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123話 歴とした理由がある!

活動報告にも載せましたが。

申し訳ないですが、本日の更新はお休みします。

年末が近づき、冬季休暇が近づくにつれ、大学の課題等が急増してちょっと……だいぶピンチな状態です。


それに加えてここのところ、急激に寒くなって体調が芳しくありません。

ここ最近、投稿が少し遅れたりと色々と調子が悪いので、1日ゆっくりと休んでコンディションを整えたいと思います。


という訳で、私情で申し訳ありませんが本日の更新はお休みします。

 私に言い掛かりをつけてきたガルドを吹き飛ばしたシルヴィアさん。

 まるで虫でも見下すかのような絶対零度な冷たい瞳で地面に倒れ伏すガルドを見下す姿はメッチャかっこよかったけど……


「むぅ」


 私の出番だったのに!

 くっそぉ〜! せっかく、私の威厳を見せつけるチャンスだったのにぃっ!!


「ふん!」


 もう知らない!

 行儀が悪かろうが、誰に何と言われようが、もう知らん!!

 ふかふかソファーにだらし無くふんぞり返って、自堕落に寝転んでやる!


『あ〜あ、悪魔ちゃんが拗ねちゃったよ』


 拗ねて無い! 失礼な……誰がそんな子供みたいに拗ねたりするか!

 バーカ、バーカ!! 邪神のバァーカっ!!


『まぁでも、ガルドを瞬殺した事でシルヴィアは他の冒険者達にかなり畏怖されてたしねぇ』


 そう! そうなのだ!!

 やっぱり想像通りガルドはそれなりに高位の冒険者だったらしく、そのガルドを吹っ飛ばしたシルヴィアあの場にいた冒険者達の畏怖の視線を独り占めに!


 あとほんの数秒。

 たった数秒シルヴィアが動くのが遅かったから、威厳たっぷりな姿を見せつけ、あの畏怖に満ちた視線を独占したのは私だったのにっ……!!


 うぅ、思い出したらむしゃくしゃしてきた。

 もうこうなったら、この応接室のふかふかソファーでだらけつつ、もふもふな子猫ミーシャをモフってやる!!


「あ、あの……」


「お気になさらず、少し拗ねていらっしゃるだけですので」


 シ、シルヴィアまで……拗ねて無いって言ってるのにっ!! ……いや、まぁ言ってはいないけど。

 とにかく! 邪神もだけど、この私が子供みたいに拗ねてるなんて非常に遺憾なんですけど!?


「レフィーお嬢様、こちらのケーキを召し上がって構いませんので機嫌を直して下さいませ」


 こ、これは!!

 シルヴィアの先行調査にもあった、この大陸で約5年ほど前から瞬く間にその名を大陸全土に轟かせた超有名スイーツ店のケーキっ!?

 い、いや! ケーキ程度で私の怒りは……


「それに、まだチャンスはございます。

 冒険者登録には試験があるそうですので、その場でレフィーお嬢様のお力を見せつければ良いのです」


「……ん、わかった!」


 そう! そうじゃん!!

 シルヴィアの言う通り、試験があるならそこで私の圧倒的な実力を見せつけてやれば何の問題も無いじゃん!!


 試験の場においてまさしく圧倒的な力を披露する謎の超絶美少女……ふ、ふふふ! 実に良いっ!!

 今度こそ私の美貌と力の前に平伏すがいい!


 てな訳で……食べていいよね? 食べるよ? 食べちゃうよ??

 そもそも、目の前にあるこんなに美味しそうなケーキを一体誰が我慢できようか? 断言しよう! 我慢できる者など存在しないとっ!!


「いただきます」


「はい、どうぞ召し上がって下さいませ」


 後の話はシルヴィアに任せて……


「ん! んん〜!!」


 むふふ、ふわふわソファーに身を沈めてもふもふな子猫ミーシャをモフリつつ、絶品スイーツを堪能する!!

 これぞ至高! これぞ至福の一時っ!!


『悪魔ちゃん……いや、まぁうん、悪魔ちゃんだしね。

 それで、一つ聞くけど何で冒険者に?

 暇だったから遊びで、前世から興味があった冒険者に何て事は無いよね?』


 ……


「え? まさか……」


 は、はははは! そ、そんな訳ないじゃんっ!

 無い無い無い! さすがそれはあり得ない! マジで無いわ!!


『……』


 これはその、えっと……あっ!

 そ、そう! 冒険者になる理由はちゃんとある!!

 グランツェ公やアラン王には見せたけど、基本的に私達は顔を明かすつもりはない。


 つまり! この大陸で一国の王としての地位を手に入れたとしても私生活でそれを使えないわけじゃん!

 つまり! 今の私達にとって表向きの身分の確保は急務っ!!


 冒険者になると冒険者カードが身分証になるし。

 高位の冒険者になれば各国間に移動が自由とか、街に入る際にお金が必要ないとか色々と特権もある!!


 そんな訳で、こうして冒険者になりにきたってわけ。

 断じて! 断じて暇潰しにちょっと憧れてる冒険者になって遊ぼうとか、そんな理由ではないのだ!!


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