〜STORY 144・5 膝枕飛香編〜
「仲の良い幼馴染の信頼の証とはお互い膝枕をしあって信頼を確認するのがベストだとあたしは思うの。」
「あのね飛香…別に幼馴染だから膝枕をしあうとは限らないよ?少なくとも僕の周りで膝枕をしあう幼馴染関係の友人はいないしね」
「でも、あたし達は膝枕をしあう“とても仲の良い幼馴染”でしょ?」
「“とても仲の良い幼馴染”ならこの歳にもなって取っ組み合いはしないと思うけど!?【グググ】」
「あら?別にあたしは取っ組み合いをしたい訳じゃないのよ?ゆ〜ちゃんがこうやって
あたしの愛を拒否するから取っ組み合いみたいになっているじゃない。【グググ】」
「“幼馴染の女の子”が僕の唇を無理矢理奪おうとするからじゃないか!?これは正当防衛だ!!」
「あら、そんなことしても良いのかしら?この状況で第三者が今のあたし達を見てどっちが襲っているように見えると思う?どう見てもゆ〜ちゃんがあたしを襲おうとしているようにしか見えないじゃない」
「ひ、卑怯だぞ!!幼馴染を陥れてどうするつもりなんだ!」
「どうするつもりも何もさっきから言ってるでしょ?“膝枕”をするんだって」
「明らかにキスしようとしてるじゃん!!飛香の性格枯らして膝枕だけで済む訳ないだろ!?」
「あら♡あたしの性格をよく知ってるなんて流石はあたしの旦那様♡」
「旦那様じゃないから!!だから飛香に膝枕させるのは嫌なんだよ……」
「飛香“に”……?まさかとは思うけどもしかしてだけどあたし以外の女にさせたってことはないわよね?【ズイッ】」
「あ、飛香…?か、顔が…顔が怖いよ……?」
「あら?幼馴染の顔を見て顔が怖いは失礼なんじゃないのゆ〜ちゃん?【ニコォ】」
「た、確かに…失礼だったかも…しれないなぁ……(その笑顔がとても怖いんだけどそんなこと言ったらもっと怒るだろうなぁ……)」
「まぁいいよ。ゆ〜ちゃんだから特別に許してあげる♡【ニコッ】」
「あ、ありがとう…(よ、よかった。笑顔から闇が消えて本当の笑顔になってくれた)」
「で?ゆ〜ちゃんは誰に膝枕されたの?【ニコォ】」
「(本当の笑顔がまた闇に染まっちゃった!?)」
「勿論椿さんや奏音ちゃん何て答えは受け付けないからね?さっきの言い方だとその二人は当てはまらないからね」
「いや、椿さん達の事を言ったんだけど……(今すぐタイムマシーンがあって過去に戻れるのなら借金してでも乗りたいなぁ…)」
「ゆ〜ちゃん?」
「はい……」
「正座」
「え?」
「正座して【ニコォ】」
「はい【サッ】」
「あたしが良いって言うまで崩しちゃダメだよ?【スッ】」
「あの…ただでさえ正座長時間でもきついのにプラス膝枕はちょっと……」
「な〜に?それの何か問題があると言うの?【ニコニコ】」
「いえ!何でもございません」
「うふふ、そんなに心配しなくても気が済んだら解放してあげるから安心して?」
「ほ、本当!?よかったぁ〜。流石に長時間の正座&膝枕はきついからね〜!」
「うんうん。だって婚姻届の記入は私がゆ〜ちゃんを抱きしめながら確認しないといけないからね♡」
「…………え?」
「それですぐに二人だけで結婚式を挙げて〜それからウェディングドレスを着たまま赤ちゃん作りたいもんね♡あたし達の愛の結晶は沢山作らないといけないもん。ゆ〜ちゃんは女の子と男の子どっちがいい?あたしは最初は女の子がいいかな〜?あっ、でも女の子だったらきっとパパのこと大好きになっちゃうか…。でもパパを他のおじゃま虫から守るには女の子の方がいいのかも……」
「あ、飛香……?」
「うふふ、一生離してあげないんだからね♡【ニコッ】」
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ありあっした~♪