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〜STORY 114 7月3日 四〜

この世の中から花粉を撲滅したいです


何をするにも目が痒すぎて今すぐにでも眼球を穿り出して、直接目を掃除したいくらい目が痒いです


春のセンバツのはとても楽しみなのですが、花粉があるから春は大嫌いです


夏の甲子園も待ち遠しいくらい楽しみですが、暑いから夏は大嫌いです


早く秋と冬にならないかなぁ〜

「お待ちしておりました。優希様」


「こんにちは小鳥遊さん。急にお邪魔して申し訳ないです」


璃玖の見舞いの後に優希は晴菜の見舞いの為に晴菜の住居である眞田邸に来ている

優希が眞田邸の門の前に来た時点で晴菜の従者の小鳥遊が出迎えをしてくれた

何度も来たことがあるがいつ見ても眞田邸の威圧感に圧倒されてしまう


「気にしないで下さいませ。それに優希様でしたらいつでも歓迎するとお嬢様も仰ってますよ?」


「それを聞いて安心しました…。」


優希の懸念に小鳥遊はニコッと笑って答えてくれた

正直、一般的な家庭で育った自分がお嬢様の晴菜と仲良くすることを両親が快く思ってなかったらどうしようと不安になっていた

聞くところによると寧ろ晴菜と仲良くしている事に感謝しているそうだ


「何でしたら毎日お嬢様の元にきてもらっても構いませんよ?私達はいつでも優希様をもてなしますから!」


「いや…流石にそれは…迷惑ですし…」


「いえいえ、お気になさらず!本当に!いつでも!お待ちしておりますから!!」


優希の手を握り全く離してくれない小鳥遊の目はどことなく笑ってないように見えたのだが…


「さぁさぁ!こちらはどうぞ!お嬢様も優希様を首を長くしてお待ちになられてますよ!」


「…はい。お邪魔します……。」


病人がお見舞い人を待っているのもどうかと思ったが深く考えてもしょうがないと判断した優希は気にしないことにした

長い廊下を小鳥遊の後ろを着いていき何度も訪れたことがある晴菜の部屋に辿り着いた


「お嬢様。優希様が到着されました。【ガチャ】」


「お、お邪魔しま〜す。晴菜さんだいじょうb…って何やってるのさ晴菜さん!!?」


晴菜の部屋に足を踏み入れるとそこにはベットの前でピンクのドレスを纏い正座して出迎えている晴菜の姿があった


「本日は(わたくし)なんかのお見舞いの為に、わざわざ眞田邸までお越しいただき誠にありがとうございます。何もない我が家ではございますがどうぞごゆるりとお過ごしくださいませ…。」


晴菜はそっと手を添えて深々と頭を下げて感謝の礼を述べる

普段から作法の稽古をこなしてることもあってその形は美しいと表現できるほど綺麗だったが今はそれに触れる時ではない



「いやいやいや!確かに出迎えてくれたことは普通に嬉しいんだけどさ!そういうことじゃないんだよ晴菜さん!!」


「…なるほど。流石は優希様(あるじさま)ですわ。なんて聡明なお方なのでしょう。(わたくし)感服致しましたわ!!」


優希の指摘に晴菜は答えてくれることを待っていたと言わんばかりに腰をくねらせて喜びを露わにしていた

どうやら自分が指摘している事を晴菜は理解していてくれたと優希は素直に喜ぶのだった


「そうですわよね…。やはり優希様(あるじさま)をお出迎えするならばこんなドレスではなく渾身のネグリジェをご用意するべきでしたわ…。この眞田晴菜、一生の不覚ですわ!!」


「気にするのそこ!?そこは1番良くないんじゃないかな!?」


「何を言ってますの!淑女たるもの、殿方をお出迎えするのに一才の穢れは許されません。身嗜みは淑女の務めにございます!!」


と思っていた矢先にこの始末である

晴菜的には出迎え方法よりも“どの格好”で優希を出迎えするかのほうがよほど大事だったようだ


「と、とにかく!晴菜さんは体調悪いんだから早くベットに戻って!!いくら夏に入ったからといってそんな格好してたら悪化しちゃうよ?」


「むぅ…優希様(あるじさま)の御命令なら仕方ありませんわね…。【脱ぎ脱ぎ】」


「ちょ!ちょっと!!着替えるんだったら僕部屋から出て行くからいきなり脱ぎ出さないでよ!」


優希の言葉に晴菜は渋々ながら承諾しながら着ていたドレスを脱ぎ出した

突然だったため、優希も見ないようにと身体を反転させはしたものの少しだけ…ほんの少しだけ膨らんだものが見えた

普段から密着してくる飛香や椿とは違ってとても細いというか小ぶりというか…


優希様(あるじさま)?恐らく(わたくし)の勘違いだと思うのですが、(わたくし)の身体をどこぞの(だれか)と比べていません?なぜか無性にムカついてきたのですが…」


「あ、あはは……そ、そんな…そんな失礼なこと……僕がするわけ……」


優希の周りには感が鋭い人しかいないのだろうか


「そうですか、そうですわね!わかりました!!優希様(あるじさま)にはもっと(わたくし)の全てを知ってもらいましょう!!【パチン!】」


額に青筋を立てた晴菜が指を鳴らすと一斉に使用人たちが晴菜の部屋に入ってきて勇気を取り囲んだのだった


「え!?なになに!!?何するのさ晴菜さん!!」


「この日のために優希様(あるじさま)の生活用品をご用意させていただきました!!優希様(あるじさま)には本日当家に泊まっていただきます!!」

読んでいただき誠にありがとうございました!


もし良かったら高評価、ブックマーク頂けたら幸いです!


作品力向上に繋がりますので作品への感想や意見などありましたら是非お願いします!!


では次回もお楽しみに!!


ありあっした~♪

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