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〜STORY 29 4月15日 壱 〜

「…………【ジー】」


時刻は深夜1時を過ぎ、優希や椿は眠りについている時間帯となっている中、奏音は自室に設置したモニターである映像を見ていた

映っているのは六条学園2年2組の教室で授業を受けている兄、優希の姿が映っていた

この映像は奏音が入学してから今日までに学園中に設置した監視カメラで昨日撮った優希のみを映したものである(兄が移動するパターンなどを考えて設置してる)

真面目に授業を受けている兄の姿はいつも家で見る兄とは違い、いつも見せる優しい表情もあれば真剣な表情が見れたりしてとても新鮮味がある


「………!!………【カチカチ】」


問題を答えることができたのか優希は嬉しそうにしている表情がとても気に入ったのか奏音は映像を止め画面をスクリーンショットでフォルダーに保存した

このフォルダーは奏音が特に気に入った優希の表情や姿のみを集めたもので寝る前に奏音が鑑賞するのが奏音の趣味でもある

暫く映像を眺め、気づけば映像は昼休みとなった

この日、奏音は級友と食事を取り交友を深めていた為優希の元に行くことが出来なかったので奏音が最も気になっていたことでもある


映像上の優希が後ろの席の璃玖の方に視線が写ってしまったので璃玖の後方の壁にに設置した小型カメラに映像を映すと横から晴菜が優希の横に座ってきた

奏音は入学してから優希に好意を示しているライバル(てき)を調べ上げ、その中でも好意が高い人物の一人に入っていた

晴菜は飛香とは違いベタベタ触ったりはせず、優希を後方から支えるような雰囲気の人と奏音は思っているが映像の晴菜は自作した弁当のおかずを優希にアーンして食べさせようとしたり美味しそうに食べている顔をうっとりとしたような表情で眺めていた


更に隣のクラスの飛香が教室に入ってきて優希の腕に抱きつき、それを見た晴菜が間に入り優希を自身の胸の谷間に引き寄せると怒り狂った飛香と喧嘩を始めると璃玖が優希に食べさせようとして優希が驚いている所を見て楽しそうに笑っている

その後も優希へのアプローチ合戦は予鈴がなるまで続けられていた


「…………【ボキッ!!】」


奏音の手に握られたペンが真っ二つになってしまった

いくら最愛の兄の側に常にいたいと思ってもがクラスどころか学年さえ違う

学校生活においてクラスメートとの交流は学校生活をする中では必要不可欠なため時折食事をしたり交流を深めないといけないためこういう事は何度もある


そんな中、自身がいない所で自分のライバル(てき)が兄に過剰なアプローチを仕掛けている光景は奏音にとって苛立ちを増幅させるネタとしては最上級の一品燃え盛る火に大量の油を投入することと動画である


足下を見ると震えているのかというほどの貧乏ゆすりが起きており、アプローチを続ける女が酷く憎くてどう始末してしまおうかと考えてしまうほどだ

どうにか心を落ち着かせようと【慰み】を行なっても一向に苛立ちが収まらない

このまま兄の部屋に忍び寄り兄の空気を取り入れようかと考えた所一つ何かが奏音の頭に閃く


「…………うん。こうすればお兄ちゃんを独り占めできるよね」


妙案が思いついたのか奏音は今日の放課後の計画を入念に確認してからベッドに自身のベットへ入る


「えへへ〜明日はお兄ちゃんにたくさん甘えちゃお〜っと!…………【ゴソゴソ】」


兄への想いが強かったのか【慰み】をたくさんしたのこの後、奏音が寝付くのに2時間を要してしまった

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