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39話 重大な問題に気付いてしまった

「ん」


 まぁ、ネコちゃんが眷属になってくれるって言ってるし、結果オーライだけど……しかし……しかしだ!

 私は今、この時となって重大な問題に気が付いてしまった!!


 今だってネコちゃんに相槌を打つだけで精一杯だったし、これはもはや疑いの余地すら無いだろう。

 まさかこんな問題を抱えていたとは……他者と話すのが怖いと言う問題をっ!!


「や、やはり私如きがご迷惑でしょうか?」


 ぐはっ!! 伏せた状態からの上目遣いはヤバイ! 私の精神に多大なダメージが入った!!

 し、しかし、これはマズいぞ。

 私がちゃんと返事をしないから、拒絶されたって勘違いされたらどうしよう……


「ご安心を。

 レフィーお嬢様は貴方の申し出を、とても喜んでおられますよ。

 ただ、お嬢様は恥ずかしがり屋さんなのです」


 ナイスっ!

 シルヴィアさん、ナイスフォロー!!

 いやまぁ、恥ずかしがり屋とかは余計だけど、ネコちゃんに誤解される前に訂正できたから大目に見よう。


「そうなのですか?」


 恥ずかしがり屋ってのは癪だけど。

 ここは何度も頷いて肯定するしかない! 本当に癪だけどっ!!

 しかし、会話恐怖症とは困ったな……


『会話恐怖症って、キミいつもシルヴィアや私と普通に話してるじゃないか』


 なに言ってんの? バカなの?

 シルヴィアとはもう長い付き合いでこっ、心の底から信頼してるし! 私にとっては家族みたいなものだから、問題ないに決まってるじゃん。


『へぇ〜』


 途轍もなくニヤニヤしてそうな雰囲気を感じる。

 端的に言ってウザイ。

 死ね! 邪神のアホっ!!


『あはは、ごめんごめん。

 それじゃあ、私はどうなのかな?』


 確かにお前とも普通にやり取りしてるけど、目の前に本人がいないから問題ない。

 言ってしまえばゲームのアナウンスに愚痴ってる心境? まぁ、とにかく問題ない。


 他に転生してから会ったのはエルダーリッチと、オーク共にトレントだけど。

 ぶっちゃけ、全部敵だったわけだし。

 戦闘モードになってる上に会話は一切していない。


 まぁ、エルダーリッチとは対話しようとしたけど。

 それも結局は声を掛ける前に頓挫したし、そもそもあの骸骨の化け物を私は人とは認識しない。


『人って、その子も人じゃないげど……』


 確かにネコちゃんはネコだけど……シルヴィアと対等に言葉を交わせるネコちゃんなんだよ!?

 ここまで高度な知能を有してるならもはや人と変わんないじゃん!


「あっ、ぅ……」


 ムリムリムリ! 話そうとしても全く声が出ないぃっ!!

 そ、そんなに見ないで! 恥ずかしいから、そんな生暖かい目で私を見ないでっ!!


 だって私、あんな殺され方したんだよ? トラウマになってない方が不自然だわっ!

 これはもはや、会話恐怖症どころじゃない! 他人恐怖症なんだよ!?

 ちょっと話せなくても仕方ないじゃん! 仕方ないよね??


『そうだね。

 仕方ないよね』


 よし! 邪神だけど、一応神のお墨付きを得た!

 まぁ、だから何なのって感じだけど……


「ふふふ、ではお優しいお嬢様。

 改めて、私を貴女様の眷属の末席に加えて頂けますか?」


 うんうん! 勿論だとも!!

 話せないものは仕方ない、ここはもう潔く諦めよう。

 てな訳で、モフモフなネコちゃんに抱き付いて良いですか?


『現金だね、その切り替えの速さに流石の私も驚きだよ。

 まぁ、悪魔だから欲望に忠実なのは当然だけど……』


 ふっふっふ! 何とでも言うが良い!!

 誰がなんと言おうが、ネコちゃんが眷属になってくれるのなら、絶対にモフモフするのだ!!


 そして、眷属とするからには名前はなくちゃ不便だし……よし、決めた!

 咄嗟に思いついた名前だけど……うん、案外悪くない!

 流石は私、我ながら良いセンスだわ!


 さぁ、頑張れ私!

 すぐ側にはシルヴィアもいるし、眷属となるのであればネコちゃんはもはや他人ではない!

 ……げど、まだちょっと怖いからシルヴィアの手を握っておこう。


「レフィーお嬢様?」


 ごめんシルヴィア。

 戸惑ってるみたいだけど、今は説明してる余裕はない。

 ひっひっふぅ、ひっひっふぅ……よし、いけるっ!!


「ミーシャ。

 それがネコちゃんの名前」


 言い切ったぁー!


「あれ?」


 ネコちゃんに名前を告げた達成感を感じながら……視界が暗転した。


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