表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

19/436

19話 付与は世界を制す!

 なるほどね。

 地球の記憶が戻ってから、なんで付与がハズレなんて呼ばれてたのか不思議だったけど……そういう事ね。


 確かに初期の状態であれば、付与の効果は低い。

 スキルを鍛えれば、その限りではないんだけど……ハズレって呼ばれて冷遇されてるスキルを、わざわざ鍛える者は誰もいない。

 だから、この事実に気づく者がいなかったと。


 確かに私も付与スキルは、全くといっていいほど使ってなかったな。

 まぁ、そもそも公爵令嬢にして第一王子の婚約者であった私が、スキルを使う機会なんて殆どなかったんだけど。

 それにしても……


「おかしい」


 明らかにおかしい。

 いくらハズレスキル筆頭の付与でも、流石に今まで誰も鍛えないなんて事はいくらなんでも不自然すぎる。


『あはは、まさか新しいスキルを定着させちゃうなんて! 想像以上だよ!!』


「なるほど、お前の仕業か」


 仮にも神を名乗ってるんだし、邪神ならそのくらいできても不思議じゃない。


『いや、本当に私は何もしてないよ?』


 じゃあ、付与スキルを鍛えた者はいるけど、誰もその事実を明かさなかったとかかな?

 まぁ、何でもいいや。


 前世では殆ど出番がなかった付与スキルが、なんでユニークスキルになってるのかは謎だけど……

 今重要なのはそんな事じゃなくて、私が付与のスキルを持っているって言う事実のみ!


「鑑定」



 名称:付与者

 覚醒した名もなき原初の悪魔が保有するユニークスキル。

 あらゆるモノ・事象へと干渉する。



 説明文は短いけど、何でこのユニークスキルを獲得できたのかはわかった。

 恐らくは、地球の記憶が戻ったから。


 正確には、前世の記憶が戻った事で、もともと保有してた付与のスキルがユニークスキルに進化したってところかな?

 そして記憶が戻ったのは殺される直前だから……悪魔に転生した時には、既に付与者を保有していたって訳ね。


「ふふふ」


『随分と機嫌がよさそうだね』


 だって、このユニークスキルだよ? そりゃあ、機嫌もよくなるわ。

 付与は意味のないバフやデバフ効果を与えるだけのハズレスキルって言ったのは誰だったかな?

 クズ(勇者)ゴミ(国王)? それともクソビッチ(聖女)だったっけ?


 冤罪で捕まって、地下牢に繋がれ、様々な酷い仕打ちを受けてた私の前に来た誰かが見下したように言ってたけど……

 ふふふ、付与の力がそんなモノのハズないのに。


「バカで愚かな人間共め」


 付与の力の本質は〝干渉〟する事!


『まさか……』


 そのまさか。

 ステータススキルをこうも簡単に獲得できたのは、私がそうなるように干渉した結果。

 何に干渉したのかは知らないけど……干渉はできた。

 そこで、今考えられるのは可能性としては2つ。


 天の声システムみたいな特殊なシステムが存在する可能性と、もともとそういう世界だって可能性だけど。

 重要なのはそこじゃない。

 大事なのは、私がそこに干渉する事ができると事実!!


『いやはや、本当にキミは私の想像以上だよ。

 勇者達も恐ろしい存在を敵に回したモノだね……』


「?」


 何やらぶつぶつ言ってるけど、小さくて聞き取れなかった。

 ふっふっふ、まぁいい! 付与は世界を制す可能性すら秘めた力!!

 愚かで醜い人間共め! 首を洗って待ってろよ……必ず徹底的に復讐してやるっ!!


『けど、悪魔ちゃん』


 ちっ、人がせっかくいい気分に浸ってるのに邪魔しやがって。

 アホでバカでウザい邪神めっ!


『はいはい。

 それで、今更だけど名前はどうするつもりなのかな?』


「名前?」


『キミねぇ……自分の名前がまだないって事、忘れてないよね?』


「……」


 まさか……まさか、この私が邪神に指摘されるなんて……何か屈辱だわ。

 しっかし名前かぁ〜。

 考えようと思ってたけど、エルダーリッチに襲われてすっかり忘れてた……


「どうしよう?」


 う〜ん、まっ! 名前の事はシルヴィアが帰ってきたら相談するとして。

 それまではなんか知らんけど、いつの間にか獲得してた魔力体スキルをとりあえず調べて……ちょっと実践してみよう!


『面白かった!』

『続きが気になる!』

『主人公の名前! 何か案がある方はご連絡ください笑』


と思ったら、ブックマーク登録及び、下記の☆ボタンからポイント評価お願いします!!

モチベーションに直結します!!


また、感想やレビューなどドシドシご意見下さい!

これからもよろしくお願いします!!



『最強幼女は惰眠を求む! 〜神々のお節介で幼女になったが、悠々自適な自堕落ライフを送りたい〜』

https://ncode.syosetu.com/n6453ex/

もよろしくお願いします!!


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] 付与(魔法)を極めたキャラクターならFAIRY TAILのアイリーン・ベルセリオンがいます。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ