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第3話「スライムとの邂逅」

エロゲあるある

スライム服溶かしがち

第3話スライムとの邂逅


あれから少し歩いて、森の中へと探検することにした。


地形把握と、食料調達も兼ねているが、そもそもサキュバスって腹が減るのだろうか。


ここで私が想像しているサキュバスについて、少し語るとしよう。


エロゲなどでよく見るサキュバスは、男女を誘惑させ快楽へと突き落とす。


そして人間の精を絞りつくし、それを糧に生きている。


まぁざっとこんな感じなんだが、それを踏まえると普通の食事では生きていけない可能性がある。


なのでついでに人がいれば、少し協力してほしい物だが、ここでも問題が一つ。


何を隠そう向こうの世界で生きていた頃は、そう言った行為は一切経験が無い。


そもそも男友達はいても、それ以上になったためしがない。


なのでサキュバスとは名ばかりの、チェリーガールなのだ。




『てかそもそもこんな森に人がいるかどうかも怪しいんだが..』




この森入る前は大したことなさそうだったが、ガッツリ迷って入った場所さえ覚えていない。


知識無い物がおいそれと、訪れていい場所では無いのは痛感した。


異世界..恐るべし..(良い子の皆は、ちゃんと調べてから行こうね☆)


見た感じあっちこっちにキノコとか木の実とかはあるみたいなので、最悪それでしのげれば..などと考え事をしてれば、足共に地面とは違った感触が走る。


慌てて足をどけて、下に目線を送る。


そこには青色の不定形なゼリーの塊が、うにゅうにゅと動いていた。




『あ、スライム』




一目でわかる異世界の有名モンスターの一匹、スライム。


ゲームでは序盤に出て来る雑魚モンスターだが、ことエロゲに関してはそうとは限らない。


人間の装備品を溶かして来たり、拘束力が強かったり、その変化自由な体であんなことやこんなことをしてくる。


要するに侮れない相手、きちんと見極めなければいけない。


取り合えずその辺で拾った木の枝を手に取って、軽く突いてみる。


しかし枝が振れた瞬間、あっという間に弾けて霧散してしまった。




『うむぅ、弱い方のスライムか』




油断は禁物だが、一先ずは平気そうだ。


再び森の中を散策中、スライムの大群に遭遇。


ざっと数えて5匹以上が、わらわらと草を溶かして食っていた。




『いいなぁお前らは能天気そうで』




なんてスライムに悪態をついてみたが..空しくなるだけだった。


にしてもこいつらってどう繁殖するのだろうか、てかオスメスって概念があるのか?


気になりだしたらキリが無いので、観察してみることにした。


三日間観察して、分かったことはこいつらはオスメスが存在せず、交尾も行わない。


その代わりに、ある程度大きくなれば勝手に分裂して、その数を増やしているらしい。


ん~興味深いが、エロゲ脳からすれば、少しがっかりした感じだろうか..


しかし可能性が失われたわけではない、ここで一つの仮説が立てられる。


そう!人間の構造に興味を持つ、あるいは模倣するために人間を襲うと言う仮説だ!


エロゲのスライムは時に人間の姿で描かれることもある。


しかしそれは一度、人間の構造を知る必要がある。




『もしかしたら、ここのスライムも人間に模倣できるかも!』




そう考えに至った私は、迅速に行動した。



こんな感じで仲間が増えるよ~

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