~STORY 206 8月10日 ⑨~
隣人や友人がいいところで割り込んでくると…すっごい萎えてしまう
「「ゆうくん今「こんな男らしくもない半端な男である僕なんかに身体を交合わせて本当に後悔しませんか?」って言ったわよね?もしそれを本気で言ってるならいくら私でもゆうくんに怒るからね?」
「ッッ…!?」
優希の一言に葵は涙目になりながらもう一度優希の頬を引っ叩いた
突然のビンタに優希は呆然としながら叩かれた頬を手でさすった
優希の現在を知っている読者の皆様もご存知かと思いますが優希の周囲で優希を引っ叩ける人は誰もいません
ヒロインズは言わずもがなで親友の璃玖も優希を叩いたことは一度もありませんし性格的に叩けそうなバイト先の店長の涼音は経営者でバイトの店員を叩くものなら大問題になってしまいますのであり得ません
精々あって頭を軽く叩くぐらいありますが頬を叩く行為とは程遠い
父の優輔に至っては仕事の都合で日本にすらいないので最近会話すらしていません
「(ほ、頬がビリビリする…。叩かれるってこんなに痛いんだ…。)」
周囲から愛され可愛がられて育った優希は他人に“叩かれる”のは小学生以来で自分に真剣に起こった相手は皆無であった
経験がほとんどない痛みに優希は痛みよりも叩かれた行為にびっくりしてしまう始末だ
「ゆうくんは色んな可愛い子にモテているから麻痺しちゃってるかもしれないけど女の子が男の子にここまで出来るのはその男の子を本当に大好きだからなんだよ!?私はいくらお酒によっても好きでもない相手にこんなことしないし体を触らせるどころか見せることも拒絶してるの!!」
葵は両目に涙を溜め涙を流しながら優希の胸ぐらを掴んで上下させながら訴えかける
自分がそんな簡単に素を見せる女だと優希に思われていたことへの怒りをそういう風に自分の落ち度に腹が立ってしまったことへの行為だろう
だが葵はキッ!と涙を止めて真剣な眼差しを優希に向けると優希の頬を両手で触れ
「だって…だって!!私にはもうゆうくんっていう心に決めた人がいるんだもん!」
優希にそう告白して優希の唇にキスをした
優希は自分の口の中に葵が入ってきた感覚を覚える
ここ数日の間で何度も味わったこの感覚
だが、その感覚は人によって違い上手く自分でも表現することは出来ないが、キスした相手の細胞が自分に流れ込んでくる感覚だけは分かった
「他の人なんて考えられないの!!他の人とすると思うと吐き気がする!触らせるのだって見せるのだってけがわらしい!!そしてそんな行為を許してしまった自分の馬鹿さ加減が嫌になって後悔する!!私は…私はもう!そんな身体になってしまったの!!」
30秒ほどのキスをして離れた葵は息切れする身体を自力で堪えて話の続きをした
普通なら息が切れて苦しくなってしまうのだが葵はそれを強引に踏ん張ったのだ
それ程までに優希に伝えたかったのだろう
「ゆうくんが…ここ数日の間にしていたことは知ってるよ?だって…好きな人のことだったらなんでも知りたいと思うのは当然じゃない?」
「あおい…さん……?」
その瞬間何かの空気が変わった
更に理性の糸が切れてしまったのか少し黒いオーラを身に纏った葵は妖艶な微笑みを浮かべながら優希を再度押し倒した
「ふふ、私が怖い?でもね、これも本当の私なの。だ〜いすきなゆうくんがこんなにも無防備に近づいてくれた。しかもここは私の部屋でだ〜れもきたり邪魔したり出来ない私とゆうくんだけの世界…。」
葵は優希に問いかけながらゆっくりと脱いでいく
最初は靴下から上着と徐々に身体に密接している衣服を次々と脱いでいく
今の妖艶な葵は髪を纏めていたバレッタを外す仕草さえも妙に艶かしかった
「逃げたくなった?ふふ、カチカチと怯えるゆうくんも可愛い♡でも逃したりなんて…ぜぇったいにしないんだから♡」
全ての衣服を脱ぎ捨てた葵は今度は優希の衣服を脱がせていく
「【スー…ハァ……】はぁ…///ゆうくんのとお…ってもいい香り♡こんないけない匂いを私にたくさん嗅がせちゃうなんて…悪い子ね♡」
優希から剥ぎ取ったシャツを貪るように嗅ぐと葵はそれはそれは幸せそうにな笑みを浮かべながら再びシャツの匂い嗅ぎ始めた
「うふ、ふふふふ♡【ペロリ】」
全ての衣服を剥ぎ取った葵は舌舐めずりをしながら、次の獲物を視認した
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