母
うつ病の治療はとてもつらい。
このままなの?
いつまで?
と考えてしまう。
母さんまでうつ状態になってしまった。
ごめん、本当にごめんね。
わたしはもうすぐ30歳。
明日は神経の病院。
来週は心療内科。
その次は婦人科。
毎週病院に行っている自分がいやになる。
わたしが行けないときは母さんが薬をもらいに行ってくれる。
母さんが運転してわたしを連れて行く。
自分の人生を楽しみたいだろうに
わたしのせいで
ごめん。
先日は父さんが落ち込んでいた。
母さんは「外食しよう!」と言った。
わたしは長時間外出はできない。気分が悪くなるから。
人ごみも無理。
そうなると行けるお店は限られてくる。
母さんは静かなお店を選んでくれた。
帰り道。
父さんが車を運転。
助手席に母さん、後ろにわたし。
母さんが言った。
「今が1番幸せ」
母さんは子供のころに両親を亡くしている。
叔母夫婦に育てられたがイジメにあったと言っていた。
母さんは言う、
「夜寝るとき、どんな夢を見れるかが唯一の楽しみだった」と。
わたしは病気ばかり。
それでも
こんな子供を持っても
今が不幸って思わないでいてくれるのかな?
母さんは明日、またわたしを病院に連れて行ってくれる。
ありがとう
いつもありがとう。
そして
本当にごめんね。
わたしは
健康な人が羨ましい。
end.




