〜STORY 136 7月5日 ⑥〜
「「……………………」」
奏音が椿を説得している頃、優希の部屋では暗い雰囲気に包まれていた
沢山優希の唇を求め、沢山優希に触れて触れられた葵の満足ゲージが最高潮に達した事で葵はやっと正気に戻ることが出来たのだ
しかしそれに伴って葵の羞恥心も戻ってしまった事でお互い気まずくなってしまい現在お互い正座したままただひたすら時が流れるばかりである
「…………【ちらっ】」
優希は時折葵の表情を見ようと顔を上げるが……
「ッッ!!【ばっ!】」
すぐ様葵も優希の視線を感じとり全力で顔を横に背けてしまってしまう状態の為、まともに会話にするどころか声をかけることも躊躇ってしまう
「(困ったなぁ…このままじゃ葵さんとちゃんと話せないもんなぁ…。)」
「(あ〜あ…あの二人ってばさっきまであんなに愛し合っていたのにすっかり静かになっちゃってさ〜。)」
どうしたものかと悩み果て頭を掻いている兄の姿を奏音は母の背中を摩りながら自身のスマホの画面で眺めていた
「(まぁ…、腹立つ反面新しいおかずが出来たことには感謝するけどね〜♪)」
椿同様に奏音もまた優希の部屋に監視カメラを設置しており本来の目的は別にあったのだった
小学4年生当時に読んだ漫画雑誌がきっかけで性が目覚めた奏音は【夜の慰み】を行おうとしてみたいと漫画雑誌の自慰行為を参考に【夜の慰み】を行ってみたのだがいくら真似してもまるで興奮する事が出来ず興奮出来るかもしれないと過激な内容の漫画雑誌を読んでは試してみたが興奮する事が出来ず性欲がまるで解消出来ず困り果ててしまい当時まだ自宅にいた父に八つ当たりをしてストレスの発散をしていた
「はぁ…いくら触っても全然気持ちよくならないなぁ……。もしかして私一生性欲が解消出来ないのかなぁ?……ん?」
そんなある日の夜中にトイレから出て暗い廊下を歩きながらいまだに解消出来ない性欲を嘆いていると少し開いた扉から光が溺れていた 優希の部屋のようだ
「(お兄…ちゃん?いつもなら寝てる時間なのに……。電気付けっぱなしで寝ちゃったのかな?)」
電気をつけたまま就寝してしまったのかと思い奏音は優希の部屋の扉をソッと開いて兄の部屋を覗き込むと……
「ふっ!…ふっ!……ふん!!」
「お、お兄ちゃん!?こんな時間に何してるの…?」
「あっ、奏音。もしかしてうるさくしちゃった?ごめんね」
部屋の中で優希は腕立て伏せをしていた
奏音は部屋に入って声を掛けると優希は身体を起こして奏音と対面する
部屋の中で優希は上半身を裸の格好で腕立て伏せをして汗を流していた
額からは汗が数滴床に垂らしており筋トレを始めたばかりではないようだ
「まったく、身体を鍛えるのは別に良いんだけどせめて扉を閉めてよね…」
「ごめんごめん。てっきり閉めたとばかり思っていたよ。」
「まぁ身体を鍛えるのは良い事だから止めはしないけれどあまりうるさくしてママに怒られても……」
奏音は扉を開けたまま筋トレしていた兄に苦言を述べてる最中、奏音はふと兄の格好をみてしまった
程良く鍛えられ割れた腹筋に少し盛り上がった胸筋に少しピンク掛かった乳首
息が上がったそんな兄が自分を見つめている
「…………【ゾクゾク///】」
その瞬間奏音の全身に電撃が走り、全身に鳥肌が立った
「奏音?どうかしたの?」
「な、なんでも……ないから!!」
いきなり黙り込んでしまった妹の顔を優希は覗き込む
慌てて否定をして奏音は優希の部屋を飛び出した
そう 奏音はトレーニングをして汗ばんだ兄の姿に興奮を覚えたのだった
優希の部屋から出たあと奏音は数秒考えるとすぐに自室の本棚からアルバムを開き、自宅でプールに入った時の写真を数枚出してみた
「【ゾクゾク///】…………これよ…やっと、やっと見つけた…!」
身体全身に迸る電撃は優希の上裸を見て感じたの感覚と同じだった
奏音の予測通り幼い頃の兄の姿でも奏音は興奮する事が出来たのだ
いや、きっと奏音は最愛の兄である優希でしか興奮する事が出来ないのだろう
「はぁ///はぁ///…あぁん♡おにぃ…ちゃぁん♡」
その日、奏音はベットに潜り込んでから登校時間ギリギリまで優希の身体を漫画雑誌やネットで蓄えた知識を基に様々なシーン妄想し【自慰行為】及んだのだった
その日経験した快感は奏音にとって一生忘れることが出来ないほど満足的なものだった
「うふふ♡おに〜ちゃん【ギュム】」
「か、奏音…あまり公衆の面前でベタベタしてたらクラスの男子とかに色々と誤解されちゃうよ?」
「え〜?別に良いじゃ〜ん!……何なら他の女に見せつけちゃうくらいラブラブな私達を見てもらおうよ〜!!」
「……何で女子に見せつける必要があるんだ??」
「…………【ギリギリギリギリ】」
優希と奏音の兄弟仲睦まじい様子を飛香は二人の後ろから歯軋りさせながら睨みつける
公衆の面前ということと優希の迷惑になってしまうのではないかとあって最近は自重していたのだが積極的に優希に抱きついている奏音に飛香は激しく嫉妬していた
「……飛香?怖い顔してどうかしたの?」
「別に…何でもない……」
あの日を境に奏音の優希に対しての態度は大いに一遍した
小学校高学年頃から甘えたくても羞恥心が勝り触れることさえ出来なかった奏音だったが兄の身体に興奮することが分かってから積極的に身体を密着させたりあれから仕掛けた監視カメラが優希の部屋で数機も稼働しており兄の様子を逐一録画して【自慰行為】のおかずにしたりするようになった
こうして奏音の清浄とはかけ離れた思春期が始まってしまった
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