~STORY 172 7月27日 ②~
アニメの古見さんを見始めてから生活の大半が古見さん一色に染まってしまいました
この前書きを書いている最中もアニメ“古見さんは、コミュ症です。”OPサイダーガールさんのシンデレラを聞いてました。
ぜひ皆さんも見てみましょう(こちらの作品もよろしくお願いします。)
「ん…、んんぅ……ふわぁ……」
椿は日の明かりを感じ取り、ソファの上で目を覚ました
「ん……?あれ〜?なんでわたしこんな所で寝てるのかしら〜?」
椿は自分がソファで目覚めたことに疑問を抱きながら昨日の夜を思い出す
〜昨夜9時過ぎ〜
「ふわぁ〜……。ゆ〜ちゃ〜ん?一緒に寝ましょ〜?」
夕飯を食べ終えた後片付けを済ませてリビングでくつろいでいた椿はソファに寝転がりながら優希に抱っこのポーズをした
眠たいから優希に運んでもらおうという魂胆だろう
「一緒にって…椿さんまだお風呂入ってないでしょ?身体洗ってからじゃないと気持ち良くないよ?」
「んえ〜?だったら〜ゆ〜ちゃんが〜私をお風呂に入れて〜?」
「だ、だめだよ!そ、そんなことして…また抑えきれなくなったらどうするのさ……」
本を読んでいた優希は甘える椿を制し、入浴するよう進言するが椿はとろんととろけたような顔をしながら優希とお風呂に入りたいとせがんできた
一緒にお風呂と聞いて顔を真っ赤にして優希は拒否する
後半部分はなんで言ったのかはごにょごにょ言ってて椿や奏音からは聞き取れなかった
「はぁ…お兄ちゃん?ママの事は奏音に任してお兄ちゃんは先に部屋行っちゃいなよ?いつまでもお兄ちゃんがいるとママお風呂行ってくれないからさ」
「そう?じゃあ椿さんのことは任せるよ奏音。おやすみ〜」
困り果てた兄に助け舟を出す奏音
その助け舟をありがたく利用して優希は自分の部屋へと向かった
「あぁ〜ん!ゆ〜ちゃぁ〜ん!!」
奏音が進めるままに優希は自分の部屋へと行ってしまい、椿は手を伸ばすが無常にも届かずソファの上で事切れた
「…………ほら、お兄ちゃんも二階に行ったんだしママはそれ飲んでさっさとお風呂に入りなよ?」
奏音は椿の手にカルピスを持たせて、自分も部屋へと向かった
「はぁ……ゆうちゃんとお風呂入りたかったなぁ…【ごくごく】」
椿は溜息を吐き、優希とお風呂に入らないことを残念がりながら奏音が用意してくれたカルピスをごくごくと飲んだ
そして話は現在に戻る
「あら〜?私は確か…奏音ちゃんにジュースをもらって、それから……何も覚えてないわね〜?」
椿は昨日のことを思い出そうとするがどうしてもジュースを飲んだ以降のことが思い出せない
よく見ると服装も昨日から変わっておらず、なんなら寝転がっていた場所も昨日と同じソファの上だ
「わたし……あのまま寝ちゃったのかしら〜。あ〜あ、ゆうちゃんとまたエッチなしたかったのになぁ〜」
目を擦りながら椿は背を伸ばして伸びをする
パキパキっと関節が鳴る音がして、痛気持ちよかった
窓に映る自分の姿を見て我ながら綺麗だと鼻息を鳴らす
いつ優希に見られてもいいように日頃からの手入れは入念に行っており、優希達が学校に行ってる間にランニングやトレーニングに加え、ヨガの教室にも通っている
食生活も身体にいい食材をふんだんに使い、更に優希が満足する美味しい料理をネットに載ってるレシピを活用して美容にも気を使う
「ふふん♪その小さな努力が見なった瞬間と言えば、まさに天にも昇る気分だったわ〜!!」
愛し合う中で優希は椿の身体を見ては何度も何度も“綺麗”だとか“美しい”と言ってくれたのだ
まさに椿の日頃の努力が報われた瞬間だった
「………って、違う違う!今は自画自賛してる場合じゃないわ!!」
そう、椿が幸福に浸っている時からずっと胸の辺りがモヤモヤしている
何かいや〜な予感がして解放の鐘がさっきから鳴りっぱなしだったのだ
しかも何故か椿が上を見上げるとそのモヤモヤが増幅するのだ
「も、もしかして……!!【ダダッ】」
椿は何かを察したのか勢いよくドアを開けて優希のいる部屋へと向かった
「はっ…!はっ…!ゆうちゃん…ゆうちゃん!!」
近づけば近づく程にそのモヤモヤは強まっていくが椿は行かなければいけない気がした
キィ…バタン
「はぁ……!はぁ……!かのん…ちゃん?」
階段を駆け上がり優希の部屋に到着した直後、シーツらしき物を身体に纏った奏音が優希の部屋から丁度出てきた
奏音の頬は普段よりも赤く染まっており、シーツを巻いているだけでその下は何も身に付けていないように見えた
「か、奏音ちゃん?ゆ、ゆうちゃんの部屋で…な、何をしてたのかな〜?(だ、大丈夫!きっと奏音ちゃんはゆうちゃんの部屋でおしゃべりをしてたまたまあの格好だっただけで別にやましいことなんて…)」
椿はある程度確信を持ちながら最後の希望を持ちながら奏音がその椿の希望を言うことを心の中で祈った
そんな期待の視線を向けられる奏音は椿の顔をニヤリと見ながら口を開いた
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