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〜STORY 141 7月17日 ②〜

ことの発端は優希が紫織が割ってしまったカップを片付けるための清掃用具を用意するところまで話を遡る

優希は清掃用具を保管している従業員待機所(スタッフルーム)へ足を運ぶ

そこには優希達従業員の私物を入れたロッカーもある為、優希はつい魔が刺してしまい本来休憩時間以外では禁止されているスマホを使用してSNSを開こうとしてしまった

するとそのタイミングを見計らっていたのかタイミングよく着信が届いた 飛香からだ


「飛香…もうこれタイミング見計らってのタイミングだよなぁ……。なんで飛香にそれが分かるんだろ?」


たまたま開いたとはいえこのまま無視してしまうのは気が引けてしまうと考えた優希は溜息を吐きつつ通話のボタンを押した


『もしもし飛香?何回も言っていると思うけどバイトの時間に電話してこないでって言ってるでしょ?本当ならバイトの時にスマホ触っちゃいけないって説明したでしょ?』


『んふふ、ごめんごめん〜。でもそう言って怒ってるくせに毎回毎回電話したら受けてくれる優しいゆ〜ちゃんあたしは大好きだよ♡』


「あのね……優しいからって大丈夫とは限らないんだよ?」


電話の向こう側では悪びれもなしに話す飛香に優希は再び溜息を吐く

実際飛香の言う通り携帯操作禁止と言われている中飛香の着信を断るのなんてその場に店長の涼音や【シリウス】の先輩がその場にいる時ぐらいでそのほとんどが受けてしまっている


『そもそもどうして僕が休憩室に入って携帯を見ているタイミングが分かるんだよ?着信履歴を見てもドンピシャのタイミングだしさぁ…』


『ん〜?それは〜……女の勘と幼馴染の勘ってやつかな?ゆ〜ちゃんの幼馴染であるあたしにはゆ〜ちゃんが今どうしているのか何してるのか大体わかっちゃうしね〜。』


『そんなもの迷信だよって言いたいんだけど飛香って結構な確率で当ててるから本当にあるんじゃないかって思っちゃうよ……』


飛香の脅威的な的中率を直ぐ側で目の当たりにしている優希は飛香の言う“女の勘”と“幼馴染の勘”を疑いつつ信じてしまっているが実際は飛香が長年にかけて仕込んだ監視カメラ(盗撮カメラ)録音機材(盗聴器)を常時確認している為であり、勘などではなんでもないのここだけの話である


『あっ!そう言えばこれから【シリウス】に用があるんだけどゆ〜ちゃん迎えに来てくれない?裏口から入るんだけどあんまし分かんなくてさ…』


『う、うん…じゃあ裏口付近で待ってるよ……(用ってなんだろ?まぁ、涼音さんに用があるってことは別にわざわざ報告しなくても良いんだろうな…)』


優希は飛香の言う用に疑問を覚えながら裏口の鍵を開けて飛香が来るのを外で待つとものの数分で飛香は現れた


「ゆ〜ちゃぁ〜〜ん!!おっまたせ〜!!!」


「お待たせってさっき電話切ったばかりじゃんか……。」


手を振りながらすぐ様優希の元に現れた飛香に優希は呆れる

現れた飛香は優希の思い描いていた私服姿ではなく普段から見慣れている制服姿であった(私服姿も毎日見ているのでこちらも見慣れていると言えば見慣れているのだが…)


「あれ?飛香なんで制服姿なの?もしかして着替えて来るのが面倒臭かったとか?」


「ちょっとゆ〜ちゃん?あたしってそんなめんどくさがりなんかじゃないよ〜?ちゃんと家に帰ってから着替えて出かける時にもう一回制服に着替えたんだよ。」


テスト期間が終わり夏休みに入るまでの期間は学園は午前授業期間に入っている為、すでに帰宅していた飛香はてっきり私服でくるものだと思っていた優希のふと思った疑問に飛香は手を腰に当てて目を細めにしながら指摘した


「そ、そっか!それもそうだよね。それじゃあ涼音さんも中にいるし中入ってて待っててよ。僕呼んでくるからさっ……!!?」


裏口から従業員待機所(スタッフルーム)の椅子に座らせ涼音を呼びに行こう従業員待機所(スタッフルーム)から出て行こうとする優希の背中に抱きついてきた


「うふふ♡折角二人きりなんだしもうちょっと二人っきりを楽しもうよ〜。」


「そ、そんなこと出来る訳ないだろ!?今勤務中だしそもそも飛香は涼音さんに用があるんだろ?早いとこ涼音さんと用事済まさないといけないんだろ?」


「え〜?ゆ〜ちゃんと二人っきりで入れるなら別に用なんてどうでもいいよ〜?」


優希は抱きついて離れない飛香を引き剥がそうとするが飛香は磁石でくっついたみたいにぴたりとくっついてくる

その際腕を自慢の胸で挟んできて柔らかなたわわに優希は思わず頬を染めてしまう


「(うふふ♡ゆ〜ちゃんったらいつ仕掛けても反応してくれて可愛いなぁ〜♡このままもうちょっと反応を見るのもありだよね〜。)」


優希の反応を見て飛香は更に胸を腕にくっつけてくる

腕から伝わってくるふよん♡ふよん♡と柔らかな胸の感触が更に高感度に伝わってきて優希は更に頬を染めてしまう


「(ふふ♡ゆ〜ちゃんのここはどんな反応をしてるのかな〜?)【スッ…】」


飛香は妖艶な笑みを浮かべながら優希の下腹部に手を伸ばし今にも触れようとした瞬間


「優希君?掃除用具あった?涼音さんが様子見に行ってきてって頼まれたん……だけ…ど……」


優希の様子を見にきた紫織が従業員待機所(スタッフルーム)に入ってきて優希に声をかけたが中での様子を目の当たりにした紫織は固まってしまった


今話を読んでいただき誠にありがとうございました!


この作品を「面白いな!」「結構好きかも?」「続きが早く読みたい!!」と思ってくれる方がいましたら是非!高評価、ブックマークよろしくお願いします!!


作品執筆力向上に繋がりますので作品への感想や意見などありましたら是非お願いします!!


では次回もお楽しみに!!


ありあっした~♪

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