399話 どんな気分?
本日は昼間がメンテナンスだったため、夜の12時に投稿しました。
次回は普通に正午前後に投稿予定です!
世界中の人間共。
獣人、妖精、巨人、その他にも知能を持つ全ての知的生命体を対象に一斉に記憶を付与する!
普通ならそんな莫大な情報量を処理することなんてまず不可能だし。
それ以前に世界中の知的生命体に同時に干渉する事なんて並大抵の神にもできない……が!
「ふふん!」
干渉する事を本質とする付与の極地!
神能・付与ノ神を保有する私にとって、世界中の知的生命体に同時に干渉して記憶を付与する事なんて容易な事なのだよ!!
しかも! 以前行った情報付与における脳への負担軽減の特訓と、ユニークスキル・付与者が神能・付与ノ神に進化した結果!
今では、私の任意でどの程度の負担を相手にかけて付与するのか調整できる!!
つまり! 時間を短縮して一瞬で膨大な量の情報を常人に付与して定着させても全く影響が無いようにする事もできるのだ!!
まぁ、今回は面倒……げふん、げふん! 人間共に自分達の犯した過ちを教えてやる事が目的だし、多少の頭痛を感じる程度の精度で付与したけど。
「ふふっ!」
コイツらは例外!!
「ッ〜! がぁっ!?」
さっきから不躾に私の事を睨んでたクズ勇者。
どうせ、皆んなみんなの希望たる勇者である自分が邪悪な魔神を倒して世界を守る!! 的な事を考えてたんだろうけど。
とにかく! 頭を抱えて悶えてるクズ勇者!
「イヤァァァァアッ!!!」
その隣で絶叫しながら蹲ってるアバズレ聖女!
「っ……」
両膝を地面について頭を抱えて愕然とするクリス!
「ぐぅ……!」
「っ、頭がっ!!」
「何、これ……!?」
「ぅっ!!」
ズタボロなクソ女神の元に駆け付けようとしてた熾天使共!
そして!!
「あぁぁぁっ!!」
目を見開いて首を張りながら頭を抱えるクソ女神!!
アーク達との約束で発狂したら困るからガスター達3人は例外として、コイツらには一切なんの配慮も遠慮も無く膨大な記憶情報を付与してやったわ!!
「あはっ!」
常人なら一瞬で脳が焼き切れて死んでもおかしくない情報量だ。
記憶情報の定着自体は一瞬で終わってるとはいえ、その記憶を飲み込んで理解するまでにはもうちょっとかかるだろうし。
超越者にして神能まで保有するクソ女神はともかく、クズ勇者共は凄まじい頭痛に襲われてる!!
その激痛に加えて私の過去を見てるのに発狂してないのは褒めてやる。
まぁ、例え発狂しても強制的に正気に戻してやるけど。
他の……当時、自分達の都合で私を生贄にした老害のお偉い方も! お前らも! 発狂して現実から逃げるなんて許さない。
「これがお前の……お前達の罪。
自分達の犯した、罪の自覚もなく、私に罪を償え? 悔い改めろ?
ふふっ! 厚顔無恥にも程があると、思わない?」
「っ……」
「ねぇ、恥ずかしげも無く、自分達の事を棚に上げて、罪を贖えって言ってた気分は?
悔い改めろとか、偉そうに言ってた気分は?
あはっ! やぁっと、自分達の犯した罪を、自覚した気分はどう?」
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