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〜STORY 46 4月21日 伍 〜

「どういうことなのよママ!!」


「え~?どういうことって何が?」


「昨日の話と違うってことよ!!!」


優希を部屋に残し飛香は明日美を廊下に呼び出して明日美が起こす謎の行動の訳を聞く

昨日話した話では優希を誘惑し飛香と優希を結びつけるはずなのだが明日美の行動はとてもじゃないが誘惑が成功しているとは思えないが、身体の密着や下着を見せるなどそういった誘惑の意味では大成功といえるのかもしれないが……


「え~?でもゆうちゃんったら顔真っ赤にしててとっても可愛いじゃないの」


「それはそうだけど!!パンツやブラジャーチラ見してすぐに背けるけどまた見ちゃうゆ~ちゃんも可愛かったけどそもそもママがゆ~ちゃんを誘惑しちゃ意味ないでしょ!!」


男性は知らないと思うが男性の視線などそういう行動は女性からは丸分かりなのだが飛香からしたら優希にもっと見て欲しいのでいつでも見られるように工夫している

その際こっそり見ている優希の反応が今の飛香の最高の楽しみだったりする


「それはダメよ~!!ママもゆうちゃんに好かれたいし、たくさん甘えてもらいたいもの~(それに、あの子の困った顔ってとっても可愛いしね〜♡)」


そして明日美は飛香以上に優希が戸惑ったり喜んだりする顔を見るのが昔からの趣味だったりする

明日美は幼少時の頃の優希の写真をたくさん所有していてそのほとんどが泣き顔だったりしょんぼり顔だったりと普通とは少し違うものである

しかも椿にも写真(賄賂)を渡しているので咎められることは一切ないので明日美は安心して所有することが可能である


「と、とにかく!!今回は私が誘惑メインなんだからママはフォローしてよね!!間違ってもママに好意がいっちゃうようなことはないように!!」


飛香はそう言って明日美に釘留めをするが明日美は「うふふ…ハイハイ♡」と言ってきたので飛香は全く信用することができなかった

明日美のこう言った返事の時は大抵宛てになら無い


「じゃあ私はお茶とか持ってくるから飛香はゆ〜ちゃんと子作りしていてね?」


「……お願いだからゆ〜ちゃんの前ではそういうこと言わないでよね?」


この先の事がただただ不安でしか感じれない飛香は台所へと向かう明日美を眺めていたが気を取り直して飛香は優希の待つ部屋へと向かおうとするが少しスカートの長さを短くし服もダボつかせて胸の谷間を見えやすくしてから部屋に入る


「(まぁ…こんなことしている辺り私もママの血を引いてるのね。)」


部屋に戻ると優希は飛香の部屋に置いてあった少女漫画【幼馴染との恋愛は絶対です!!】を読んでいた

今流行りの恋愛漫画でアニメ、ドラマ化するほどの人気を誇っている作品なので飛香も優希を堕とすためのヒントを得るために買ったのだがなかなか面白かったので全巻揃えてしまったらしい


「あっ、ごめんね飛香。暇だったからこれ借りてたよ?」


「ゆ〜ちゃんなら気にしなくてもいいわよ?ゆ〜ちゃんもその漫画読むの?」


「うん。ドラマも見たし漫画は持って無いけど璃玖から借りて読んだんだ」


「璃玖から借りた」

その単語に飛香は少しイラついてしまった


「(読みたいんだったら私に言ってくれたらいつだって貸してあげれたのに…)」


優希が悪いわけは断じて無い

璃玖にはイラつきはするが本人も優希に言われて貸したのだから悪気も何にもない

だが、やはり同じクラスというのが大きいのかもしれない

クラスが離れてしまったためなるべく登校時や昼食、下校時やバイトの時には積極的に話すようにしているのだが男女の仲と男同士では話せる話の限度が違う

そういう自分ではどうしようもない部分でさえもイラついてしまう


飛香はそのまま優希の側に行くと腰に腕を回して優希の片膝を枕にして寝そべってしまった


「え?ちょ!ちょっと飛香!?何してるのさ!」


いきなりの出来事に困惑する優希だが飛香はさらに腰に回した腕の力を強めた


「私がこうしたいから!!……だめ?」


「ッッ……!!」


頬を赤く染め上目遣いで優希に問うと優希は頬を真っ赤に染めたまま溜息をつくとそのまま本に視線を戻した


「……また明日美さんにいじられても知らないからね!!」


「…………〜〜〜///!!!」


首まで赤く染めた優希が可愛かったのか飛香は優希の膝に顔を埋め悶絶していた

そんな様子をドア越しに見ていた明日美は二人を微笑ましく見守っていた


「んふふ…赤ちゃん。楽しみだわぁ〜」


紅茶が冷めるのも厭わず明日美はしばらくの間二人の様子を見守り続けた

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