~STORY 233 8月20日 ⑲~
眞田家別荘自慢の露天風呂
陽は沈んでしまって今は見えないが夕方に露天風呂に入れば露天風呂からは自分一人だけがその夕日を支配しているかのように夕焼けを独占できる
「すっごい綺麗だなぁ〜!!!」
しかし夜に入れば空には大量の星で形成された海が広がっていた
しかも時折流れ星が流れることもあると礼から聞いていたので優希は星の海に釘づけになっていた
「星には詳しくないけどどの星も綺麗だなぁ〜!あっ!流れた流れた!!流れ星が流れている間に3回お願い事を言えばその願いは叶うっていうけど出来て一回くらいしかできないもんなぁ〜!」
こんな感じで優希は星の海と丁度良い温度の露天風呂を精一杯堪能し続けた
そう 脱衣所の扉が開いた音も、脱衣所で衣服が床に落ちる音も一切聞こえないくらい
ガチャ
「失礼致しますわ優希様。」
「ん〜?ふぇ!?な、ななんあなな何で入って来てるの!?と、ととというかなんで!?か、かかかかか鍵してたのに!!っていうか隠して!!全部見えちゃってるから!!」
スッと自然な感じで露天風呂に入ってきた晴菜に優希は飛び上がりながら隅っこに縮こまると目をぐるぐると丸くさせた
「落ち着いてくださいませ優希様。どうせタオルなんてしなくても編集で私の胸元や臀部には湯気が覆われていますわ」
「いやアニメの入浴シーンである明らかに濃すぎる湯気とかないから!!僕からは全部見えちゃってるから!!」
「私は一向にかまわんッッ!!ですわ!!!」
「最近異世界転生果たした中国拳法の達人の人みたいに言わないで!!って晴菜さんよく知ってるね!?」
一瞬だけ晴菜の顔がその人の顔になった気がしたがきっと湯船に浸かりすぎたからのぼせていたんだと思う優希だった
「鍵なら私の持ってるマスターキーで開けさせていただきましたわ。タオルで隠しては優希様に私の努力の証を見せれないので却下ですわ。」
晴菜はシャワー流しながらことの経緯を優希に話す
たくさんの女性の裸を見てきた優希だが一緒にお風呂に入るのは椿や奏音以外では初なのでもの凄くドキドキする(間違ってたらすいやせん読者様)
「と、とにかく僕は目を瞑ってあまり見ないようにしてるからね!?【チラチラ】」
目を瞑っているとは言っても優希は晴菜のシャワー姿をチラチラと見てしまう
美少女のシャワーシーンを間近で見れるのは限られた人にしか起きない特殊イベントなので見たくなる気持ちは男ならばしかたない
「ふふふ、私のお身体のお清めが気になりますか優希様?もしよろしければ優希様を私がお清め致しましょうか?」
「い、いいよいいよ!!自分で洗ったから!!【バッ】」
晴菜は優希の方を見ないまま優希の身体を洗ってあげると言うと優希はチラ見してるのがバレたとばかりに高速で首をグリンと横に向けたが少しばかりグキッと折れたような音が聞こえた
「ふふふ、遠慮なさらずとも良いではありませんか」
「遠慮していないよ!!」
「因みにですけど私の身体はいかがでしょうか優希様?いくら見られても優希様でしたら平気ですのでどうぞご覧ください」
「そうなんだ!じゃあいっぱい見るからね〜?なんて絶対言わないからね!?僕はそんな軽いとは思わないでね!?」
今の優希が軽くないと思ってくれるヒロインは誰もいないだろうが……?
「むぅ…なら……これならどうですか!!【バッ】」
頬を膨らませながらむくれる晴菜はシャワーを終わらせると顔を横に逸らして目をぎゅっと瞑っている優希の目の前に立ったのだった
腰に手を当てながら湯気とかそう言うものを一切気にしていなかった
「ちょっ!?たたないで!たたないで!!僕の目の前で仁王立ちしないで!!もう目を隠すのも大変なんだから!!」
うっすら目を開けて今の晴菜の姿を見てツッコミを入れながら自分のタオルを出しながら晴菜の身体を隠そうとする
「大変だというのなら一回でも良いですから私の身体を余すところなく見てください!!」
「余すところって何!?そこはほんの少しとか一瞬でいいからじゃないの!?」
興奮しながら近づく晴菜にさらに興奮した優希は思わず立ち上がってしまった
「「あっ……」」
そう、優希は晴菜が露天風呂に入った瞬間から腰にバスタオルを当てて秘部が見えないようにしていたのだが晴菜が優希の目の前に立った時、優希は腰に巻いていたタオルを晴菜の体が見えないよう隠すために出してしまったのだ
露天風呂の浴槽内で若き高校生の男女は今、全裸で立ち尽くすという絵が生まれたのだった
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