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~STORY 155 7月25日 ⑨~

次回完結


















なんて書く日が来るのかなぁ?(やる気だせ)

「つ、椿さん!?なんて格好してるの!?」


一瞬でぼやぼやだった意識はフルスロットルで覚醒していった

優希の上に覆い被さる椿の格好はいちいち見なくてもなんとなくというかはっきり分かる

なぜなら椿の体の感触が優希の素肌にダイレクトに伝わってくる


「ん〜?これが私の本来の姿だから♡」


覆い被さっている椿は一糸纏わぬ姿 つまりは“全裸”であった


「本来の姿って…!なんで僕の上でその本来の姿になってるのさ!?」


優希はタオルケットを椿に掛けて覆い、自分は枕を掴み椿を直視しないように盾にした


「うふふ♡綺麗でしょ?いつゆうちゃんに見られても大丈夫なように身体のケアは万全にしてるんだから♡」


椿は優希が掛けてくれたタオルケットをその場に畳んでおくと徐々に優希との距離を縮めて近づいた

枕からそっと見た椿の表情はいつも見る優希に甘えてくる時の表情そのものなのだが、どことなく赤く染まっていた


「それに…ゆうちゃんとの記念日に下着なんて邪魔だもの♡」


「き、記念日……?記念日ってなんなのさ…」


うっとりとした椿に優希は恐る恐る質問をする

今この状況の中であの椿がやろうとしていることが思いつかない訳が無い

それでも優希は信じたくない

それは血の繋がった実の親子がする行為ではないからだ

大好きだから 愛してるから それだけで済む話ではなくなってしまう

もし本当にその行為をしてしまったら きっと大変なことが起きる

世間体 親子の絆 それとは何か違うものが壊れてしまう

しかしその“何か”が分からない

何故ならその行為を現実でやった人の話なんて聞いたことがない

だから優希は多分返ってくるであろう答えとは違う答えが返ってくることを願った


「…………【ニコッ】」


椿は優希の問いに優希の頬に手を添えてニッコリと微笑んだ

これまでも何度も見てきた椿の笑顔

褒めてくれる時、愛してくれている時に見せてくれる母親の満面な笑みが優希はこの上なく大好きだ

その笑顔を見ると落ち込んだ時でもなんでも出来ると思わせてくれる程、元気をもらった


そんな優希の大好きな笑顔をした椿はその笑顔のまま優希の唇と自分の唇を重ねる


「……!!?」


枕を持ったまま椿にキスされた優希はその場で全身が岩のように重たくなり1ミリも動けない事を実感した

離れなくてはいけない こんなことしてはいけない

頭の中は普段よりも高速で働くのに身体が何一つ言うことを聞いてくれない

舌を動かすわけでも唇を動かすわけでもない

ただ唇を合わせるだけのソフトキス

数秒にも数分とも感じるキスは椿自ら優希から離れることにより唐突に終わった


「な……で……?」


「世界で一番大好きなゆうちゃんとひとつになりたいから」


そう言って椿は優希に抱きつき再び唇を重ねた

今度は先程のソフトキスとは違うディープキス


「うちゅ…はぁ…ちゅ……んんぅ♡」


うねうねと動く舌を感じながら強烈な甘みを感じた

自分の口では感じることなどありえないような味わい

どんなスイーツの味とも似ていない でも…何故か懐かしくもあり何度も求めたくなってしまうような味わい


「(あれ…なんで僕……もう…わか……いや……)」


気がつくと優希も椿の腰に腕を回し椿を求めていた

頭の中は常に正常であるはずだ

しかし自分の目の前にいる人が母親の北条椿ではなく、女性としての北条椿にしか見えなかった

とても綺麗でスタイルの良い TVに映る芸能人やグラビアアイドル

そんな自分の世界とは違う世界の住人が今自分の目の前で自分にキスをしている

そんなバーチャル空間に迷い込んだ気分だった


気づけば自分の方から椿を求める優希が形成されていた

読んでいただき誠にありがとうございました!


是非!高評価、ブックマークよろしくお願いします!!


作品執筆力向上に繋がりますので作品への感想もお待ちしております!


では次回もお楽しみに!!


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