特別編⑤ 雑誌記者による佐内候補へのインタビュー。
雑誌記者「佐内さんが東京都知事選に出たのは、占い師に押されたからと伺っていますが、そうなんですか?」
佐内「そうですね。それは事実です」
雑誌記者「そうだとすると、ずいぶん短期間で政策とかをまとめ上げたんですね」
佐内「昔から思っていたことがありましたんで。そういうのを並べてみました」
雑誌記者「座談会の動画も見ましたが、佐内さんは波力発電とか小笠原日帰り観光とかババ抜き型商品券とか、なかなか面白い案を出しておられました。こういったアイデアで、例えばこんな商品があったら売れるだろうにとかいうようなことも考えていますか?」
佐内「そうですね。これは座談会の親睦会で話していたことですが『ハンコ型のパスワード解除USB』なんかもそうです」
雑誌記者「何ですか、それ?」
佐内「座談会に出ていた蔵沢さんという女性候補者との話の中で出てきたことなんですが、僕をも含めてインターネットの中で使われるパスワードが覚えづらいということで、それを一発で解消できる方法はないかと思って出した答えがこの『ハンコ型パスワード解除USB』なんです」
雑誌記者「確かにパスワードは他と一緒ではダメとか、常に新しいのと交換するようにとか言われて私も覚えにくくて仕方がないですね。しかもメモしておいた紙すら無くしてしまって困ることがよくあります。でも最近ではマイク〇ソフトとかグー〇ルなんかも一括して記憶していてくれるようになりましたが」
佐内「その場合マイク〇ソフトに入るパスワードも覚えておけないというんですよ彼女は(笑)。それに自分のパスワードを全部一社に管理してもらうのは不安だとも言ってました」
雑誌記者「それはまあ、そうですね。でもハンコはパソコンでは使えないじゃないですか」
佐内「これはすべてのパスワードを記憶したUSBをハンコに見立てているということです。このUSBをパスワードを求められた際に突っ込むと、パスワードが解除されるというものです」
雑誌記者「それは便利でしょうが、人に拾われたら悪用されませんか?」
佐内「大丈夫です。USBの腹の部分に指紋認証用のセンサーが付いていて指紋が一致しないと働きません。しかも血液が流れていないと無効なので悪い人に指を切られて利用されるということもありません」
雑誌記者「そういうのもあると便利ですね。他に産業分野でこういうのがあれば売れるのになあというのはありますか?」
佐内「売れるか売れないかは国民のニーズを企業がどれだけわかっているのかだと思うんですが、例えばヨーロッパによくあるような一人乗りの乗用車がなぜ日本では普及しないんでしょうね」
雑誌記者「それは安全面などでクリアーしないんじゃないですか?」
佐内「でもそういう車があると便利だと思うんですよね。一人暮らしの人が空の座席をいっぱい運ぶ必要もないでしょうに。安全面という意味では軽自動車並みの車体で真ん中に座席一つの『一人乗りリムジン』なんか作ったらけっこう売れるかもしれませんよ」
雑誌記者「他には何か思い浮かぶことがありませんか?」
佐内「例えば座談会の時に堀木さんという人がいて」
雑誌記者「ああ、あのゴミ問題の人ですね」
佐内「その人が日本の家電が売れなくなったのは家電リサイクル法のせいだと言ってたんですが、僕は工夫すればもっと家電は売れると思うんですよ。彼が言うには現在は家電は安くなったぶん壊れやすいし修理代が高いし捨てるに捨てられないので売れなくなったと言うんですが、家電の修理がしにくくなったのは一枚のボードに集約されて生産されるため、一か所の不具合でボード全部を取り換えなければならないからだと思います」
雑誌記者「それはまあ仕方ないのではないですか。機械が作ってますしね」
佐内「でも一度の修理で数万円もかかるのは、やはり無駄だと思いませんか?」
雑誌記者「そりゃそうですが、佐内さんには何かいい案があるんですか?」
佐内「レゴですよ」
雑誌記者「ハア、レゴってあのオモチャの?」
佐内「一枚の大きなボードの上に各パーツをレゴのように並べるんです。このレゴ状のパーツは一つ千円くらいで、誰でも交換できるようにしておきます。不具合が出ると家電自体が何番のレゴを取り寄せて交換するようにと指示を出してくるんです。で、簡単に取り換えられるので故障してもすぐに修理ができて、ゴミにもならないというわけです」
雑誌記者「なるほど。都知事に当選したら色々アイデアを出して都民が楽しく暮らせるようにしてください」
佐内「取材、ありがとうございました」




