~STORY 216 8月20日 ②~
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眞田と聞いたらやはり思いつくのが真田左衛門佐幸村が出てきますね!
という事で晴菜のお父さんは幸村のお兄様である真田伊豆守信之を少々頂きました
「殿方だって…礼くん今君は殿方って言ったよね?」
ゆったりとしていた幸信は礼から男子が別荘に来ると聞き明らかに動揺しクラシックを止めて礼に詰め寄り事情を聞き出す
「そうです旦那様。今回の別荘にはお嬢様のご学友であります北条優希様をお招きする予定になっております。と言うかお嬢様が優希様をお誘いしましたので優希様は来ますねはい。」
「晴菜が招いただと!?どういう事なんだ晴菜!!我が別荘に男を招くなんて!もしその男に襲われでもしたらどうするんだ!?駄目だ!駄目だ!!駄目だ!!!男が来るなら使用は絶対に認めないぞ!!」
晴菜が自ら誘った事を知った幸信は晴菜の手を握って男を招いた理由を聞き出しながら別荘の使用許可を撤回した
大切な愛娘に万が一のことがあればと色々と想像してしまう幸信
そのどれもが幸信からしたら最悪の結末しか思い浮かばなかった
「お父様。私のことを心配してくれるのはとても嬉しく思いますわ。」
「も、勿論だ!私はお前の幸せを第一に…」
「しかしお父様の心配は無用ですわ。お誘いした優希様は私が今までお会いした方の誰よりも誠実で信頼が出来る方ですの。私を襲うことなどまずあり得ませんわ」
晴菜は今回の旅行を確実に決行するために幸信に優希が誠実であることをアピールするが優希が晴菜を襲うよりも晴菜が優希を襲う確率の方が高かった
「そ、そうなのか?晴菜がそう言うなら信頼出来るのかもしれないが…礼くんはその優希くんにあった事はあるのか?」
晴菜の優希への信頼を聞いて先程の嫌悪感は若干薄れつつしかしまだ不安な幸信は隣の礼に優希のことを聞き出した
「(頼みますわよ礼さん…)【チラッチラッ】」
「(はぁ…めんどくさ。)はい。優希様とは何度もお会いしてお話もしたことがありますが優希様は先程お嬢様がおっしゃった通り優希様はとてもお優しく誰にでも親切で礼儀正しく同い年の男子とは出来がまるで違いますね。彼の人間的部分を知った上で今回のお嬢様との旅行を承諾しました」
晴菜からの目配せを見て礼は心の中で面倒臭がりながらも主人の命令を忠実にこなす出来る使用人の礼は主人からしたら100点満点の回答をしたのだった
「そ、そうなのか!よかった!晴菜だけでなく礼くんもこういうならばその優希くんとやらは大丈夫そうだな!いいだろう!許可するよ晴菜」
礼からの高評価に安心し切った幸信は椅子に座りながら再びクラシックを聴き始めながら今回の別荘の使用許可を出した
「ありがとうございますお父様」
「ご使用の許可。大変光栄です旦那様(本当にちょろいですね〜)」
あっさり使用許可が出たことに晴菜と礼は頭を下げて感謝を述べたが心の中では二人揃って幸信を小馬鹿にした
「あぁ、そういえば礼くん。ちょっといいかい?」
「なんでしょうか旦那様?」
かくして、最大の難関だった父親の説得をクリアした晴菜は万全の準備を整えようと幸信の部屋を退出しようとしたところで幸信に引き留められた
「今回の旅行は当然君も付いて行くのだろ?」
「はい。お嬢様の身の回りのお世話がありますので当然私もお嬢様について行きます」
「では礼くんにはその優希くんの身の回りのお世話もお願いしたいのだ」
幸信は二人の優希への信頼具合を聞いて優希の別荘の使用許可を出した
しかし愛娘に万が一のことがないようにと保険をかけることにした
礼に優希の身の回りのお世話を任せれば晴菜と二人きりになる時間も減り、万が一の出来事が起こる可能性がより減ると考えての策だろう
「それは…私の仕事がさらに増えるってことでお間違い無いですか?」
礼は明らかに嫌そうな顔をしながら幸信に聞くのだった
長年勤めている礼だからこそ出来ることだが、それほど面倒臭いのだろう
「あぁ、よろしく頼むよ」
「はい、分かりました【はぁ…】」
しかし幸信は一切気にすることなく礼に優希の面倒を見るよう指示した
礼は断りを入れても無駄だろうと判断して渋々ながら頷くのだった
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