表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

304/436

304話 さぁ……行こう

「全てを呑み込め、暗黒域(ダークネス)


「っ……! 光よっ!!」



 クズ勇者が剣を振るって放った光の斬撃が、セラフィルから広がる闇を迎え撃ち……



「ぐぁっ!」



 相殺しきれ無かった衝撃波によってクズ勇者の身体が吹き飛ばされる。



「ノアっ! 今行……」



 バリィィィィッ!!

 天井を、床を、空気を焼き焦がしながら迸る稲妻がアバズレ聖女を呑み込む。



「行かせると思いますか?」


「っ、アリーちゃん……」



 パリッ、パリッ……っと、小さく紫電しながら電気が空気に弾ける中、結界でアリシアの雷撃を防いだアバズレ聖女が自身の前に立ち塞がるアリシアを睨む。



「そこをどいてっ!」


「アレはフィル様と勇者の戦いです。

 お姉様の所蔵によれば、男の子の戦いに手出しするのは無粋らしいですよ?」



 アリー……それって、私のマンガの話じゃ……



「ふふっ、それに聖女様の相手は私です」



 うん、まぁ何も言うまい。

 祖国に対して宣戦布告なんてシリアスな場面なのに……って思わなくもないけど。

 別になんの問題もないしな!



「頑張って後ろの方々を守ってくださいね」


「っ!」


「雷波」



 アリシアの足元から雷が波ように唸りながらアバズレ聖女に襲いかかる。



「この程度じゃあ私の結界は破れな……」



 ドゴォッ!!



「ぐぉっ!?」


「ぎゃぁっ!!」



 アリシアの雷波を防ぎ切ったアバズレ聖女の決め台詞を遮って轟音が鳴り響き、次いで悲鳴が上がる。



「ダメですよ。

 しっかりと守って差し上げなければ」


「っ……」



 アバズレ聖女を通り過ぎた雷波が、背後の壁を砕いて近くにいた狸ジジイ共が巻き添えになったか。

 まぁ怪我が数名出ただけで誰も死んではないようだけど。


 軽傷のくせに泣き叫んでるヤツまだいるし……ぷぷっ! 良い大人がみっともない。

 ふふふ、せいぜいみっともなく泣いてる姿を大陸中に生放送されるが良いっ!!


「けど」


 幾ら城内で、近くに重鎮達もいて本気を出せないとは言え……ここまで一方的な展開になるとは。

 フィルとアリーもまだまだ本気じゃ無いのに。

 アバズレ聖女は結界で身を守ってるから傷は無いけど、土埃まみれで肩で息をしてるし。

 クズ勇者なんて全身傷だらけでボロボロ。


 あの会議室もセラフィルとクズ勇者、アリシアとアバズレ聖女の戦いの影響……と言うか、殆どのアリーの雷撃のせいで廃墟って言っても過言じゃない状況。

 どっちが優勢かなんて火を見るより明らか! ふふっ、愚かな人間共め、我が眷属たる2人の力に驚愕するが良いわ!!


『ねぇねぇ悪魔ちゃん、ちょっと良いかな?』


 ん? なに?

 今は気分が良いから答えてやる! 感謝しろ!!


『はいはい。

 じゃあ聞くけど、どうしてセラフィルにフィル、アリシアにアリーって愛称とそうじゃ無い時があるの?』


 ふっ、そんな事もわかんないの?

 そんなの、2人の活躍を録画してるからに決まってるじゃん!

 カッコいいシーンに愛称だと微妙になるからな。


『へぇ、そうなんだ』


 なんだ。

 せっかく教えてやったのに、興味が無さそうだな。


『あはは、そんな事ないよ』


 ふ〜ん、まぁ良い。

 今はお前に構っている暇はないのだ!


「ふふっ」


 そろそろ、今回の宣戦布告を締め括らないと。


「フィル、アリー」


『『かしこまりました!』』


「さぁ……行こう」


 私の出番だっ!!


『面白かった!』

『続きが気になる!』


と思ったら、ブックマーク登録及び、下記の☆ボタンからポイント評価お願いします!!

モチベーションに直結します!!


また、感想やレビューなどドシドシご意見下さい!

これからもよろしくお願いします!!



『最強幼女は惰眠を求む! 〜神々のお節介で幼女になったが、悠々自適な自堕落ライフを送りたい〜』

https://ncode.syosetu.com/n6453ex/

もよろしくお願いします!


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ