~STORY 194 8月7日 ⑦~
「「………………」」
「うふふ、昨日帰ったらお話があるって言って私も奏音も待ってたのに帰ってこないから何してるのかしら〜って思えばゆうちゃんったら随分お楽しみだったようね〜?【ニコニコ】」
「ほんとそうよね〜?奏音もママも1時くらいまでリビングでず〜っと待ってたのにお兄ちゃんったら飛香ちゃんの家で良いことしてたのね〜?【ニコニコ】」
リビングの床で正座しながら事情聴取を受ける優希と飛香に対して同じくリビングのソファに座りながらニコニコと事情聴衆を行う椿と奏音は黒いオーラを醸し出していた
「あ、あの…おば様?」
滅多撃ちを受ける優希に飛香はおずおずと手をあげて意見を言おうと視線を上げる
「飛香ちゃんは黙っていてね?私は今ゆうちゃんに聞いているんだから飛香ちゃんが入ってきちゃったら絶対ゆ〜ちゃんを庇っちゃうでしょ?」
しかし椿は飛香の助け舟を拒否したのだった
椿と奏音からしたら優希の口から説明させたいのだが、半分くらいは飛香とあまり口を利きたくないもだろう
「そ、それは…そうですけど…でも、事実は事実ですから……」
「飛香ちゃんが関わっていることは分かってるの。でも実際お兄ちゃんが判断したことだからそれを奏音達は知りたいの」
「う、うぐ……」
しかし飛香も負けじと優希を庇うように事実を説明しようとするが今度は奏音が飛香の意見説明を拒否をし、遂に飛香の口も塞いでしまった
「んで、お兄ちゃん?飛香ちゃんとやったの?どこまでしたの?奏音達ともやったくせに他の女にも手を出したの?家族だから一回やってポイってことなの?まだ他の女ともエッチしたいと思ってるの?これからあと何人やるつもりなの?その女達は奏音もママも知ってる女なの?」
奏音は正座している優希の間近まで迫るこれでもかと質問し続けた
一回も息継ぎをしないで淡々と話すのが奏音の怖さを際立たせた
「えっと…あの…」
「奏音ちゃん?そんなに問い詰めちゃったりしたらゆうちゃんも何から言えばいいのか分からなくなっちゃうでしょ?【なでなで】」
どれから話したらいいか迷っていた優希に椿はそっと近寄り優希を庇うと優希の頭を撫でたのだった
「何よママ?お兄ちゃんを庇おうっての?他の女に手を出した子の浮気バカには奏音が一回ガツンと言わないと気が済まないの!」
「そうね〜?そうだとしたら私は飛香ちゃんだけじゃなく奏音ちゃんにも問い詰めなくちゃいけなくなっちゃうし〜?それはそれでめんどいのよね〜?」
優希を庇う椿に奏音は椿に詰め寄ると椿は奏音の肩に手を置きながら奏音の目を真っ直ぐに見ながらそう言った
普段の椿からは想像も付かないほど真剣そうな目をしていた
「それに〜、あの時ゆうちゃんが変わったことは私も分かっていたからね〜?だから今更ゆうちゃんが飛香ちゃんや他の女の子ちゃんと仲良くしてても私は何も起こったりはしないわぁ〜【ぎゅむ】」
「な、なによそれ!じゃあママはなんでお兄ちゃんに怒っていたのよ!!お兄ちゃんの浮気にキレてたんじゃないの!?」
奏音の肩から手を離すと椿は優希を抱きしめ愛おしそうに優希を見つめながら自分の考えを話した
しかし奏音は折れずに今度は椿に今回の経緯を説明させる
「だってだって〜!昨日は私ゆうちゃんとしたかったのにゆうちゃん帰ってこなかったんだもん〜!寂しかったしムラムラしちゃうしそれでイライラしちゃったのよ〜!」
椿は優希の顔を自分の胸で包みながら頭を頬で撫でながら自分の寂しさの発散を存分にしたのだった
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