35話 敵が来た
「んぅ……ん」
我ながらよく寝た。
目覚めスッキリ、お目目パッチリ!
なんでまた隣にシルヴィアがいるのかは謎だけど……
「じぃー」
どうせ起きてるんでしょう?
僅かな変化すら見逃さないように顔を覗き込んで、寝たふりを見破ってやる。
「レ、レフィーお嬢様。
そんなに見つめられると恥ずかしいです……」
ふっふっふ! やっぱり起きてたな。
この私に同じ手は通じないのだ!!
けど、シルヴィアが恥ずかしがって赤くなるとは……途轍もなくレアな光景だ!
「ふふん!」
うん、朝から何かちょっと得した気分だわ!
「しかし、お嬢様に間近で見つめられるのも……ぐへへ……」
……でも、次からはやらない事にしよう。
「あの……シルヴィア?」
「はっ!? 申し訳ございません、少々取り乱しました」
少々……? いや、何も言うまい。
と言うか、何も言えない。
安易に踏み込んではいけない、と私の勘が警鐘を鳴らしてる気がする。
「おはようございます、レフィーお嬢様。
まずは御髪を整えさせていただきます」
サラッと今の出来事を無かった事にしたっ!?
お、恐るべき手腕とメンタル……やっぱり、今は揶揄わないで大人しくしとこう。
「さて、本日のご朝食は如何なさいますか?」
う〜ん、今日の朝ごはんかぁ。
ぶっちゃけ、精神生命体であり悪魔である私に食事と言うモノは必要ない。
魂を食べるのも、シルヴィアが作ってくれる食事やお茶も、言ってしまえばただの娯楽。
食べたいと思うから食べてるだけ。
とは言え、全く無駄って訳でも無い。
魂を食べる事によって進化してる事からも分かる通り、食したモノは全てエネルギーへと変換されるし。
けどまぁ……
「今日はいい」
結局昨日は睡魔に抗えずに寝ちゃったし。
昨日作り上げたダンジョンを見て回って、ちゃんとできてるか確認しないと。
「かしこまりました。
では、昨日作ったスイーツをお弁当のかわりに持って参りましょう」
「ん」
しかし、本来は睡眠も必要ないハズなのに睡魔に抗えないって……基本的に食事も睡眠も、排泄すらも必要としない身体なのに!
事実、転生してから一度も排泄はしてないのにっ! 寝落ちって……
『それは悪魔ちゃん自身の性質だからじゃないかな?
何せキミは、怠惰な悪魔でもある訳だしね。
それに、悪魔ちゃんは寝るの好きでしょう?』
た、確かに微睡に浸って惰眠を貪るのは大好きだけど……
『受肉してるとは言え、本来悪魔と言う種族は精神生命体だからね。
ようは精神のあり方次第なんだよ』
ふ〜ん。
じゃあ、私よりは先に起きてるとは言え、シルヴィアも寝るのが好きなんだ。
「私は睡眠は大事だと思いますよ。
お眠りになっているレフィーお嬢様も大変お可愛らしいですし。
周囲の警戒は私がしておりますので、レフィーお嬢様は安心してお眠りください」
「えっ? じゃあ、シルヴィアは?
いつも寝てないの?」
「はい! お眠りになっている、レフィーお嬢様のご尊顔を拝見できるチャンスですので。
私の至福の時間の一つでございます」
えぇ……寝てないの?
いやまぁ、シルヴィア自身が満足そうだし。
シルヴィアがそれで良いんなら別に構わないけども……
ん? ちょっと待て。
じゃあ、いつも私の隣にいるのって寝てるんじゃなくて、寝てる私を眺めてるって事ですか?
それは流石にちょっと……
「あっ……」
こんな事で混乱してる場合じゃなかった!
くっそぉ、やっぱり昨日寝ちゃったのはマズかったか!
「如何なさいましたか?」
せめて、先に点検をしておきたかったのに……
「侵入者だ」
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