~STORY 151 7月25日 ⑤~
自分の記憶力のなさが本当に腹が立ってくる
実はこうだったということを読者の感想で知って思い出して恥ずかしくなってくる
こまめに記録しておかないとなぁ
こんな作者ですがどうか楽しんでいただけたら嬉しいです
「だから離れなさいって言ってんでしょ!!」
「そちらこそ優希様が苦しそうにしているのが判りませんの?そちらから離れたらいかがです?」
教室から離れて昇降口付近についても尚、晴菜と飛香の【離れなさい論争】が繰り広げられていた
そんな二人に挟まれたまま優希は璃玖と会話をしているのだが璃玖が優希をデートに誘う度に急に優希と璃玖の間に二人が割ってくるのであった
「あら、聞き覚えのある声だと思ったらやっぱり優希くんだったの。こんにちは」
そろそろ腕の周りが暑くなってきて解放されたいなと非モテ男子たちが発狂しかねないことを考えていた優希の前方からバイトの同僚で一学年先輩の紫織が透き通った声を放ちながら優雅にやってきた
「あっ、紫織さんこんにちは!学園で会うことなんてあまりなかったから奇遇ですね!」
勿論奇遇では無い
紫織は30分以上もの間、下駄箱にて優希が来ることを首を長くして待っていたからだ
待ち望んだ人にようやく会えたのだがその代償として会話などしたくも無い男子生徒に何度も何度も声を掛けられ紫織の我慢は限界に達していたのだ
「(あぁ…!優希くん♡やっぱりあんな男子生徒とは比べものにもならないわぁ!!……まぁ、若干余計な女の子達がくっついているようだけどそんなことはどうだっていい!!)」
我慢の限界に達した紫織はそのまま想いをぶつけるかの如く、優希の胸に飛び込んでいった
「ちょっと!!ゆ〜ちゃんから離れなさいよこの泥棒猫!!」
「有馬先輩?公衆の面前でそのような破廉恥な行為はどうかと思いますが?優希様にご迷惑が掛かりますので早急に優希様から離れることを推奨しますわ?」
「嫌よ。私は学園生活で足りなくなった優希くんエナジーをチャージしているの♡」
絶賛優希に抱きついている飛香と紫織から引き剥がれそうになる紫織だがやはり磁石にでもなったのではないかと思うくらい優希から離れない
「報酬は後できっちり支払ってあげるから待っててね♡」
「は、はい!た、楽しみに…してま…グハァ!!」
上目遣いをしながらウインクをする紫織に優希の背筋はゾクゾクと震え上がった
報酬というのは以前契約した【いつでも紫織の頬っぺたを触ってもいい】である
あれから紫織に内緒で優希と仲の良い(優希に好意を抱いている女性陣)の頬っぺたを触ったのだがやはりダントツで紫織の頬っぺたの触り心地が良かった
紫織の頬っぺたを触れることに期待して良い返事を返した瞬間、左右から強烈なリバーブローが入った
「何デレデレしちゃってるのよゆ〜ちゃん!!」
「鼻の下が伸びていますわよ優希様?公衆の面前ですのではしたないお顔は身を滅ぼしますわ。」
頬をぷくーっと膨らませていかにも怒っている顔をした飛香と表情は普段通りお淑やかなままの晴菜だが額にくっきりと青筋が入っていた
「やれやれ…その状態で離れなさいなんて言ったところで何にも説得力がないってどうして分かんないのかな?優希に取り憑く女はどうしてこうもバカばっかりなんだろうね?」
「いや…別に晴菜さんも飛香も紫織さんも別に頭悪くないよ?成績だって学年でも上位に入るし……。」
「ふふ、そういう天然な所の優希も僕は大好きだよ。」
「グボァ!?えっ!?何でな」
「やれやれ…その状態で離れなさいなんて言ったところで何にも説得力がないってどうして分かんないのかな?優希に取り憑く女はどうしてこうもバカばっかりなんだろうね?」
「いや…別に晴菜さんも飛香も紫織さんも別に頭悪くないよ?成績だって学年でも上位に入るし……。」
「ふふ、そういう天然な所の優希も僕は大好きだよ。」
「グボァ!?えっ!?何でなんで!!?」
璃玖の【大好きだよ】発言の瞬間、優希に再び左右のリバーブローに加え鳩尾にダメージを負った
「「「はしたないわよ!」よ!」ですわよ!!」
三人は額に複数の青筋を作りながら何度も何度も同じ部位に攻撃を加え続けた
「…………帰ってごちかめでも見よっと」
その光景を遠回しに見ていた紫織をデートに誘った男子生徒は何か憑き物が晴れたかの如くスッとした表情を浮かべながら帰路に着いた
その後、その男子生徒は夏祭りの日に同じクラスの女子生徒に告白されそのまま交際し、幸せな学園生活を送ったらしいとか……
今話を読んでいただき誠にありがとうございました!
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では次回もお楽しみに!!