〜STORY 14 4月6日 八〜
こんにちは!松下タツヤです!!
今回は放課後の一時となっております
段々優希を巡っての争いがヒートアップしてきましたね
まぁ……ドンドン増して行くんですけどね
ちなみに次回は新ヒロインさんの登場ですよ〜(ガチ)
「では明日の放課後から委員会が始まりますので、各自集合場所と時間を確認して、間違えのないようにしてください!」
クラスメートの推薦と自主的に名乗り出たこともあり満場一致で学級委員となった滝川さん
中学の頃から学級委員、そして生徒会にも所属していたこともあり仕事ぶりはかなり板についている
クラス担任の前田先生も滝川さんに進行を完全に頼りきって教室の隅でのんびり本なんか読んでいた
……担任が生徒に任せっきりでいいのかなぁ?
「では私からは以上となります。前田先生よろしくお願いします……って!前田先生!!授業中に読書はしないでください!!」
「あっ……あはは〜。ごめんなさいね滝沢さん。私ったらついつい〜」
滝沢さんの声にビクッ!と背筋を伸ばした先生はさっと本をしまい早足で教卓へ戻りHRを始めた
「ゆ〜ちゃ〜〜ん!! 一緒にか〜えろ〜!!」
「むがっ!!」
HRが終わってすぐに飛香がダイブしてきた
丁度飛香の胸が僕の顔に当たる感じになってるため、飛香が動くたびにふよんと柔らかい胸に押しつぶされる
「んふふ〜♪授業で疲れちゃったからた〜っっぷりゆ〜ちゃんエナジー摂らないとね〜♪」
「むがむが〜!!(苦しいからから離れて〜!!)」
「え?【気持ちいい】? んも〜!!ゆ〜ちゃんたら私のおっぱいが気持ちいいなんて〜!!この変態さん♪」
飛香は嬉しそうに照れながら僕の頭をスリスリと頬ずりをし、たまに頭のてっぺんにキスまでするようになった
当然飛香がさっき以上に動くため胸が更に揺れるようになりその度に僕は窒息寸前にまで陥っていた
「全く……優希様がお辛そうにしてるのが判らないのですか貴方は?」
僕に抱きつき一向に離れようとしない飛香に溜息を吐きつつ晴菜さんは僕から飛香を剥ぎ取る様に引き剥がしてくれた
飛香から解放され久々に呼吸ができたことにより少しずつ落ち着きを取り戻していったが未だに心臓がドキドキしている
この心臓の動悸の原因が酸素不足なのか飛香の胸によるものかは今の僕には判断がつかなかった
「優希大丈夫?ほらっ、お水飲んで。」
「あっ……ありがとう璃玖。」
璃玖がむせ返ってる僕に水を渡してくれた
璃玖のこういった何気ない優しさが嬉しかったりする
僕は璃玖から水を受け取りゴクゴクと水を一気に飲み干す 水が美味い!!
「ちなみにその水は僕が飲んだものだよ。まさに間接キスってところかな?」
口に含んでいた水が一気に噴き出た
噴き出た水がアーチとなり小さな虹が出来ていたと美術部のクラスメートの竹中さんが後で教えてくれた
「ゲホッ!ゲホッ!……い、いきなり変なこと言わないでよ璃玖!!」
先程の動悸とはまた違う鼓動を感じるが今回は絶対にこれが原因だ!……と言うよりこれじゃない意味がわからない
僕が盛大に水を吹き出している様をお腹を抱えながら璃玖は笑っていた
「だ、大丈夫ですの?優希様?」
眞田さんが駆け寄ってきて僕の背中を心配そうにさすってくれたため、幾分かしたらだいぶ楽になった
「あははっ!優希ってば動揺しすぎだよ〜。そもそも蓋開ける時に新品の感覚あったでしょ?」
「あっ……そう言えばそうだ……。」
確かに蓋を開けた時にカチカチカチと新品のペットボトルの蓋が外れる音がなっていたし、今思えば僕と璃玖は男同士なんだから間接キスとかそんなのどうってこともないはずだ。……それさえも羨む人がいるから大っぴらには言えないけど…
「ふぅ……取り敢えず少しは落ち着けたかな。ありがとう璃玖。」
「気にしないで。……それとそのペットボトルは僕が後で処分しておくから貰うよ。」
「ええ!?そんなの悪いよ!」
水を飲ましてもらった上に処分まで任せてしまうのは流石に申し訳なさすぎる
「いいんだよ。それに僕も自分の分のがあるからついでだよ。つ・い・で。」
璃玖はバックの中に入っていたからのペットボトルを見せ僕のペットボトルを渡すように言う
う〜ん……そこまで言われると逆に僕が駄々をこねてるみたいになるのかな
「わかったよ。じゃあ次は僕が璃玖の分捨てるからそれでいい?」
「……わかった。じゃあ次の機会があればその時は優希に任せようかな?」
璃玖に空になったペットボトルを渡し、璃玖は受け取ったペットボトルを自分の分と一緒にバックへしまった
しまう際少し口元が釣り上がったように見えたがもう一度見直すと璃玖はいつもの笑顔となっていた
「さぁ、参りましょうか優希様。少々動きづらいかと思いますが、お許しくださいませ。」
晴菜さんは僕の腕を包むように抱きつく
いつも飛香に抱きつかれる時は勢いよく抱きついてきてしかも強く抱きついてくるのでたまに痛かった時がある……が
「(や、柔らかい…。それに…やっぱり晴菜さんはいい匂いなんだよなぁ…」
「きつくありませんか優希様?もし優希様が動きづらいようでしたらすぐに離れますが……?」
右腕に抱きつく晴菜さんは恐る恐るだが頬を赤くし、上目遣いを浮かべながら確認してくる
「え?……べ、別に動きづらくないし……全然気にならないから……」
僕は晴菜さんの視線から外すように横を向く
晴菜さんはコテっと首を横に傾げて不思議がるが晴菜さんの上目遣いは正直反則すぎな程綺麗で可愛らしくしばし見惚れてしまった
グニッ!!
「ひぐっ!!!」
左腕に強烈な痛みが生じ僕は現実に引き戻された
なんとなく察しがつき僕はブリキの機械のようにギギギ…首を左に向けると案の定と言うかやはり飛香満面の笑みを向けながら腕をねじるように抓り上げていた
「あ、飛香……?あの……すっごい痛いからさ、は…離してくれると……って!イタタタた!!!ご、ごめ!わかった!わかったから腕を拗らないデデデデデデ!!!!」
「優希。やっぱり今日のノートは見せないから先生にたっぷり叱られると良いよ?それじゃ僕は部活に行くからまたね。」
「ちょっ!!話が違うよりく……ってあしゅか!?ひょひょをひっひゃらないで!!!」
飛香とは対象的に能面のような表情で死刑宣告をして璃玖は教室を後にした
教室には僕の頬を笑顔のまま引きちぎるくらい引っ張る飛香と僕の腕を抱きしめ心地良さそうに頬ずりしている晴菜さんと僕が取り残されていた
…………誰か……助けてください……
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読んでくださった皆様に感謝を込めて!!【I wish everyone happiness!!】