アホ

無駄に暴れても

しゃあないやんか

俺 痛い事嫌いやねん

とにかく帰ろか



二人でつるんで

帰ります



とにかく

まわりを

ひたすら睨み付けながら歩く

いけないりょう君




おい りょうよ

おばさん睨み付けんなよ

めっちゃ嫌な顔してたで

あかんて

お姉ちゃん

睨むなて

小走りで

逃げて行ったやん

お前は無法者か

(友達を優しく諌める私)





俺目悪いからな

普通に見てるつもりやけどな~



普通と違うわい

なんか

飢えた野獣って

感じやで



お~

それカッコええな

飢えた野獣 りょう

なかなかええやん

(センスの欠片もないりょう君)



アホか

女に飢えた りょう

やないか



女と言えば

ケンタ

のりかずに

女紹介したらしいやんか

俺にも頼むわ




いや~

何かお前に

紹介するのは怖いわ

なんせ

飢えた野獣やからな



のりかずほど

飢えてへんて

俺 ドーテーと違うし





などと騒ぎながら

駅前に来ましたら

なにやら

ガラの悪いのが

大量に

うごめいております



おい

ケンタ

なんや めっちゃおかしなん多いな

ワクワクすんな

(付き合いきれないりょう君)




え~とやな

ザッと数えたら

12~3人おるな

なんやねん

あいつら


おい りょう

揉めんなよ

おとなしいしとけよ

(温和な私)



そんなもん

俺等の駅前で

でかい面

されてたまるかい

どつき倒したろや

(駅を自分の物と勘違いしているりょう君)




アホ

こっちは二人やで

バット君も

鉄パイプ君も

傘君さえおらんねんで

反対にどつき倒されるわい

(冷静な判断力を持つ私)



俺はいつでも

警棒君と

ナイフちゃん

持ってんで

(用意周到A型のりょう君)



お~

さすがりょう

用意ええやん

どっちか貸して

(人の褌で相撲を取る私)




よっしゃ

どっちでも貸すで

(喧嘩する気満々でアドレナリン出まくりのりょう君)



せやな

ナイフちゃんがええかな

まてよ・・・




どないしてん?




あの向こうの

車止めに

座ってる

眼帯野郎

見えるか?



ん~?

俺目悪いからな~


お~

ブサイクなやつか?




そうや

あいつ

知ってるわ~

これは

どうも俺のお客さんやな




なんやねん

あいつら




あのな

ちょっと前にな

駅裏のサテンでな

のりかずと一緒に

二人組

どついてん


その一人やわ

左目に眼帯してるやろ

俺が左目だけ狙って

どつき回したってん





もう一人はおるか?




いや

のりかずなら

わかるやろけど


俺は覚えてへんわ~



とにかく

眼帯兄ちゃん

右目も潰して

両方お揃いにしたろや

(恐ろしい事を平気でおっしゃるりょう君)




よっしゃ

ケンタは

眼帯を

徹底的に潰せ


俺は

残りのゴミ共

抑えたるわい



それやったら

お前がナイフ持て

ナイフで

はったりかまさんと

10人以上抑えれんで



なあに

一番イケイケそうなん

2~3人

ナイフで

えぐったれば

みんな小便

ちびりよるで

(マジで言う恐ろしいりょう君)




よっしゃ

じゃ俺に

警棒貸してくれ




ほな

行こけ~

(めっちゃ嬉しそうな満面笑みのりょう君)







お~い

ピアスの兄ちゃん

眼帯

似合うとんで

お前は

顔隠した方が

いい男やで

(相変わらず口の減らない私)




あ~

お前やお前や

(眼帯君)




お~そうですがな

俺や俺や


でかい声出すなや

ドアホ

またやられにきたんかい

ご苦労様なこっちゃな





お前ら

たった二人かい

よくも俺らを

なめやがったな




アホンダラ

二人でも多いくらいや



おい

こいつら囲んで

しばき上げたれ

(大人数引き連れて威勢のいい眼帯君)



ザクッ

(何も言わずに近づいてまずは手近な一人の足を刺す女に飢えた野獣りょう君)




うわ~っ

いって~いって~


マママジ刺しやがった~

たた助けて~

いって~

血や血や~




ええか

お前らは

おとなしいしとけ

ナイフちゃんが

怒るで



はやっ

おい りょう

もう刺したんかい



ああ

まだ一人やけどな

足 刺したった

まだ10人以上おるからな

手早く刺していかんとな

日が暮れてまうがな

次は誰や お~

俺は誰でもええねんで

立候補せんかい

この ボンクラ共




周りの雑魚どもは

たった一人が

軽く足

刺されただけで

ビビって

固まっております




横には

足から血流して

泣きながら

座り込むヘタレが一人



おい

眼帯君

お友達は

ヘタレばっかやの~

もう一人の

財布君おったやろ

あいつはどこやねん




あいつは来とらん



さすが

財布君は賢いの~

で? 俺の相手は

お前一人か?

つまらんの~

まぁ 仕方ない

かかってこいや

今度は

右目じゃ

耳は両方ちぎって

お揃いにしたったからな

今日は目をお揃いじゃ(りょう君の受け売りで脅すこずるい私)




まま待て

お前な

俺の左目

もうあかんねんで

どないする気や




だから

次は右目いわして

両目 お揃いにしたるて言うてるがな

わからんやっちゃな

早よ こっち来いや





お前らな

俺の先輩に

ヤクザおんねんぞ





う~ん

ヤクザか~

うっとおしそうやけど・・・

ヒロ君に頼めばなんとかなるかな~

(計算高い私の心の声)

ちなみに

ヒロ君とは

私の3つ上の知り合いで

山○組系の

組員ですね

モノホンのヤーさんです





そうかい

ヤクザかい

おもろいやないか

連れてこんかい

けどな

俺はな

ヤクザみたいに

優しい事ないで

(なんとかなるなと考えた計算高い私)


俺の怖さ

思い知らしたろ


オラ~ッ

ぶっ殺したら

(警棒振りかぶって威嚇するお茶目な私)




ヒ~ッ

ごめんなさい

ごめんなさい

許して

(せっかく出した切り札のヤクザが全く効果なくて戦意喪失したヘタレの眼帯君)




なんや ケンタ

ブサイク君

泣いてるやんか

どないすんねん

こいつら

(物足りないりょう君)



許したるか?

(面倒くさくなってきた私)



アホか

おい

片目のブサイク

俺が分泌した

アドレナリン

どないしてくれるんじゃ

お~コラッ

こんなヘタレばっか

集めやがって

根性見せんかい

(かなりイラつく怒りっぽいりょう君)




よっしゃ

仕方ない

おい りょう

そのナイフで

こいつの面

どこでもいいから

えぐっていいわ

俺が許す

(あくまで仕切る嫌な私)



よっしゃ

ケンタ先生の

許可も~ろた

おい

片目

どこえぐって欲しい

リクエスト出さんかい



ごめんなさい

もう勘弁してください

もう二度と逆らいません

(完全に泣き声のかわいそうな眼帯君)



お前らも

よ~聞け

(他の雑魚どもに向かって怒鳴る英雄りょう君)


この人がな

病院送りのケンタさんや

俺はな

飢えた野獣 りょう様や

覚えとかんかい

(鼻高々で威張るりょう様)



ププッ


お お おい

りょう

飢えた野獣は

やめとけって

あかんて

笑かすなて

ププッ




おい

お前ら

もうええから散れ

どっか消えろ


プププッ



眼帯君よ

ヤクザでも座薬でも

いつでも持ってこい

ププッ


あかん

笑い止まらん

わははは

(苦しむ私)





夕闇迫る

駅前広場


明るい笑い声に

包まれた

心暖まる

ひとときでした




高校ヤンキー列伝


まだまだ危ない毎日

続きます

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