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58話 タイムリミット

「ほうほう」


 これはこれは。

 新しく獲得したユニークスキル・暴食者と、エクストラスキルの森羅万象に魔素支配……


「むふふ!」


「如何なさいましたか?」


 さっきまで恍惚とした表情で放心してたのに……何事も無かったかのような、この自然な振る舞い。


「どうぞ、ホットココアです」


 シルヴィアのみならずミーシャまでも……おかしい。

 さっきまで2人とも頬を上気させて、時折りビクって身体を震わせてたのに!

 めっちゃエロい感じだったのに……


「……」


 これじゃあ、とりあえず後で謝っておこうとか思ってた私が、一人だけ変に意識してるみたいじゃんか!

 くっ……乙女にあるまじき姿を邪神の前で晒させてしまった事に、僅かでも悪い事をしたとか思った私がバカだったわ。

 しかも、変態なシルヴィアだけならまだしも……


「ミーシャも、染まっちゃったんだね」


「えっ? そ、染まる?

 ご主人様、どう言う事でしょうか?」


「っ!」


 無自覚!!

 可哀想に……あんなにも気高く、無垢だったミーシャがシルヴィアの魔の手に……!!


「あ、あれ?

 何で私、ご主人様に哀れむような視線を向けられているのでしょうか??」


「大丈夫。

 私はどうなっても、ミーシャが大好きだよ」


「っ!! ご、ご主人様っ!」


「むわっ!」


 び、びっくりした。

 いきなり抱き上げないで欲しいです、はい。


「な、何でしょう? 全く意味はわかりませんが、不思議と心が満たされていくようです」


「ふふふ、下半身が疼くように胸の奥がキュンキュンし、レフィーお嬢様を抱き締めたい衝動に駆られているのでしょう?

 それでいいのですよ、ミーシャ。

 もはや貴女はこちら側の住人なのですから! ふふふ……」


 っ!? や、やっぱり、シルヴィアはミーシャを同類(変態)にしようとっ!!


『茶番はもういいかな?』


 茶番っ! これのどこが茶番なんだ!!

 ほらしっかり見ろ! シルヴィアのあの黒い微笑みをっ!!


『キミの反応を見て楽しんでるね』


 はぁ、本当に邪神は何もわかってないわ。

 そんなんだから女の子にモテないんだよ!


『いやだから私は……まぁ別にいいけど、そっちの方が面白そうだし。

 そんな事よりも』


 そんな事よりもっ!?

 ミーシャがへ、変態への扉を開かされそうになってるこの状況がそんな事だとっ!?


「ふふふ、仕方ありませんね。

 冗談はこのくらいにすると致しましょう」


 えっ? 冗談??


「ミーシャも、レフィーお嬢様を離して差し上げてください」


「わかりました」


 えっと、ソファーに座らされたのは良いとして……ちょっと何が何だか理解できないんだけど。


「レフィーお嬢様、全身鏡です」


「ん、ありがと」


 反射的にお礼を言っちゃったけど。

 シルヴィアのミーシャ変態化計画はどこに行ったのっ!?

 何か釈然としな……


「……」


 まぁ、予想はしていたし。

 想像も、覚悟もしてたけど……


「うぅ、成長してない……」


「レフィーお嬢様……きっと大丈夫ですよ!」


「そうですよ、ご主人様!

 そう気落ちなさらないでください!!」


 シルヴィア、ミーシャ!

 そうだよね。

 今回成長してなくても、時間が経てばきっと成長するハズ!

 それにもうこれ以上進化しないって決まった訳じゃないし。


「ん、大丈夫。

 ありがと」


 ふぅ……よし。

 今はそれよりも、アレから何時間経ったのかだ。

 竜王と血王の動向も気になる、特に竜王の方は既に動いてるし。

 スイーツタイムを堪能できない可能性も十分にある。


「レフィーお嬢様が進化の眠りにつかれて、およそ1時間程が経過しております」


 やっぱりか。

 なんとなく、予想はしてたけど……前回の進化に比べて今回の進化に掛かった時間が短いのは、今回は進化に伴う身体的な成長が一切なかったから。


 そして恐らく、短期間で連続して進化に至った場合……身体的な成長は殆どない!!

 だから私の身長は伸びなかったし、胸も成長しなかった。

 うん、そうに違いないわ。


『いや、それは単に悪魔ちゃんが貧……』


 黙らっしゃい! シャラップ!! アホ邪神めっ!!


「こほん、話を戻しますが」


 あ、はい、すみません。

 そう言えばシルヴィアもミーシャも、普通に邪神の声が聞こえてるんだった。


「死王ゲヘディが降伏を願い出た直後に、ダンジョンへと侵攻を開始した竜王の軍勢ですが。

 たった今15階層に到達したようです」


「……」


 これはタイミングが良いと言うべきか、悪いと言うべきか。

 思ったよりも竜王の攻略速度が早かったけど、ギリギリ間に合って良かった。


「じゃあ、行こう」


 当初の予定通り、15階層で竜王を始末する!


次回からバトル回!

竜王戦に入ります!!



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