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165話 魔神竜の咆哮

前話、164話の前書き及び活動報告にも記載しましたが。

諸事情……時間が間に合わないと言う物理的問題により投稿時間を、ほぼ毎日深夜0時からほぼ毎日朝8時へと変更します。



 この草原は既に私のモノ! 私の領域! 言ってしまえば私の神域なわけだ。

 ふふふ、バカで愚かで醜くて、脆弱な人間風情が私の草原を焼き払おうなんて烏滸がましいわ!


「う、うそ……こんな事って……」


「ターニャ!」


 あっ、ガスターの教え子の魔法使いちゃんこと、ターニャがペタリと座り込んじゃった。

 すぐさまパーティーリーダーのアークが駆け寄って、すぐに他の仲間達もターニャの周りに集まって唖然と座り込むターニャの周りを固める。


 ふむふむ、へぇーなるほど、なるほど。

 スキルに称号もいい構成だし、魔素(エネルギー)量も5人全員が周囲にいる他の冒険者達に比べたら多い。


 流石は最強のSランク冒険者。

 冒険王ガスターの教え子達、今最もSランクに近い5人とか言われてるだけはあるってところかな?


 まっ、私からしてみればその実力は勿論。

 その命の重みも、愚かにもこの戦争に参戦してる時点で他の冒険者共と大差ないんだけども……


「ふふ……」


 良い! 良いぞっ!!

 唖然とこっちを見つめるターニャの瞳に浮かぶ、この恐怖と畏怖の念っ!


 まぁ、パッと見たところターニャは人間にしては優秀な魔法使いみたいだし。

 この場にいる人間の中では多分一番魔法に精通してて実力のある魔法使い。


 だからこそ、優秀で能力が高かったからこそ気付いちゃったんだろうなぁ。

 この戦場が……草原がほんの一瞬の内にまるまる私の魔素で支配しされた事に。

 そして、どう足掻いたって絶対に覆る事がない程に絶望的な力の差がある事に……


「面白い! 少し見たとは言え、私の力の一端を覗くとは」


「っ!!」


 チラッと視線を向けると、ターニャが真っ青になって身体を震わせる。


「ふふふ、誇るが良い」


 そして! 私のこの美しくも神々しい白竜の姿の前に恐れ、畏れて平伏すが良いわ!!

 ふっふっふ! さぁ、私を崇めよ! 私を畏怖しろ!!


「おいおい、何でこの場にドラゴンなんかがいやがるんだ?

 これは悪魔共の国との戦争じゃなかったのかよ」


 むっ、せっかく気分良く悦に浸ってたのに……邪魔しやがって!

 せっかくの……せっかくの貴重なドヤポイントだったのにっ!


 あぁ、何かムカついてきた。

 そもそも誰だよテメェ!

 ふざけんなよ! こっちはいつまで経っても華奢な見た目のせいで畏怖されんのに飢えてんだよっ!!


「まぁ、別に良いか。

 悪魔殺しの称号も良いが、ちょうど竜殺し(ドラゴンスレイヤー)の称号が欲しかったところだ」


 両腰に刺した2本の剣を引き抜き、右手の間には炎、左手の剣には水を纏わせ悠然と。

 誰もが唖然とする中、ニヤリと笑みを浮かべながらこっちに歩いてくる金髪の青年。


 うん、まぁ確かに絵にはなってると思うよ?

 なってるとは思うけども……結局、お前誰だよ!? 見たところ冒険者なんだろうけども。


「とは言え、こうもデカいと流石に時間がかかりそうだなぁ。

 まぁ、仕方ねぇな、全身を切り刻んで弱らせてから3枚におろしてやるとするか」


 うぜぇー。

 何コイツ、めっちゃウザイんだけど……そもそも何で既に私に勝てる気でいるんだよコイツ。

 ガスターもそうだったけど、やっぱりそれなりに強い人間って図に乗ってるな。


「しかし俺は運がいい。

 これだけの軍勢の前で単独でのドラゴン討伐、これでこそ俺の名に箔が着くってもんだぜ。

 なぁ、お前もそう思うだろ? デカいだけのトカゲ野郎」


 ……トカゲ野郎?

 も、もしかして……いやいやいや、そんな事はマズ有り得ないと思うけど……それって私の事じゃ無いよね?


 うんうん、流石にそれは無いわ! 絶対に有り得ない!

 だって今の私は美しくも神々しい純白のドラゴンっ!!

 そんな私に向かってトカゲ野郎って……


『悪魔ちゃん……現実逃避は良く無いと思うよ?

 今のは誰がどう見ても、確実に悪魔ちゃんに向かって言ってたよ』


 トカゲ野郎……トカゲ、の部分はまだ許せる。

 いやまぁ、この私に向かってトカゲ呼ばわりとか万死に値するけど。

 (ドラゴン)の事をトカゲ呼ばわりするのは割とテンプレだし、まだ理解はできる。


 でも……女の子の私に向かって、絶世の美女にして皆んなから姫様って呼ばれるこの私に向かって野郎!?

 ふっ、ふふふ……良いだろう、もうお前が誰だろうが関係ない! そんなにも死にたいのなら、お望み通りぶっ殺してやるわっ!!


「まぁ、(ドラゴン)は種として最強の生物にして知恵のある存在。

 そんなお前に敬意を表して、冥土の土産に名乗ってやるよ。

 よく聞いておけよ? 俺の名はラモール……!」


 ゆったりと歩いていた男の姿が掻き消え、直後に地面が爆ぜる。


「お前を殺す者にして……」


 瞬時に私の眼前まで接敵し、空中で炎と水を纏わせた2本の剣を振り上げた状態でニヤリと交戦的な笑みを浮かべ……


「双極と呼ばれるSランク冒険しぁがっ!?」


 何か喋りながら剣を振り下ろそうとしたバカを重力魔法で地面に叩きつけて〜!

 跳ね返って来たところを魔力弾(バレット)で吹き飛ばす!!


「がはっ……!!」


 ほほう、流石はSランク冒険者。

 地面に叩きつけられても無事で、吹き飛ばされながらも魔力弾(バレット)を受け切ったか。


 まぁ、そのせいで剣は2本とも砕け散ったけど。

 私を殺すだのトカゲだの、野郎だのほざくだけはある。

 尤も! だから何って話なわけだけど!


 私も人間にしては強い、その実力を評して、ほんのちょっとだけ本気を見せてやろう!!

 魔素を一気に練り上げて……


「消し炭になれ」


 ふふふ……さぁ! 文字通り、竜の逆鱗に触れた事を後悔するが良い!!


「塵と化せ! 魔神竜ノ咆哮(デヴィルノヴァ)っ!!」


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