〜STORY 11 4月6日 伍〜
こんにちは!松下タツヤです
10月に入っても暑い日々が続きますね
体調に気をつけて楽しい日々を過ごしてください!!
ゴットイーター楽しすぎww
「おはよ〜」
フラフラの状態で僕は教室のドアを開けた
時刻はHR開始の5分前とあって生徒の大半がいてグループごとに集まって談笑していたり携帯ゲームをしたりしていた
「お〜誰かと思えば生徒会長を押し倒したセクハラ大魔神じゃないですか〜」
「なぁなぁ!あとで伊達先輩の感触どうだったか教えてくれよ〜。」
クラスの男子生徒達が騒ぎ出し、教室は一気に賑わい出した
女子は騒ぎはしなくても、こちらの方を見てコソコソと話している
大勢に見られしかも完全にセクハラものだもんなぁ
僕はそそくさと自分の席へと座る
「おはよう優希。朝から災難だったね。」
後ろの席から璃玖が苦笑しつつ話しかけてきた
璃玖は所属している陸上部の朝練があるため僕や飛香とは登校する時間も帰る時間も違うことが多い
「おはよ……いや、ほんと朝からこれじゃ学校来るだけで嫌んなっちゃうよ……。」
メンタル的に来るものが多いので、朝から気分は優れない
これでまだ新学期というのだから先が思いやられる
「ははは。教室では僕がそばにいてあげれるから少しは楽にしてなよ。こっち向いて。」
「……んっ?」
璃玖の指示通り後ろの璃玖の方を向くと更に両腕を枕にするように突っ伏させられた
「いや、確かに楽な姿勢っちゃそうだけど何するの?」
「いいからいいから♪そのまま目瞑ってよ。」
璃玖の意図が読めないが何か考えでもあるのだろうと僕は璃玖の言われるがまま目をスッと閉じた
「んふふ〜♪目は開けちゃダメだからね〜?」
そう言って璃玖は微笑みながら僕の頭を撫でてくる
正直恥ずかしいのだけど璃玖は僕が撫でられることが好きなのを知っててやっているわけだ
…………甘えるのもたまには良いよなぁ
「じゃあ……お言葉に甘えて……」
目の前がどうなっているのかは分からないが恐らく微笑みながら僕の頭を撫でているのだろう
……それに加えもう片方の手でスマホを持ちその光景を写真にでも収めているに違いない
「ふふっ……優希の髪はサラサラしてて気持ちいいね。ずっと撫でていたくなるよ♪」
髪を手入れするくらい丁寧に撫でられ、しかも鼻歌まで乗せながら陽気に撫でる璃玖
よ〜く耳を澄ませるとクラスの一部から「いいなぁ〜」だったり、「今度は私にもしてってお願いしようかしら」とかの声が上がってくる
それにしても写真を撮ってると思ってはいたが全くシャッター音が鳴ってないような気がする
もしかしたら僕が目を開けた瞬間や変な顔を狙ってるのかもしれない
そう思い、目を薄く薄く開き前方がどうなってるかを確認する
「……………………」
「……………………」
璃玖の顔が僕の鼻に着くぐらい至近距離で僕の頭を撫でていた
「…………近くないかな?」
「そんなことないよ。幼馴染なんだからこの距離は当たり前じゃない?」
満面の笑みで撫で続ける璃玖
確かに飛香もこの距離は当たり前だって言っていたし家族の椿さんはこれ以上に近い距離が当たり前って言ってたし璃玖の言う通りかもしれない
…………でも奏音はそんな事ないから確信はできないな
「あなた達!!男同士で何をしているの!!不健全です!!」
色々と試行を重ねながら璃玖に撫でられていると教室の中央から僕の去年のクラスメートで委員長だった【滝川友梨】が注意しながら近づいてきた
「邪魔しないでよ委員長。僕と優希が楽しく友情を深めているというのにさ。」
「そういうのは放課後とかにしなさいよ!!あなた達の行動は校則違反です!!」
バンッと机を叩いて注意をする滝川さんをまるで物ともせず僕の頭を撫で続ける璃玖
「北條くん!!あなたもあなたで少しは抗ったらどうなのかしら?」
璃玖に言っても効果がないと判断した滝川さんがグリンと僕の方へ顔を向けた
「ま、まぁ……璃玖とは仲良いし……良いんじゃないかなぁ?」
「いいわけ無いでしょ!!武田くんも早く北條くんから離れなさい!!」
滝川さんはそう言って璃玖の肩を掴み席から引き剥がした
璃玖は抵抗はしなかったがかなり残念そうな表情を浮かべていた
「皆さんおはようございます。」
「「「おはようございます眞田さん!!!!」」」
教室の扉を開けて晴菜さんが入ってきた瞬間教室中の男子が90度に頭を下げ眞田さんに挨拶をした
去年から見慣れているがもはや体育会系の部活の挨拶のようだった
眞田さんはクラスの人達に軽くお辞儀をしつつこちらに近づいてきた
「遅くなってしまい申しわけございません優希様。」
晴菜さんはそう言って僕に頭を下げた
「別に謝らなくていいよ。それよりも飛香や伊達さんと何かあったの?」
「……………………なんでもありませんわ優希様。」
少し何かを考えていたのか晴菜さんは少し考えた後笑顔で答えた
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