~STORY 210・5 サウナ編②〜
「【スゥ…はぁ…ふぅ…】それはそうと優希様?そんな不潔な方達とご一緒されて不快な思いをされるくらいなら是非当家の施設をご利用下さい!私に一声いただけたらすぐ様ご用意致します!!【ギュ】」
深呼吸をしてどうにか吐き気を誤魔化した晴菜はキッと優希の瞳を見つめながら優希の手を取って優希に眞田家のサウナを勧めた
「う〜ん…でも、璃玖とか椿さんと行く時もあるし……」
優希は行きたい気持ちはめちゃめちゃあるがサウナを利用するときは璃玖や椿奏音と一緒にいく事もあるので複数で晴菜の家にお邪魔するのは失礼だと思い躊躇する
「ぐぬぬ…べ、別にそれは私は構いませんから!!ですからどうか当家を使用してください!!いいですわね!?」
晴菜も晴菜で優希以外がついてくることに抵抗を覚えるがそれでも優希が利用してくれるなら、優希が奇行者と触れられないようにという晴菜の思いが抵抗感を上回った
「は、はい!!わかりましたぁ!!(こ、こわぁぁ…まぁでもあの温泉とかサウナが使えるなら別に何も文句はないしいいか!)」
晴菜の迫力に押された優希はつい承諾してしまった
しかし眞田家自慢の設備が無償で使えるのなら何も文句はないしむしろありがたい
「それでは優希様?折角ですし体験も兼ねて本日当家のサウナを使用して行ってください。【ピッ】『あっ、小鳥遊さん?優希様がサウナを使いますので準備をお願いしますわ? はい、よろしくお願いします。』【ピッ】すぐ準備が出来ますので少々お待ちください」
「え?でもいきなりなのに悪いよ…」
「優希様が当家で遠慮する必要は何一つありませんわ?それにそろそろ準備も終わりますでしょうし…」
ガチャ
「お嬢様。優希様。施設のご用意が整いました。」
晴菜の言葉を待っていたかのように扉が開き眞田家の使用人である小鳥遊礼さんが入ってきて準備の完了報告してきた
ほんのり汗ばんでいるのはサウナに少しばかり入ったからだろうか?
「ありがとうございます小鳥遊さん。それでは優希様を施設へご案内してくださる?」
「畏まりました。それでは優希様?こちらへどうぞ」
「は、はい。じゃあ…晴菜さんありがたく使わせてもらうね?」
「遠慮なさらずごゆっくりどうぞ」
優希は晴菜の勧めもあってしっかり温泉に浸かりサウナも使用した
以前使用した事もあり変に緊張する事なく、サウナを使用している際は優希はかなりリラックスした状態で使用出来た
「はぁ…///気持ちいい〜。クラスメートの家に入り浸るのは迷惑かもしれないけど本当に週2、3で通っちゃいそうだな〜」
汗もいい感じに出始めてあと数分で出ようかなと考えつつサウナを楽しんでいる中で更衣室の方から物音が聞こえるがサウナに集中している優希は気づく事ができなかった
「失礼致しますわ優希様。折角ですので私もご一緒させていただきますわ【ガチャ】」
「ちょ、なんで晴菜さんが入ってくるのさ!?」
そして優希が入っているサウナ室にバスタオル姿の晴菜が入ってきた
優希は誰も入ってこないだろうと下半身にタオルを一枚かけているのみであとは丸出しだった
「っていうか見えちゃう!見えちゃうよ!!」
優希は手で目を隠して晴菜の姿を見ないように覆った
覆う前に晴菜のバスタオル姿をバッチリ見たがすらっとしていてとても綺麗だった
「ふふ、隠さなくても問題ありませんよ優希様。それについてはちゃんと対策しておりますのでご安心ください」
晴菜は優希の戸惑いに微笑みながらまるで気にせず優希の隣に座った
「え?じゃ、じゃあ…その下には…み、水着とか…?」
「ふふ、確認してみます?【チラッ】」
晴菜は胸元を少し捲り上げる
その姿がやたら妖艶で同じクラスで勉強している女子生徒には到底見えなかった
「い、いや…別にみなくてもいいよ……【バッ】」
見たい気持ちはありつつもダメだと判断した優希は晴菜が胸元を捲る姿を見る前に横向いて見ないようにした
「そうですか…下はバッチリ何も着ていませんのに……」
「え!?着てないの!?普通そういう時は短パンにシャツとか水着を身に付けているとかじゃないの!?」
少しというかかなり残念そうにしながら晴菜はサラッと言ったが今の晴菜を纏っているものがバスタオルのみだった
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