134話 復讐の始まりだ!
いつもの如く、遅れました。
申し訳ないです! 年末で色々と忙しいんです!!(言い訳)
五大国が一角に数えられる大国。
商業と流通の中心地にして、商人の聖地と呼ばれるアクムス王国が王都フェニルの一頭地。
海に面した商業地区にある一頭地とは反対側にある居住区の一頭地。
そこに立ち並ぶ大商人やら貴族やらのお屋敷と比べてもなお広大な敷地を誇る、数日前に建てられたばかりの真新しい施設!!
静寂でお上品な貴族街とも言える居住区の一頭地では無く。
活気に溢れ凄まじく賑わう商業地区の一頭地に存在するこの建物こそアクムス王国における拠点。
「こ、これは……」
ただでさえ広大な敷地面積を誇るのに、さらに内部を魔法で拡張している悪魔王国の大使館。
その深部に存在する会議室に響くは、唖然と困惑するような声……
「これは今、霊峰ルミエルに集合している勇者共のリアルタイムの監視映像」
まぁ、クリスティアが唖然としちゃうのも無理はない。
何せ魔法があるとは言え基本的には中世ヨーロッパ程度の文明なわけだし。
リアルタイムでの監視映像なんて完全なるオーパーツだしな!
それに! まだまだ即位して間も無い若き王とは言え、五大国の国王であるアランも。
大国で宰相の地位に就く海千山千の大貴族であるグランツェ公も。
数々の修羅場を切り抜け、多くの死線をくぐり抜けたSランク冒険者たるガルドも。
全員が同じように唖然と目を見開いて間抜けな顔をしてるわけだし。
何か間抜けな顔をしてしまった事を恥ずかしそうにしてるけど、エルフで副ギルドマスターとは言え女性であるクリスティアが唖然とするのはむしろ当然の事なのだ!!
『悪魔ちゃんがフォローするなんて珍しい……あぁ、なるほどね。
まぁ、確かに彼女はエルフらしい体型を……』
シャラップ! 黙れバカ邪神っ!!
こほん、邪神の戯言はともかく!
ふっふっふ〜! 我ら魔国の技術力にもっと驚くがいい!!
「文字通り格が違うな。
マジでお嬢ちゃんの国とやり合わなくて正解だったなアラン国王陛下?」
「国王陛下って……ガルドに言われる何か気持ち悪いから今まで通りで構わない。
まぁでも、あの時グランツェ公の話を信じて戦わずして降伏する選択を選んだ自分を褒めてあげたいよ」
「もし仮にレフィー様方、悪魔王国と本格的な戦争になっていたかと思うと……
国王……アラン様、そしてグランツェ公爵閣下のご英断に感謝いたします」
「いえ、戦力差は歴然。
戦争などしても敗北しアクムス王国が滅亡する事は目に見えていた事。
大国アクムスの宰相として情け無い話ですが、私に最初から交戦するなどと言う選択はありませんでした」
滅亡って……皆んな大袈裟だなぁ。
確かに王城を吹っ飛ばすくらいはしたかも知れないけど、商業と流通の中心地を壊滅させる何てするわけ無いのに。
まぁ、それは置いておいて。
この4人の関係性も地味に気になるところだけど、それも後でじっくり聞くとして……今は勇者共だ。
「しかし、彼らが集結するとなると……流石にマズイのでは?」
「そうですな。
彼らは仮にも魔王を討伐した勇者パーティー。
一人一人が英雄と呼ばれる者の中でも突出した実力を誇る存在。
そんな彼らが再び集結しレフィー様方に立ち向かうとなると……」
何やらアランとグランツェ公が難しい顔をしてるけど……
「いや、問題無いと思うぞ?
いくらアイツらが魔王を討伐した英雄で強いと言っても……相手がお嬢ちゃん達だからな……」
「ん、問題ない」
そう! ガルドの言う通り、全くもって問題無いのだよ!!
ふ、ふふ、ふはははっ! 断言しよう! 今の私にとって勇者共など恐れるに足らないと!!
何たってアイツが全員一丸となって何とか倒す事ができた魔王程度の実力者なんて我が悪魔王国にはざらにいる。
そんな魔国において私よりも強いヤツなんて……認めたく無いけど、非常に悔しいけど竜神たるファルニクスくらいだし。
ぶっちゃけ、今の私は勇者達なんて足元にも及ばないくらいには強い!
これでも私は超越者! 正真正銘の神様なめんな!!
「それに……」
アイツらの性格は前世の記憶もあるし、調査も行なってわかってる。
魔王を倒した勇者共は、確かにこの大陸では最強と言える存在となった。
勇者共は勘違いしている。
この世界で最強なのは、頂点に立っているのは自分達6人だと。
それが井の中の蛙に過ぎないと言う事も知らずにそう信じ込み、全員が心の何処かで慢心を抱いているからこそ……
『とりあえず斥候として俺が出向くとするか』
「コイツらは必ず単独行動をとる」
しかし、それにしても……
何かカッコつけてニヤリって笑ってるけど……ぷぷ! バカどもめ!!
全部、全〜部、見られているとも知らないで密会してやんのっ!!
「まぁ、何はともあれ」
向こうから来てくれるって言うなら歓迎してやろうじゃんか!!
「ふふ……さぁ、復讐の始まりだ」
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