↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
75/266

〜STORY 74 5月19日 拾壱 〜

「はい!では次は腕を絡ませましょうか!!」


カメラマンの指示に従い優希は璃玖の腕に自身の腕を絡ませた

頬を赤らめ少し下を向き俯いている姿に横にいる璃玖は平静を装っているよう見えるがカメラマンの後ろで撮影を眺めている晴菜の使用人である小鳥遊からは喜びが溢れている様に見えた

俯いている優希には見えてないが明らかに笑顔を浮かべており、触れられている左腕の喜びが手にも伝わってきて【触りたい】と【我慢する】で格闘を繰り返していた


その行為に主人の晴菜とその恋敵の飛香が怒るのではないかと危惧していたのだが早々に着付けを終わった璃玖とは対照的に倍以上にかかった優希がスタジオに現れてからは


優希様(あるじさま)!腰に!腰に手を当ててください!!あぁ…いい!素晴らしいですわ優希様(あるじさま)!私興奮してきましたわ!」


「前屈みよゆ〜ちゃん!!胸をギリギリ見せないくらい前屈みになって!!可愛いわよゆ〜ちゃん!!!」


一心不乱にカメラマンの横で個人撮影を始めたのであった

しかもいつも喧嘩している二人なのだが今回は相手に難癖つける事なく寧ろ相手の指示をした優希さえも自身のコレクションにしている


「は、恥ずかしすぎる……」


優希は現在同じ髪色のロングヘアのウィッグを被り、今着せられているのは舞踏会や社交パーティーなどで女性が着るような煌びやかなゴールドレースの入ったオフショルダーネックの赤いドレスを着ていた

男子高校生と言っても細身で店員も称賛するほど綺麗な肌をしているため優希が男性モノを要求しても断固拒否されてしまい現在に至る


「本当に綺麗だよ優希…こんなにも美しく成長してくれて僕は嬉しいよ」


「美しく成長ってなんなのさ!?僕は男の子なんだからせめて逞しくじゃないの!?」


黒いスーツを纏った璃玖の目には若干涙が溜まっていた

カメラマンの後ろに控えている飛香も同じように涙を浮かべて頷いていた


「そっか……男の娘だもんね」


「男の子!!言い方に悪意しか感じられないんだけど!?カメラマンさんも納得しないで下さい!!」


そんなに自分は男らしくないのかと優希は少し傷ついた

ただ横にいる璃玖の姿を見て璃玖以上に似合うとは言えないのが悔しいと思った


「とてもよく似合ってるじゃない北条君。でも学校にはちゃんと性別を報告してくれないとダメじゃない?先生には私から報告させてもらうわね?」


「滝川さんまで疑わないで!!滝川さんに見捨てられたら僕どうしたらいいのか分からなくなる!!」


本気の涙を浮かべて慌てふためく姿に飛香達だけじゃなくスタジオにいる店員全員が笑っていた

男性店員は大声を上げて笑い大人しそうなメイクさんまで口に手を押さえてこっそり笑っていた


「それでは次は牧師さんを含めて誓いのキス風もいっちゃいましょうか!!何でしたらそのまま誓いのキスもされても構いませんよ!」


「なるほど……カメラマンさんの指示なら仕方ないね。僕は従うよ」


「「「それは絶対にダメ!!」」」


「残念だなぁ〜」


その後「優希様(あるじさま)(わたくし)と誓いのキスをここで……」と言う発言に再び戦争が始まりかけた事はまた別の話

読んでいただき誠にありがとうございました!


もし良かったら高評価、ブックマーク頂けたら幸いです!


あと感想や作品についての意見など頂けたら作品力向上に繋がるので是非お願いします!!


では次回もお楽しみに!!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
cont_access.php?citi_cont_id=992342980&s
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。