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~STORY 18 4月7日 壱〜

「んんっ……♡ゆ~くん~ダメよ~♡」


「………………」


午前6時半過ぎ

バイトから帰宅後すぐに椿さんに捕まってしまった僕はいつも睡眠を取っている自分の部屋ではなく椿さんの部屋で目を覚ました

本来は父さんと椿さんの二人が使う寝室なのだが父さんが海外の出張の為に現在は椿さんのみが使用しているダブルベットを今は僕と椿さんが使用している


ちなみにお風呂はちゃんと入ったよ……椿さんが乱入してきたのは驚いたけど…


裸は流石に椿さんでも恥ずかしいのか入ってきたときはバスタオルを着けて入ってきたのだが隠しきれないボディーラインにたまにちらりと見える胸やお尻が僕の理性をゴリゴリすり減らしていった


身体を洗う際、椿さんはピタッと背中にくっつきながら僕の身体を洗う

意識しないようコーヒーの煎れる際のコツなど復唱してはいても突如その意識ごと包み込もうとする軟らかクッションに耐えることができず僕の意識はそこで途絶えてしまい気付けば椿さんのベッドに寝ていたと言う事だ


「(…やっぱり濡れてる…よなぁ〜)」


自分の顔を触ると若干湿り気を感じる

椿さんと一緒に寝ると高確率(というより必ず)で顔が濡れてしまうのも椿さんは僕のほっぺたや口、周りに舐めたり甘噛みする癖がある(奏音にはしないらしい)


「んふふ〜♡ゆ〜くんしゅき〜♡」


夢の中でどんな事をされてるのか全く想像がつかないが少なくとも椿さんが喜ぶ事なのは確かだ

そんな椿さんが寝るときに身に纏っているのはただの寝巻きではなく椿さんのボディーラインが丸分かりのの黒のネグリジェ


いつどこで用意したのかは全く持って不明だが少なくとも父さんがいた時には絶対に着ているところは見たことがないネグリジェを何故か僕と寝るときにいつも身につけている


「うぅん〜♡」


「ひぅぅ…!」


僕の腕を胸に挟んで抱きしめている為ずっと腕がふよんふよんと柔らかいマシュマロに包まれてるような気分になってしまう


正直柔らかくて気持ちいいと思ってしまうのは正常な男子高校生だと自分に言い聞かせている

……だって無理だよ…男の子だもん僕


「ほ、ほらっ、椿さん。僕もう起きるからいい加減離してよ。」


出来るだけ椿さんの身体を見ないように肩を揺すって起こそうとするが椿さんは「うぅん♡」と気持ちよさそうに体をくねらせるだけであった

家事などで疲れてるだろうし出来る事なら起こしたくはないのだが

このままでは遅刻コース確定となってしまう

……なによりお腹が減ったので朝ごはんを食べたい


ガチャ


「ちょっとママ?朝からお兄ちゃん見てないんだけどどこにいる知ら……朝からママのベットに忍び込むなんてお兄ちゃん不潔…」


「ち、ちが!誤解だよ奏音!!」


扉を開けて部屋に入ってきた奏音が部屋の光景を見て一瞬で汚物を見るかのような目線を僕に向けてきた

そんな奏音は六条学園の制服を纏っており、僕が言うと璃玖辺りにシスコンなんて言われかねないがとても可愛くてよく似合ってると思う


…まぁいくら褒められるのが好きな奏音でも今言っても返って逆効果になりかねない


「…あっそ、じゃあ私は先に出るから…どうぞごゆっくり」


「待って!せめて椿さんを僕から引き剥がすの手伝って奏音!!」


奏音は僕の言葉に耳を傾くことなく出て行ってしまった

扉を強く閉めた音が響いたため椿さんが目を覚ましてくれたのは幸いだったのだがそこから椿さんから抜け出るのに15分を要してしまった

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