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~STORY 179 8月6日 ⑥~ 

「お疲れの中、お家まで送って頂きまして誠にありがとう御座います優希様(あるじさま)。」


門の前まで来て晴菜は優希と飛香に振り返り、優希に送って貰ったことに感謝し、改めてお礼を申し上げる


「良いって良いって!家まで送ること自体僕が自分から言い出したことだし別に大したことしてないよ」


「ほっんと、ゆ〜ちゃんもわざわざ疲れているのにこいつの家まで来なくたってよかったじゃない…あんたも遠慮して早く家ん中入りなさいよ?」


この場から離れて優希と二人きりで帰りたい飛香は優希の腕に捕まりながら晴菜にとっとと家に入れと文句を述べる


(わたくし)優希様(あるじさま)とお話がしたいのですわ。ですのでお帰りになられたいのでしたら仁科さんはお一人でお帰りになられれば?」


「あんですって!?あんたとゆ〜ちゃんを二人っきりにするわけないでしょうが!!」


飛香が晴菜に食ってかかった時晴菜のバックの中に入れていた携帯から着信の音楽が鳴り響いた


「申し訳御座いません優希様(あるじさま)。少しばかり席をはずしてもよろしいでしょうか?直ぐに済ませますので…」


「うん大丈夫だよ?こっちのことは気にしないで良いからね?」


晴菜は優希に一声掛け優希の承諾を貰うと少し距離を置いてから着信に応じて少しの間話し込んだのだった

晴菜は時折優希の方をチラチラと見てきて、どうやら話相手とは優希のことについて話している様だった


「…………【むぎゅ!】」


「いっつ!?な、何するんだよ飛香…!」


「【ムスゥ】……別に」


その度に優希の腕に抱きついている飛香が優希の脇腹を抓る

ただ抓るのなら少し痛いで済むのだが優希の周りの女性が怒っている時に優希を抓る時は抓った脇をラジオのダイヤルのように捻りながら抓るのでとても痛いのであった


そんなやりとりを数回繰り返し、優希の脇腹がジンジンし始めた所で晴菜が電話を終えて優希達の下に戻ってきた


「お待たせ致して申し訳御座いません優希様(あるじさま)。それで実は今お母様から電話がありまして優希様(あるじさま)にお会いしたいみたいで…部屋まで来ていただきたいみたいなんですが…」


「何それ!会いたいんだったら自分から外に出てきて会うのが筋ってもんでしょ!!わざわざゆ〜ちゃんに来させるなんて頭おかしいんじゃないの!?」


「飛香…僕や椿さん達ならともかく他の人の親御さんに失礼な発言はあまり良くないからやめなよ…?」


「何よ!ゆ〜ちゃんはこいつにもこいつの親にも甘々な訳!?」


「いや…甘々とかそういうわけじゃなくて僕は一般常識としてね?」


親し慣れている北条一家にならともかく相手は赤の他人の親御さん

いくら晴菜が許可しても礼儀は弁えなければいけない


「もし優希様(あるじさま)のお都合が悪い様でしたらまたの機会にと母にはそう伝えておきますが如何されます?」


“以下がされます?”と聞きながら晴菜の目は付いて来てくださいと訴えかけてくる


「(どうするか?晴菜さんのお母さんとは一度会っているし一度挨拶した方がいいよなぁ?でもそんなことして飛香を待たせたら……)」


優希は晴菜の母親に会いに行くことを想像する

飛香が優希と一緒に晴菜の母親に会いに行くとは思えない

それなら飛香を一人きりで門の前で待たせてみる

イラつかせてしまうし何より女の子を一人で外に待たせてしまうことになるのは優希の納得いく所ではない

ということは答えは一つになる


「飛香。一緒に晴菜さんのお母さんに挨拶しに行こうよ?」


「えぇ!?何であたしが行かなきゃいけないのよ!!いや…」


「飛香を一人きりで門の前で待たせるのは危ないから僕と一緒に行こうって言ってるんだよ。晴菜さんと一緒のバイトをすることになったって言うだけでいいから行こ?」


飛香に文句を述べられる前に優希は飛香の手を取って掴むと顔を寸前まで近づけながら説得をする


「う、うん……。ゆ〜ちゃんがそう言うなら……」


飛香は間近に迫ってきた優希の顔に照れながら優希の説得に応じたのだった


「と言うわけで飛香も一緒に行く事になったけどいいかな?」


優希様(あるじさま)の身の心のままにですわ。優希様(あるじさま)がお母様とお会い下さるのでしたら何も問題はありませんわ」


ではこちらにと門をあけてもらった晴菜は優希と飛香を眞田邸に招いた

読んでいただき誠にありがとうございました!


是非!高評価、ブックマークよろしくお願いします!!


作品執筆力向上に繋がりますので作品への感想もお待ちしております!


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では次回もお楽しみに!!


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