Nちゃんはね
わたし:「○○学校でNちゃんと同級生だった者です」
そう電話で言っただけで涙が溢れてきた。
Nちゃんのお母さんは律儀な人だった。
Nちゃんの母:「そうですか、Nがお世話になったんでしょう?
お恥ずかしい話、まだ信じていないの」
え・・・?
あ、鈍くてすみません・・・。
Nちゃんが亡くなったこと、ですね・・・とわたし。
Nちゃんは生前、うつ病で苦しんでいたんだって。
わたしと同じだったんだ・・・・・・。
言えばよかった。
うつ病なんだって。
そしたらNちゃん、わたしに相談してくれたかな?
わたし:「わたしもうつ病なんです」
Nちゃんの母:「そうだったんですか?」
わたし:「はい。でも、人に言えなかったんです。偏見もたれるから・・・」
Nちゃんの母:「そうよね。まだそうよね。あの子も苦しんでいたから分かるわ」
恥ずかしながらわたしは泣き崩れ、電話口で
「Nちゃんとケンカしたままなんです」
と言った。
「あの子は許していますよ」
とNちゃんのお母さんは笑った。
「あなたは娘と同じ歳。苦しくなったり辛くなったら電話ください。
ご家族に言えないこともあるでしょ?」
わたし:「でも・・・。おばさん、辛くないんですか?」
Nちゃんの母:「いいえ。これはあの子がキッカケをくれたんだと思う。あなたを助けて
あげてって言ってるのよ」
わたしは悲しいような嬉しいような。
涙が止まらなかった。
そして何度もNちゃんのお母さんに電話した。
甘えてしまった。
いつの間にか本音を言えるようになった。
「死にたい・・・。Nちゃんが呼んでるんじゃないかな?」わたしは言った。
「そんなことあの子は言わない。あの子なら生きてって言うわよ?」Nちゃんのお母さんは言った。
一呼吸してこう続けた。
「残された家族は辛いのよ。今は考えられないだろうけど、お母さんもお父さんも悲しむ」
わたしは
「そうかな? わたしはこれ以上迷惑かけたくないんだ・・」
と答えた。
Nちゃんの母:「お葬式するの、迷惑じゃないと思う?」
わたし:「んー・・・」
Nちゃんの母:「その後、ずっと戻らないのよ? だから死なないで」
・・・・・・・死なないで・・・・・・・
この言葉だけは死にたくなったときに思い出して欲しい
どこかに住んでる遠くの誰かが言ってたような。
わたしたちは他人同士だけど
誰かが自殺するというのは、本当に辛い。
その人が病気で苦しんでいたり、悩んでいて自ら命を絶ったとしたら
もっと辛い。
だから 今
また ふと
死にたいと思うことがある人へ
わたしからのメッセージ
死なないで。




