〜STORY 89 6月5日 参〜
少しずつですが涼しくなってきました
風邪を引かないように体調管理に気をつけましょう
そんな私の最近の悩みは痔でもなんでもないのにお尻の穴がめちゃめちゃ痛いです
秋になった証拠なのでしょうか?
「あぁ〜朝からどっと疲れたなぁ…」
教室に着いた優希はすぐさま自分の席に座ると机に突っ伏して溜息をついた
というのも先程まで飛香や紫織達に囲まれたうえに更には晴菜やクラス委員長の滝川友梨までもが介入した事もあって修羅場が更に混沌を極めていった
更には風紀委員の伊達委員長片倉副委員長にこっ酷く注意されてしまい(しかも注意を受けたのは優希のみで他の女子はお咎めなしだった)
「あはは!優希は全男子が羨ましがる事がいつも起きるね〜口では疲れたなんて言っているけど実は内心喜んでいるんじゃない〜?」
「り、璃玖?なんか目が笑っていないように見えるんだけど…?」
「何言ってるのさ優希!僕はいつだって君の前では笑顔じゃないか!」
優希の後ろの席に座る璃玖は笑みを浮かべながら優希の頭をノートでペシペシと叩くがその瞳はうっすらと黒くなっていた
あははと声は笑っているがその表情は側から見ても笑っているようには見えなかった
その証拠に優希の頭を叩く力が数が増えるたびに強くなっている
「武田君、優希様はどの殿方にも寄せ付けない魅力をお持ちですわ。お優しくそして誰に対しても平等な優希様が数多の女性を引きつけるのは仕方のない事ですわ」
優希の横の席に座っていた晴菜が近づいてくる
本来は優希より少し離れた席で優希の隣に座っていたのは男子だったのだが晴菜のおねだりにより簡単に席を譲ったため晴菜はあっさり優希の隣に居座った
その際璃玖は担任の寺田に晴菜による理不尽なる横暴を訴えたのだが、席を変えられた本人が意を唱えなかったため不問となった
「もちろん。君に言われるまでもなく優希に魅力があるのは君以上に理解しているさ。君が優希のことを一番理解しているみたいに言わないでくれない?」
「あら?私はこの世で私以上に優希様の事を理解している人物はいないと自負しておりますわ?まぁ…流石に実妹の奏音さんや御母様には敵わないかも知れませんけど」
「僕は奏音ちゃんや椿さん以上に優希の良き理解者なんだよ?何せ僕は優希にとってかけがえの無い大親友なんだからね!君とは優希と過ごしてきた時間が違うんだよ」
「あら?過ごした時間が全てなんて誰が決めましたの?大切なのはその方と過ごした時間がどれくらい濃密なのかということですわ?貴方が過ごした時間以上に私が優希様と過ごした時間の方が濃密だったに相違ありませんわ!!」
お互い胸ぐらを掴みそうなほどヒートアップしており周囲もどちらに軍配が上がるかで一喜一憂していた
「…………【ソーッ】」
優希は一向に治まらない二人に気づかれないように忍び足で教室の扉に手を掛けると廊下を全速力で駆け抜けていった
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