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〜STORY 56 5月7日 参 〜

「そうそう!いい感じよ優くん。じゃあそのまま次の問題もやってみようか!」


「は、はい。……!!?ッッ〜〜///!!」


葵による家庭教師の時間が始まって僅か30分しか経っていないはずなのだが優希は全くと言っていいほど集中ができていなかった

今日は国語や日本史などの文系科目を中心にこなしていく

優希自身は文系科目は高得点を取れているが一切手を抜くことなく勉強する


「【チラッ】ッッ〜!!?」


気になってしまい再び葵を見るとすぐ目を背けてしまう


「あら?さっきから私のことず〜っとチラチラ見ているようだけど〜……一体どうかしたのかしら優くん?」


流石に気づかれていたのかすぐに葵に看破されてしまう

にっこりと笑顔の葵はそのまま優希に顔を近づけると優希は近づくにつれ頬をみるみるうちに赤く染め葵の顔を見ないように視線を逸らした


「もう〜!顔を逸らさないでちゃんと私のこと見てよ優くん♡優くんになら私はいつだって見せてあげるからさ♡」


逸らした顔をガシッと掴まれると強引に元の位置に戻された

そこまで抵抗はしていなかったが戻された位置は葵の顔が数㎝動けば当たってしまうくらいの距離になっていた


「あ、あの……流石に近すぎませんか葵さん///?」


「私は優くんの家庭教師よ?生徒が分からないことや気になることがあったら生徒が分かるまで徹底的に教えるのよ♡」


顔を真っ赤に染めた優希に対して笑顔のまま恥じらうことさえ一切なく余裕そうに見えるが内心葵の心拍は心臓が飛び出してしまうんじゃないかと言わんばかりの速度を誇っていた


「あ、あの葵さん……」


「ん〜?何かな優くん♡」


これ以上の抵抗は身の破滅を予感した優希は観念し今日葵が来てからずっと気になっていたことを葵に聞くことにした

葵の様子から何を聞いてもなんでも答えてくれそうな雰囲気だったので優希は意を決して聞いて見入ることにした


「あの……なんで今日の葵さんはバニーガールなんでしょうか?」


そう…部屋に入ってからではなく本当に優希の家に訪れた時からTVやアニメなどで見たことがあるような黒のバニーガールの格好だったのだ

葵の大きな胸が際立つように目立つ肩出しのボディースーツに下半身は生脚でなく黒の網タイツなのが余計にエロく見えてしまう

……正直なところとてもよく似合っており優希はいつ限界が来てもおかしくはなかった


「ん?あぁ、今日はそういう気分だったからなんだ!」


「気分とかの問題じゃないと思いますが!?【ポタポタ】」


葵の返答に水滴のようにポタポタと鼻血が出てくる

気分で決まるとしたら今日は水着を着たいのでスク水で過ごしたり今日メイド服を着たいからメイド服を着たりするみたいに今日着る服を決めるのだろうか?


「あはは!流石にそんな事で決めるわけないじゃない」


優希の反応に葵は口元に手を置いてケラケラと笑う

その反応に優希は少しホッと胸をなで下ろす

流石に知人しかも自分の家庭教師の性癖が異常だったりでもしたら今後どういう風に接したらいいのか分からなかった

隣の部屋で優希の様子を監視している奏音もまたホッと胸を撫で下ろしていた


「それを聞いて安心しましたよ。もしかして今日着る服がたまたま無くてその格好だったりします?」


「そんなわけないじゃない〜!も〜!優くんったらお茶目なんだから〜!!」


お互い見つめ合い声をあげて笑い合う

その際葵の頭につけられているウサギの耳がピコピコと揺れるのがまた可愛らしいなと思う優希だった

一頻り笑い落ち着いた葵はフーッと一息つき


「優くんにえっちな気分になって欲しくてこの服にしたに決まってるじゃない」


そう言った瞬間ボディースーツを支えていた肩紐が外れ胸に当たっていた布の部分がハラリと落下した


「お兄ちゃんOUT!この人完全にOUTだよ!!」


バン!と扉をこじ開けて奏音が部屋に入ってくると奏音は鼻血を出す優希の鼻にティッシュを詰めると優希の目を塞ぎ葵を見せないようにした


「あら奏音ちゃんじゃない。今日も相変わらず可愛いわね〜」


「そんな言葉に騙されないわよ!この淫乱女!!思春期のお兄ちゃんにはあんたの格好は刺激が強すぎるのよ!!しかもそんな物まで見せて〜!!!」


その後奏音と椿の要請により今日の家庭教師の時間はお開きとなりました

読んでいただき誠にありがとうございました!


もし良かったら高評価、ブックマーク頂けたら幸いです!


あと感想や作品についての意見など頂けたら作品力向上に繋がるので是非お願いします!!


では次回もお楽しみに!!

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