〜STORY 44 4月21日 参 〜
2階の飛香の部屋に訪れた優希は部屋に入ると自分でも何故かわからないが深く深呼吸をした
「ちょっと!ゆ〜ちゃん!?なんで深呼吸をしているの!!やめて!!」
「あっ、ごめんごめん。久々に飛香の部屋に来たからついね……」
飛香の部屋は幼い頃はぬいぐるみや人形などが多いとても可愛らしい【女の子】の部屋だったが中学に入学した頃から次第に変わっていき現在ではリボンなどの刺繍が入った壁紙はライトグリーン色の壁紙に変わりぬいぐるみや人形が置いてあった棚の代わりに化粧用具やファッション雑誌が置かれるようになったりなど清潔感のある大人な雰囲気の【女性】部屋に様変わりしていた
それでも昔から何度もこの部屋に訪れてる優希には部屋は変わっていても部屋から漂う飛香らしい匂いが戻ってきたと感じさせてくれる
「昔から飛香の部屋には何度も遊びに来ていたからさ……なんていうか、帰ってきた実家みたいな感覚があってさ。ついつい深呼吸しちゃった」
「もう……馬鹿みたい」
口では呆れているように言ってはいるが自分の部屋を実家のように落ち着くと言ってもらえて嬉しかったのか優希にはとても見せられないがかなりニヤついた表情をしていた
衣装棚が置かれてる反対側の壁には沢山の写真が入っていた額縁が飾られており、内容は優希と飛香の二人が写っている写真がほとんどで、たまに奏音も写った写真も飾っていた
家族で写ってる写真は皆玄関に飾られているというのもあるのか一枚もなかった
「あっ、修学旅行のやつだ!この写真買おうと思ったんだけど売り切れになってて買えなかったんだよ。…飛香よく買えたね?」
優希が写真の一つに目につけたのは中学の修学旅行で訪れた京都の金閣寺をバックに二人で撮ったツーショット写真だった
ちなみに優希もその写真を思い出に買おうと思ったが業者から無くなってしまったと連絡があり買うことができなかったので観るのは久しぶりだった
「あっはは、最後の1枚って私も言われたから凄いラッキーだったんだよね…あ、あはは…」
優希の問いに飛香は苦笑しつつ答えた
実は飛香は修学旅行の写真を購入する直前に写真業者に連絡して優希と二人で写っている写真を全て購入してしまったので、優希が購入する分が無くなったことを購入後に気づいてしまった
その事が優希にバレてしまったら嫌な気分にさせてしまうんじゃないかないかと思いこのことは優希には内緒にして今日に至る
その為優希は飛香と二人きりでの写真は持っておらず二人が写ってる写真には他のクラスメートが写ってるものばかりだ
「そっかぁ、まぁそればっかりはしょうがないよねぇ。ん…?これって……」
「どうかしたの?って!ゆ〜ちゃん!!?」
「(こ、これって…飛香が前に見せたことあるぱ、パンツだよね?何でここにあるんだろう?)」
写真を見ていた優希が一つの額縁の上に乗っていた見覚えがある白い布を手にとって広げてみるとそれは飛香が使用しているであろうパンツだった
優希は触る前に見覚えがあったのは飛香が優希に何度も見せたことがあったものだった
「ちょっとゆ〜ちゃん!!ずっと見てないで私のパンツ返して!!」
「え?あっ!ごめん!!」
顔を真っ赤にした飛香は素早く優希の手に握られたパンツを取り上げるとタンスの中にしまった
見せるのには抵抗はなくても手に取って見られるのは少し恥ずかしいのだろう
「もう!いつも私が見せてあげる時には特に反応しないのにこういう時には反応するんだもん。……もしかしてゆ〜ちゃんってムッツリさん?【ジトッ…】」
「そ、そんなことないよ!ただ…少し…気になっただけ……」
「やっぱりムッツリさんなんじゃない……」
ジト目で優希を見る飛香に優希は反論するも墓穴を掘ったようで飛香のジト目がなくなることはなかった
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では次回もお楽しみに!!




