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〜STORY 5 4月5日 伍〜

どの物語も幼馴染の恋を応援するお母さんを見ることが多いですよね

「〇〇ちゃんが〇〇の奥さんならお母さんも安心だわ〜」って言って

僕も良く見る物語ではそういうパターンがよく見られ、僕もそういう物語が大好きです


でも僕が作ったのは正反対になっちゃいましたw

「あ、あの〜」

飛香と椿さんが僕の部屋に入って数分が経ち、

飛香は僕の座るベットの前で腕組みをし、ドアの前では椿さんがやんわりと笑顔を浮かべながら仁王立ちするかのように立っていた


「ゆ〜くん?私は飛香ちゃんが来ることなんか全く聞いていなかったんだけれど、どういうことなのかしら?もしかして私という者がいながら浮気かしら?」


「あらっ、聞き捨てならないですわよおば様?ゆ〜ちゃんはわ・た・し!と一緒にいたいんですよ?ゆ〜ちゃんの面倒は私が見ますからどうかおば様ごゆっくりなさってくださる?」


じりじりと二人は距離を縮めながら歩み寄る

その一歩一歩がまるで重みがあるかのように聞こえてくる


「あの……浮気じゃないし飛香とは勉強を……」


「「ゆ〜くん(ちゃん)は黙ってて!!」」


「ご、ごめんなさい……。」


僕の意見は完全にスルーされ、二人はさらに火花を散らしていく

よく見ると二人とも笑顔ではあるがその後ろには咆哮を上げる龍と虎がそれぞれ控えており、まさに臨戦態勢に入っていた


「そもそもゆ〜くんは当然として飛香ちゃんは以外にも成績は良い方だと飛香ちゃんのお母さんから聞いているのだけどわざわざ二人で勉強しなくても良いんじゃないかしら?」


「あらっ、ご存知ないのかしらおば様?良い成績を維持するのには一人では慢心してしまうんですよ?成績のいい私とゆ〜ちゃんがお互いの苦手教科を指摘し、教え合う事で更なる成績向上に繋がるんですよ。」


飛香は自分の胸を大きく張り、椿さんを論破したかのように勝ち誇った顔を浮かべた

ちなみに僕は英語が飛香は日本史が苦手で逆に僕は日本史が飛香は英語が得意科目なので二人で教えあいながら勉強をしている

他の教科は平均70以上は確実に取れるので主に勉強するのは2科目がメインとなる


「さぁ!ゆ〜ちゃん!私と二人で楽しい楽しいお勉強会を始めましょ?今から始めれば夕飯までにはいいとこまでいくわよ?そのあとは〜……いやん!ゆ〜ちゃんのエッチ!!」


完全に勝利を確信した飛香は僕の腕き抱きついた その後何を想像したのかは分からないが飛香は頬を染めていたが……何を想像したのかは考えないことにした


「ちょっと飛香ちゃん?勝手に決めないでくれるかしら?ゆ〜くんはこれから私とお茶の時間なのよ?邪魔しないでちょうだい」


「むぐ!!!」


椿さんはベットの僕を飛香から奪うように引きずり下ろし、自分の胸に包むように抱きしめた

椿さんの豊満な胸が顔中に包まれ、少し動くだけでフヨンフヨンと揺れている


「うむむむむむ!!(離してよ椿さん!!)」


「あら〜、ゆ〜くんったら私のおっぱいが本当に好きなのね〜?でもいいのよ?これはゆ〜くんのものなんだからいつでも好きにしてもいいのよ?」


「むががが〜!!!(言ってないから〜!!!!)」


勝手に椿さんの都合の良いように解釈され、さらに強く抱きしめてくる


「ちょっとおば様!!ゆ〜ちゃんが苦しそうよ!離してあげて!!」


僕の腰に腕を回し椿さんから引き剥がそうと引っ張る飛香だが、まるでビクともしない

椿さんも飛香も細い割にこういう時の力がとても強い為とても痛い

筋トレでもしてるんだろうか?……なんて余裕がある僕も慣れたのかなぁ

小学校の低学年の頃は隣同士で同姓のためとても仲の良かったのだが、高学年に上がった頃から何故か関係が悪くなり顔を合わせる度に喧嘩するのが多くなった


「ふふん、悔しかったら飛香ちゃんも包容力を磨くことね。ゆ〜くんは大きなおっぱいに包まれるのが大好きなんだから!!」


「ふん!おば様のようただでっかいだけのおっぱいなんか歳取ったら垂れて終わりよ。私みたいに整った美乳ならずっとゆ〜ちゃんを満足させてあげれるんだから。」


「あらっ、私のを直接見た事ないくせに垂れているなんて決めつけないでくれるかしら?それに私はゆ〜くんが満足してくれるなら垂れていても構わないわ。」


「ぐっ……!!」


「いや、【ぐっ……!!】じゃないから!!」


2人の胸に挟まれたまま引っ張られ流石に息が苦しくなってきた

少しでも動こうとするとどちらかの胸にさらに当たってしまうため動けない


「……仲良いのはわかるけどそろそろ離してあげたら?お兄ちゃんが窒息しちゃうわよ?」


「「「………………っ!!!」」」


意識が朦朧としてきた時、入口から聞き慣れた声が聞こえてきた

ピンクのサイドテールを翻し、僕の1つ下の妹の北条奏音ほうじょうかのんが呆れた表情を浮かべて立っていた


「あらっ、奏音ちゃんお帰りなさい。早かったわね」


「ただいま。お兄ちゃんが今日は早く帰ってくるって昨日聞いていたから予め今日は早めに切り上げるって決めてたの」


奏音は明日の入学式から僕や飛香と同じ六条学園に通うことになるため、今日は春休み最後の思い出として中学時代の友達と遊びに行くと聞いていた

奏音の昨日の話だと夕飯まで帰ってこないときいていたんだが変更したらしいがなんで僕が早く帰るから変更になるのかは聞いても教えてくれなかった


「全く……ママはともかく飛香お姉ちゃんはママの暴走を止めてくれないと困るよ〜?お兄ちゃんがママに誘惑されても抵抗できないのは知ってるでしょ?」


奏音に救出してもらいようやく呼吸ができるようになった 久しぶりに新鮮な空気を吸えて安心するがどこか名残惜しいのはきっと気のせいであってほしい


「だっ、だって私がゆ〜ちゃんと勉強するって約束してきたらおば様が邪魔してきたのよ?私は悪くないわ!!」


「あらっ、邪魔なんかしてないわよ?私はゆ〜くんにケーキを届けに来ただけ。そこに飛香ちゃんがいたからどういうことなのかゆ〜くんに聞いていただけじゃない。」


「それでわざわざゆ〜ちゃんに抱きつかなくていいんじゃないかしら?」


また同じように言い合いを始める2人に奏音はため息をつく


「もう分かりました。取り敢えずママ?近所の高橋さんが来てるから対応してくれない?それとお兄ちゃん達の勉強には私も一緒にいるから。」


「えぇ!!なんで奏音ちゃんまで一緒なのよ!!」


奏音の提案に不服なのかに奏音に詰め寄り異議を唱える飛香


「それならママも安心できるし、イチャつかれてママと喧嘩になったらまたお兄ちゃんが困るでしょ?それなら私がそばにいれば問題も起きないじゃない?」


僕の方を見て【でしょ?】と言ってくる

確かに飛香と二人きりになったら先程のような状況になりかねない上にそんな事椿さんが絶対に容認しないだろう

奏音がいれば飛香も人前ということもあり大人しくなるし、奏音も僕たちの勉強の邪魔せず大人しくしてくれるから何も問題ない


「まぁ、僕も落ち着いて勉強できるに越したことはないし賛成だよ。」


「ゆ〜ちゃんまで!?も〜!!折角ゆ〜ちゃんと二人っきりになれるチャンスだったのに〜!!!」


飛香は最後まで異議を唱えていたが結局奏音の提案が採用され、僕と飛香と奏音の3人で勉強することになり、椿さんも奏音がいてくれるならと安心して玄関へと向かった



更新する度に読者の皆様から頂く感想を見ていつもテンション上げてます

やっぱり褒められると元気になりますよね!!

次回は奏音ちゃんフルMAXでお贈りします


次回もゆっくり見ていってください!!

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