~STORY 165 7月26日 ⑤~
家の近くには屋内プールのようなものはないので車を走らせて1時間ほど離れた施設で泳いだりします
たまたま利用した時に女性の肩が数名利用してスタイルがなかなか良くてとても目の保養になりました
夢よもう一度……あれから一回も遭遇できていません(´・ω・`)
「ねぇ奏音?一つ質問してもいいかな?」
使用可能のレーンに二人で入り、奏音の手を引っ張りながらふと思い出したかのように優希は奏音に質問をしてみることにした
奏音は優希に引っ張られながら顔を上げた
「どうかしたのお兄ちゃん?一つと言わず何個でも質問してくれていいよ!あっ、もしかして奏音のおっぱいが何カップとか?」
優希に引っ張られながらバタ脚をして泳ぐ奏音はおちょくるように自分の胸を指さして優希をからかう
「いや、奏音って泳げるよね?小学校の時とかよくプールに泳ぎに来たり学校の授業でも泳げてたって言ってたよね?」
「…………【バシャバシャバシャ】」
優希の言葉に奏音はぴしぃ!と固まってしまい、黙ったままバタ脚を続けて泳ぎ続けた
どうやら優希の推測は当たっていたようだ
「…………った?」
「え?なんて言ったの奏音?ちょっと聞こえなかったんだけど…」
奏音が何を言ったのか聞き取れず、奏音に何言ったのかもう一度聞き返す
奏音は特に文句を言うわけでもなく優希の耳元に顔を寄せて小声で話した
「あのね…?ママには…奏音が泳げないってこと…言った?」
「いや…僕も今ふと思い出しただけでさっきまでは泳げないもんだと思っていたから椿さんに言ってないよ?」
「そ、そっかぁ…、よかったぁ〜。」
優希の言葉にホッと胸を撫で下ろした
椿にばれていないことが余程嬉しいようだ
「そういえばなんで奏音は椿さんに「泳げない」なんて言ったの?別に泳げるんだし隠す必要ないよね?何か不都合でもあったの?」
「だ、だってママが付いてくるって言うから奏音が泳げないって言えば二人っきりで練習できると思ったんだもん…」
優希と二人きりになれると思っての策だったのだが、今の椿には通用しないようだ
優希との行為をしたからなのか椿の優希への独占欲が強まっているようだ
「(そもそも奏音の読みが甘かった為の結果なんだよね〜。まさかお兄ちゃんへの依存がここまで高まっているとは思わなかったもん…)今度はママに内緒で行かないとね」
「どうだろうなぁ〜?椿さんの勘の良さは奏音も知っての通りだしどこから聞きつけたの!?ってくらいの情報網なんだよね」
「本当それ。あ〜あ、お兄ちゃんがこんなモテ男じゃなかったらもっと気楽に誘ったり出来たのにね〜」
「あっぶ!危ないよ奏音…後ろに当たる所だったぞ!」
徐々に奏音のバタ脚のスピードが上がっていく
泳ぎながら優希への文句を口と態度で表し始めた
折り返しの為身体を回転させると優希は一つ提案してみる
「それならさ?今度は各々で出かけて、後で合流するってやつやってみる?それなら二人きりで出かけることも可能だと思うよ?」
「それよ!!!」
「ウボァ!?」
優希の案に目を輝かせながら立ち上がった奏音
立ち上がった奏音によって逆に水中に沈められ掛けた優希は口と鼻いっぱいに水が入ってしまい思い切りむせてしまった
「お兄ちゃんにしてはいいこと言うじゃない!!そっかぁ…それならママに内緒でデートだって…明日行こう!!」
「え!?あ、あしたぁ…?今日出かけたし少しはスパンってやつを…【チラッ】」
優希のナイスアイディアに大はしゃぎで優希を褒める奏音の眼はキラキラと輝いていた
余程一緒に出かけたかったのだろうと優希も内心嬉しく思うが流石に早すぎる気もする
優希はチラッと椿達がいる方を向くとずっと優希を見ていたのかすぐに視線が合い、ニコニコしながら優希に手を振ってきた
「(見た感じ椿さんには聴こえていないと思うけど…バレて奏音がまた残念な感じにならないといいけど…)」
「そんな悠長なこと言ってられないの!!いい?明日出掛けるんだから忘れるんじゃないわよ?」
「わ、わかった…。わかったからあまり大きな声出すなよ奏音?椿さんに聴こえちゃっても知らないよ?」
奏音は今日決めて明日デートを決行する決意を固め、優希も奏音の圧力に気をされながらも賛同し承諾した
この奏音の豪快さは優希には持ち合わせていないので優希は少し憧れたりした
「(えへへ♡お兄ちゃんと二人きりでデートだぁ♡でも…明日のデートは…きっちり決めないと…)」
奏音のそんな密かな決意は優希に知られることなく帰りの25メートルを泳ぎ切った
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