憧れの光の巨人
俺、道玄坂浩二、37歳、役者をやっています、役者・・・と言っても着ぐるみの中の人が主な活動内容です。
中学生の頃くらいから身長がなかなか伸びず、この歳で156センチの小柄な俺です。
役者になった動機は小さい頃に憧れた「光の巨人」になりたくてです、小さい頃は本当に光の巨人がいるものだと思っていましたが、でも、その光の巨人が作り話と気づいたのは小学校に上がる頃でした。
高校生の頃にスーツアクターの実態を紹介するTV番組を見てこれなら憧れの光の巨人になれると思い、親の反対を押し切りスーツアクターの仕事を扱う芸能事務所に就職しました。
でも、小柄な体形ではヒーロー役は回ってきません!、今日も背の低い怪人の着ぐるみの中が仕事でした。
夜もすっかり深まってからの帰宅、コンビニでいつもと同じ弁当を買ってから川沿いの土手道を歩いていて、ふと夜空を見上げたら流れ星が見えました!。
それも、沢山です!、俺はすかさず願いました「俺を光の巨人にしてくれぇ~~。」と、随分と大人げない事をしたもんです!。
まぁ~無理な話でしょう!、非現実的だしね?!。
・・・すると、俺の身体が突如として光り出したのです!?、光り出した身体は徐々に光りの粒子みたいな物になり、空へと少しづつ上がった行っ・・!、と、思った瞬間光りが大きく弾けました??。
瞑っていた目を開き、顔を覆っていた腕を降ろすと!!!!!!、俺の視線が滅茶苦茶高い!、宙に浮いている感じだ!!?。
と、下の方を見ると今まで歩いていた土手が小さくあって!、土手道の脇に巨大な足?!、足!?、良く見ると足、腰、身体、腕、なんか・・・?、全部、巨大なんですけど?、どぉゆう事??。
これって、もしかしたら、俺が光の巨人になったって夢か・・。
でも、足の裏から感じる感触と身体に当たる風の感触から夢ではないようだ?!。
俺は光の巨人になれたんだ!、「やったー!!。」。
俺は飛び跳ねて喜んだね、河川敷の広い部分でルンルンとはしゃいだし、でも、突然「ピコーン、ピコーン、ピコーン」と音が聞こえだした?。
ん?、なんの音だ??、あっ!、胸の部分で赤く点滅している!!、もうすぐ時間切れって事か?。
って、俺、光の巨人になったのに、まだ怪獣も倒していないんだけど。
まぁ、怪獣自体がいないんだけどね!?。
さあ、どうするか?、ここはシュワッっと飛び去るか?!。
俺は飛び去ろうと「シュワッ」、「シュワッ」、と何回も叫んでは飛び跳ねるのだが全く飛び去れる気配がない、その上赤い点滅の感覚が段々短くなっていく!?。
どうしようと焦っていると、「ピーーーーーーーーーー」と言う音と共に赤い点滅が点灯に変わった!?、すると俺の身体が発光して光の粒子みたいな物になり光の粒子は少しづつ天空に昇って行った!!、そこで俺は意識を失った。
「ピッピー、ピッピー、ピッピー」
何かの音で目覚める俺。
目を開けると俺の部屋の天井が見える!、起き上がり周りを見渡すと、テーブルの上にはコンビニの弁当の空もある、TVもつけっぱなしだ!!、多分いつも通りに帰宅して弁当を食って寝てしまってから、光の巨人の夢でも見たのだろう!?。
「光の巨人は結局は夢だったんだな?!、そうだろうなぁ~、現実的にもありえないしなぁ~?、さて、トイレ、トイレっ。」
そうして俺はトイレに入り顔を洗っていた。
ジャーーーーーー(洗面所で水を出している音)
TVの音声:「昨夜、**区の河川敷にて謎の巨大な未確認生命体が確認された件で防衛省は・・・・・・・・・・」
終わり




