~STORY 207・5 サウナ編①〜
今回は番外編です
私はサウナが大好きで良く利用させていただいてます
その中で私が実際に目撃した 体験した話をもとに作成しております
よかったら感想お願いします
「晴菜さんはサウナって入ったことあるの?って質問しようとしたけどそういえば晴菜さんの家にサウナあるんだったよね?」
ある日の放課後、優希は晴菜の部屋に招かれて談笑をしていた
「そうですね。サウナは疲れた時とかストレスが溜まった時とかよく使用しますね」
晴菜は執事の小鳥遊さんが淹れてくれた紅茶を啜りながら優希の話を聞くのだった
ただ談笑するだけに見えるが優希と二人きりで自室で過ごせるだけで晴菜は幸せだった
心なしかいつも飲んでいる小鳥遊さんの淹れた紅茶が数倍も味が美味しく感じた
「へ〜!入りたい時にいつでも入れるのっていいよね〜」
「ふふ、優希様でしたらいつでも当家のサウナをご利用していただいて構いませんよ?御母様に話を通しておきますから」
「あはは、それはありがたい!それじゃあお願いしようかな?」
「はい。お気に入りのアロマオイルをご用意してお待ちしておりますわ」
優希はサウナが好きという晴菜にとって最高の情報を聞くことができてしかも晴菜の家のサウナを利用してくれるとさえ言ってくれた
晴菜はこの時普段からあまり親しくない父親に久々に感謝するのだった
「うわ〜!楽しみだなぁ!!まぁ温泉施設のサウナも良いんだけどね〜」
「優希様は結構温泉施設をご利用されてるんですの?」
更なる情報を聞き出そうと晴菜は温泉の話を深めようとする
あわよくば新たなる情報が聞き出せればいいなと思うがそうポンポンとは出ないと思っている
まぁ情報が出なくても優希と楽しく会話ができるだけで晴菜は幸せだ
「たまにだけどね!晴菜さんとおんなじで疲れた時とかリラックスしたいなって思った時に一人で行ったり璃玖と行ったりするよ?」
「そ、そうだったんですねぇ〜。温泉は気持ちいいですからね…【ギリギリギリギリ】」
聞きたかった情報とあまり聞きたくない情報が一遍に入ってきた
晴菜的には聞きたくない情報の方が広がってしまいなんとか紛らわそうと自分の太腿を力一杯抓り上げた
「それでこの前一人で行った時にね?運悪く変なお客さんと当たっちゃったんだよ…」
「変なお客さんですか?……刺青してる人とかですか?」
「いや、刺青してる人はそこの温泉とかには入れないんだよ。シールとかで隠せばいけるかもしれないけどね?変な人っていうのは“マナーを守らない人”のことだよ」
「まぁ!マナーを守らない人がいるんですの!?大の大人として常識を守れないのは社会人として致命的ではないでしょうか?」
「そうなんだよ。僕がよく利用してる施設では【水風呂に頭を付けてはいけない】や【サウナ入浴中は私語厳禁】とかとか色々あるんだよ」
温泉施設はその施設毎に決まったルールが決められている
有名なものだと【湯船にタオルは入れない】や【湯船に入る時には身体を洗う】などが挙げられる
優希の通っている施設は規則が大分厳しいようだ
「サウナ中は私語厳禁ですの?それはかなり厳しいのですね。仲良い人と来た時にサウナでお喋りしたいのにお喋りができないのは辛いですわね…」
「うん。僕もそれが気になって従業員の人になんで私語厳禁なのか施設の店員さんに聞いてみたんだよ。そしたら店員さんは「前にお客さんがサウナ室内があまりにもうるさくて全然気持ち良くなかったってクレームを出して以来、当店のサウナ入浴の際は私語厳禁で提供させて頂いてます」って言ってたんだよ」
「それは公共の施設にもか関わらず騒いだお客様が悪いですわね…」
マナーを守らない無礼者とそのルールに厳しい常連によって規則が追加されることもしばしばあるのだ
あまりにクレームが多すぎて施設の評判が落ちると最悪閉店してしまうのだ
「そうだよね。僕もどっちかといえばサウナに関わらず温泉は静かにゆっくり楽しみたいんだよね〜。」
「そうですわね。私も静かに過ごせる方がいいですわね(でしたら優希様と旅行する際は貸切の露天風呂とサウナ施設がある旅館にしましょう。ふふ、優希様喜んでくださるかしら…)」
優希の更なる情報を聞き晴菜は旅行する際は温泉施設やサウナの施設がちゃんと整っている旅館やホテルを取ろうと決めたのだった
「あと前にサウナ入った後に水風呂に入ろうとしたらさ、おじさんが水風呂に入ったんだけど頭まで全身入ったんだよ」
「またマナー違反ですわね…」
「うん。まぁそこはもういいやって僕も一緒に入ったんだよ。そしたらおじさんがザパーって出てきてさ、そのおじさん何したと思う?」
「何したかですか…小水されたとかでしょうか?」
晴菜は優希の質問に思考回路をフル動員して考えた
温泉施設を利用しない晴菜はそう言った問題に遭うことなど絶対にないので想像もつかないが自分のために折角考えてくれたのだ
そして晴菜が最大限に考えた答えが“小水”いわゆる“おしっこ”だった
「鼻かんだんだよ。ふん〜!ってさ、鼻水めっちゃ出てて嗚咽しちゃったよ」
フルフルと首を横に振って優希は正解を言いながらおじさんが実際にやった仕草を晴菜に見せたのだった
「【ウプッ】も、申し訳ございません優希様…。私少々気分が悪くなってしまいまして…」
その仕草が脳にリアルに浮かんだのか晴菜は軽くだが嗚咽してしまい気分が悪くなってしまった
優希の前では絶対に気分が悪くなったり不快になったりしないのだが今回はおじさんのせいで優希は関係ないと思いたい晴菜だった
「ごめんごめん。こっちから話しておいてなんだけどトイレ行ってくる?」
「い、いえ…大丈夫ですので…お気になさらず……(優希様と二人っきりで過ごせる貴重な時間を体調不良なんかで台無しにするわけにはいきませんわ!)」
「そ、そう?あまり無理はしないでね?」
「お心遣い痛み入りますわ…」
気分が悪くなってしまった晴菜を気遣って優希はトイレに行くように勧めるが晴菜はカップに入った紅茶を一気に飲み干して大丈夫だと優希にアピールした
本音はトイレに行って少しばかり吐いて気分を良くしたい気持ちなのだが優希に気を遣わせてしまいしかも自分がトイレに行ってしまい優希が気にしてテンションが下がることを嫌った晴菜は根性で嗚咽欲をねじ伏せた
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