~STORY 226 8月20日 ⑫~
沖縄で食べたソーキそばとゴーヤチャンプルは格別にうまかったなぁ…
「美味しい〜♡」
優希達は防空壕を堪能した後石垣島で有名な魚介料理店【魚竹】にやってきて思う存分海の幸を堪能していた
「お刺身プリップリで本当に美味しいですよ〜これ!」
「ふふふ、優希様に喜んでもらえて嬉しいですわ。お腹いっぱいになるまで堪能してください」
縞鯵のお刺身を美味しそうに食べてる優希とその姿を微笑ましそうに眺める晴菜はとてもニコニコしていた
「晴菜さんはもう食べないの?」
口に入れたお刺身を飲み込みながら優希は正面の晴菜がもう食べていないことに気づき食べないのかと尋ねる
優希はこんなにも美味しい料理を一人で食べるのは味気なく思い折角なのだから一緒に食べたいと思ったのだった
「はい。私はもう充分食べましたので満足ですわ」
大食いではないにしろかなりの量を食べている優希に対して優希の三分の一の量で料理を終了している晴菜はただただ優希の食べている姿を眺めていたというより眺めるほか無かった
「(この後優希様に私の身体を見せることになるというのに満腹まで食べてだらしない身体を見せるわけにはいきませんわ!!)」
晴菜も普段ならもう少し食べるところなのだが今回の旅行は優希を我が物にする為に計画した旅行だ
水着姿を見せることもあれば夜にそれ以上の姿になることも考えて晴菜は大好きな海の幸を我慢しているのだった
一方で…
「【ガツガツムシャムシャ ごくん】ふぅ…。優希様。こちらのもずくの天ぷらも大変美味ですよ?この後ラフテーも来ますので思う存分食べてくださいね?【ムシャムシャ】」
「れ、礼さんはよくお食べになりますね……」
「はい。美味しいものは大好きですのでお腹が破裂するまで食べますよ?」
「そ、それもどうかと思いますけどね?」
主人の苦悩を知りつつも欲望のままに料理を堪能する従者の姿が一つあった
普通なら主人の後ろに立って水のおかわりをしたり口元を拭ったりするのだが、この従者は食事の開始の時から二人と一緒に座り食事を共にしている
……なんなら晴菜が食べないものから春菜が食べようとしていたものまで食べてしまう始末だった
「優希様もそう思いますわよね?でもこの人は家でもこうですのよ?お父様やお母様の前以外では私と一緒にご飯を食べて、しかも私のものまで勝手に取って食べてしまうんです!!」
「お嬢様が食べなさそうだったので勿体無い精神から…」
「嘘おっしゃい!!私が頂きますした瞬間にステーキを奪い去ったことだってあるじゃないですか!!楽しみにしていたのに!!」
どうやら家でも二人はこんなやり取りをしているのだろう
その証拠に被害者であるはずの晴菜の顔からは全く怒りというワードを感じさせなかった
「ふ、ふふ、はははははは!!!」
その光景が何とも滑稽でつい優希は堪えることが出来なくなり吹き出してしまった
「あ、優希様…?」
「あっ、はは…ごめんごめん!でも、ふふ…おかしくてさ……」
パシャリ
「あっ!今礼さん写真撮りましたよね!?恥ずかしいですから消してください!!」
「まぁまぁ優希様。そう怒らないでください。今すごい数のスパチャが集まってますのでもっと笑ってください」
礼はそう言ってタブレットの画面を優希に見せるとタブレットには配信中の文字が書かれていた
画面には優希の姿が映されており優希が先程笑った瞬間スパチャがポンポン入った
「ちょっと!!何で配信してるんですか!!?」
「お小遣い稼ぎですよお小遣い。あっ、勿論そのスパチャ分は優希様に後ほどお渡ししますので安心してくださいね?」
「そういうことじゃないですよ!!」
その後、店を出ようとしたら先程の配信を見てきた視聴者のお姉様方に囲まれてしまい、優希は何故かファン対応に追われたのだった
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