〜STORY 48 4月30日 弐 〜
「なるほどね…それでママがお兄ちゃんに発情していたのね?」
奏音に連れられて優希は奏音の部屋に入るとすぐさま奏音に正座する様に言われ、その後は奏音による取り調べが繰り広げられた
あること全て奏音に伝えて奏音もほぼほぼ納得したのだがあまりいい気分では無い様だったが自分の母親が自分の兄に求愛をしていたなんて話なら誰でも聞きたくは無いだろうが
「椿さんを励まそうとしただけなんだけどね…まぁ椿さんが元気出してくれたからよかったけどさ。あんなに落ち込む椿さんを見るの久しぶりだったし僕も見たく無いからね」
「お兄ちゃんはママに対して甘すぎなのよ…まぁそこがお兄ちゃんの良いところなんだけどさ〜」
「あははっ、僕の良いところなんてほとんどないからね」
「(よく言うわよ…お兄ちゃんに好意を抱いている人全員がお兄ちゃんのその純粋な優しさに惹かれてるっていうのに。……私もそうだけどさ)」
奏音は椅子に片膝組んで座り髪をいじって気にしていない様に取り繕っているが
あからさますぎて丸わかりなのだが鈍感な優希には全く気づかれていない
優希は正座を解いて胡座をかき痺れていた足を楽にしたのだったがそれが悪手になってしまった
奏音は休日家にいる時はラフな格好で尚且つ露出の多いものを好んで着ることが多い
今日の奏音はピンクのタンクトップシャツに白のミニスカートという少し動くだけで色々と見えてしまう様な露出の多い格好をしている
「あっ……あぁ……」
「ん?何変な声を出しているのよお兄ちゃん…あっ。」
椅子に腰掛け足を組んだスカートと足の隙間から水色と白のボーダー柄が見えたのだが少し形状が異なっていた
優希の知っている形状なら布が多く見えるのだが奏音のパンツではそれが布以外に紐が見えるのだ
大事な部分に布があるのがわかるがそれ以外の部分に布が全然見えなかった
「(あれ?なんでパンツがあまり見えないんだろ?もしかして奏音履いてないのかな?でも女の子の部分に布は見えるし……)」
バタッ!!
胡座をかいた状態のまま優希は鼻から血を流したまま背中から倒れてしまった
経験のない刺激に優希の脳が絶えることができずショートしてしまった様だ
「あ〜あ、やっぱりいろんな誘惑を受けているお兄ちゃんでもこれは流石に耐えられないよね〜。でもお兄ちゃんに毎回毎回気絶させちゃったら可哀想だからこれを履くのは少し控えようかな?」
優希の鼻から出た血をティッシュで拭くと優希の頭を持ち上げ自分の膝に乗せると優しく頭を撫でた
「でもお兄ちゃんにはたくさん私を見てもらいたいから少し服をはだけさせたりチラ見させるあたりから始めようかな」
「かの〜ん……ゆうちゃん返しなさいよ〜ってゆうちゃん!?なんでゆうちゃんが鼻血出して倒れているの奏音!!」
奏音はそのまま優希を膝枕して至福の時間を楽しんでいると優希を取られてしょんぼりしていた椿が部屋に入るなり意識を失った優希を見て心臓が飛び出しそうになる程驚いた
「どういうことなの奏音!!説明しなさい!!!まさかとは思うけどゆうちゃんによくない事させたんじゃないでしょうね!!!?」
「違うのママ!!ちょっとお兄ちゃんにいたずらっていうか誘惑をしようとしただけなのよ!そしたらちょっとやりすぎちゃったみたいで……」
「いたずら!?誘惑!?私のゆうちゃんに何色目使っているのよあなたは!!!」
優希には一回も見せたことのない般若の様な顔をして椿は奏音を怒鳴りつける
奏音には普通に怒る椿だが優希が絡むと通常の10倍増しで怖くなるので奏音もやってしまったと後々気付いた
奏音は先程優希とさせていた正座を数分後に自分がするとは夢にも思っていなかった
奏音と同じ様に正座をしてしかる椿はその膝にちゃっかり優希を乗せていた
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