~STORY 195 8月7日 ⑧~
「ちょっと待ってママ!?昨日あんなに怒ってたのってお兄ちゃんの浮気に怒っていたんじゃなくてお兄ちゃんとエッチしたかったからなの!?」
椿の怒りの矛先が優希の浮気ではなく、優希とえっちがしたかったことが発覚した
奏音は自分と椿とで怒りのベクトルが違うことに驚きを隠せずにいた
「当たり前よ〜!一昨日は奏音ちゃんにゆうちゃん取られちゃったから昨日はゆうちゃんといっぱいしたかったのに帰ってこないんだもん〜!!」
「そ、そんなのだめよ!じ、実の母親と息子がえっちするなんて…不潔だわ!!」
「何よ〜?血の繋がった親子のエッチはダメで血の繋がった兄妹のエッチはいいって奏音ちゃんは言いたいの〜?それは奏音ちゃん本意の意見であって意味は同じなんじゃないのかしら〜?」
奏音と椿の正論と正論がぶつかり合う中で優希はまた椿と出来るのかと想像して少しばかり顔を赤くしていた
「な〜にゆ〜ちゃん?おば様とエッチできるのがそんなに嬉しかったの?【ヒソヒソ】」
「ピゥ!?い、いきなり話しかけてくるなよ飛香…【ヒソヒソ】
そんな優希に飛香は奏音達に聞き取れない声量で耳元に話しかける
耳に息をかけられ優希は背筋をぞくっと振るわせ飛香に抗議しながら飛香に倣って優希も小声で会話する
「そ、そりゃ…椿さんみたいに綺麗な人と…出来ると思うと…嬉しくなってもしょうがないでしょ…【ヒソヒソ】」
「うわぁ〜。ゆ〜ちゃんったらいつの間にそんなプレイボーイになっちゃったの?綺麗で可愛くてスタイル良い女の子だったら誰でも良いっていうの〜?【ヒソヒソ】」
優希は頬を赤く染め飛香の視線を逸らしながら恥ずかしそうに正直に答えると飛香は優希の脇腹を突きながら揶揄うのだった
「だ、誰でも良いわけないでしょ!?その…いくら僕だって…そんな節操無しじゃないよ…。信じてもらえないかもしれないけどさ…【ヒソヒソ】」
「ふふふ、ごめんごめん。ゆ〜ちゃんの事はあたしがちゃ〜んと分かってるしゆ〜ちゃんの事を節操無しだなんて言わないよ?」
からかう飛香に優希は更にそっぽを向いて拗ねながら自虐的に言うと飛香優希の頬をツンツンと突きながら謝り本音を話す
「ほんと…?」
「勿論よ。そ・れ・に…もしそうだとしてもあたしが頑張って美しくなってゆ〜ちゃんがあたし以外じゃ満足出来ないくらい惹かれさせてしまえば良い事だもん!」
不安になる優希に飛香は更に本音を話して優希を安心させる
元々優希を巡るライバルは皆男なら一度はすれ違えば必ず振り向いてしまう程の美人、美女だらけでしかも優希への愛は普通の女子がする愛よりも深すぎる愛を持っている
しかし飛香はその強力すぎるライバルの誰にも負ける気は更々無い
その理由はただ一つ “優希への揺るぎない愛”所以である
「そ、そっかぁ…あ、ありがとう飛香…」
「なんなら今これからゆ〜ちゃんの部屋に上がってゆ〜ちゃんにあたしの全部を隅々まで見せてあげようか?」
飛香は優希の胸に手を添え上目遣いをしながら優希に遠回しに愛し合わないかと誘う
「【ごくっ】そ、それは…いいの?」
優希はたまった唾液を飲み込みながら飛香に問いかけ飛香の返答を待つ
正直今朝の飛香の我慢のおかげで少しムラムラしていたのでOKと言いたいのだががっつきすぎるのは惹かれると思い、あえて飛香に問いかけた
「もちろんい……」
「良いわけないでしょ【ギリギリギリ】」
飛香と返事を遮るように、奏音が代わって返事をすると優希の耳たぶをこれでも引っ張り上げる
「いでででででデデデで!千切れる!千切れる!!千切れる!!!」
「全く…、少し目を離しただけで更に浮気を上塗りするなんてほんとに前までのお兄ちゃんはどこに行っちゃったんだろ…」
耳を千切れるくらい引っ張りながら奏音は変わり果ててしまった兄を涙を溜めながら悲しんだ
「奏音ちゃんは今のゆ〜ちゃん好きじゃないの?だったらあたしには好都合だから離れてくれても良いのよ?」
「ダメ!こんなヤリ◯ンを外に出すわけにはいかないの!だから仕方ないしめんどくさいししょうがないけどお兄ちゃんは…奏音が面倒を見るんだから!」
飛香は耳を引っ張られる優希を奏音から引っ張りながら取り返すが奏音も負けじと腕を引っ張り上げて飛香に渡そうとしなかった
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