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〜STORY 127 7月4日 お泊まり⑩〜

「はぁ…結局眠れませんでしたわ……」


自室のベットの上で晴菜は目を真っ赤にして起き上がったのだった

昨日の失言のおかげで晴菜は優希との幸せな新婚生活を放り投げてしまったのだった(手に入れた訳ではない)

今まで晴菜が妄想の中で思い描いていた幸せな光景には今後母の麗美が存在してしまい、正妻の晴菜がいる前で麗美は優希を思うがまま誘惑すると思うと尊敬している麗美といえども吐き気を催してしまいそれを考えてしまい昨夜はろくに寝れなかった


「はぁ…言ってしまった事は仕方ないですわ。お母様の対策は今後考えるとしてまずは目先の目標を達成しませんと意味がありませんもの…」


当然目標というのは“優希を自分だけのものにする”事だ

【自身の美貌】と【優希への愛】に絶対の自信を持っている晴菜だがそれでも一切の油断は許されないのが優希争奪戦の難しい所だ

何せ晴菜同様に【自身の美貌】と【優希への愛】に絶対の自信を持っているライバルが多いからだ


「(優希様(あるじさま)の幼馴染の仁科さんにバイト先の先輩の有馬先輩。家庭教師のお姉さんの藤堂さん。それに加えてお義母様と妹の奏音ちゃんも優希様(あるじさま)に特別な好意を抱いていらっしゃる訳ですから如何に友好的に取り込めるかが鍵ですわね…)」


彼女達と友好的になるには優希との仲をかなり深めれば攻略も容易になる

結果として優希への好感度を高くすれば自ずとライバル達に勝てるわけだ


「ふぅ…しのごの言ってる時間も惜しいですわね。優希様(あるじさま)の部屋へ行きましょうか」


晴菜は少し重い足取りを引きずり優希の泊まった部屋へと向かった

時刻は朝の5時前でまだ外も薄暗く優希もまだ眠っている頃だろう

それならば優希の寝床に赴き上手くいけば添い寝することも出来ると考えると重い足取りもかなり軽くなった

本人も忘れているが晴菜は昨日熱で寝込んでいたのだったが色々あり過ぎて自分の体調不良さえも忘れてしまっていた(執筆者も含みます。ごめんなさい…)


「おはようございます優希様(あるじさま)。お休みのところお邪魔してしまい申し訳ありませんわ…【ヒソヒソ】」


物音を立てぬようゆっくり扉を開けて部屋へと入っていく

晴菜の願いが叶ったのか優希は寝息を立てて気持ちよさそうに眠りについていた


「(ふふふ、(わたくし)の予想通り優希様(あるじさま)は眠っていらっしゃいますわね?それでは(わたくし)優希様(あるじさま)の眠りを更に深めて差し上げましょう)【ガバァ】……………」


晴菜は万が一にも優希が起きないよう恐る恐る掛け布団と毛布を捲り添い寝をしようとしたのだったが捲りあげた瞬間、晴菜は布団を持ったままその場で停止してしまった


「ん〜……いい匂い……【ギュム】」


「【ギュム】ふふふ♡普段も可愛いけど寝顔もとっても可愛いわね優希くん。ママにた〜っぷり甘えていいのよ♡【なでなで】」


布団の中で優希と麗美は抱き合う形で横になっていた

優希は寝ぼけて麗美を抱き枕と思って抱きついているが麗美に関しては明らかに意図的に抱きついているというか起きていた


「…何していらっしゃるんですのお母様?」


「あら、賢い晴菜さんにしては随分遅かったですね?てっきり私は深夜には優希くんの寝床に入るものだと思っていたのですが…」


晴菜は恐る恐る麗美に問いかけると麗美は晴菜の顔を見てニヤッと笑みを作ると更にギュッと抱きしめて見せつけるのだった


「【ピクッ…】お客様である優希様(あるじさま)の邪魔をしてはいけないと思って(わたくし)は遠慮したのです。少しは自重をしたら如何ですか?」


「あらあら、こ〜んなにも可愛い優希くんの寝顔を思う存分堪能出来ないなんてそんな勿体無い事は無いですわよ?私は既に1時間以上も堪能してますもの♡」


「【ピクッピクッ…】あらそうですの…。それでしたら1時間も堪能したのですからもう充分でしょう?優希様(あるじさま)から離れて貰えませんかお母様?」


「うふふ、い〜や♡ですわ」


晴菜の額に青筋がどんどん増えていく

口調は変わらないが明らかにムカついており優希から離れるよう催促をかけるが麗美は一向に離れようとしない

今話を読んでいただき誠にありがとうございました!


この作品を「面白いな!」「結構好きかも?」「続きが早く読みたい!!」と思ってくれる方がいましたら是非!高評価、ブックマークよろしくお願いします!!


作品執筆力向上に繋がりますので作品への感想や意見などありましたら是非お願いします!!


では次回もお楽しみに!!


ありあっした~♪

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