〜STORY 102 6月12日 六〜
「はっ…はっ……こ、ここまで…くれば…」
追っかけを巻きつつ逃げ続けること数十分が経ち優希達は別棟まで来ていた
「まったくもう!こんなに忙しないんだったらデートにならないじゃない!!」
「本当ですよ。ただでさえ優希様と二人きりになれる時間が無いというのにいつまで経ってもお邪魔虫さんがくっついていては話になりませんわ…」
「うん…それを言うなら追いかけられてる時に僕から離れてくれたらもっと早く反れていればよかったんじゃないかな?」
その間も体の周りに女の子を抱えていた事もありすぐに注目が集まり追っかけが減ったかと思いきやいつの間にか倍になっていた事もありかなり時間が掛かってしまった
しかも優希が再三にわたって自分から離れた方がいいと四人に言ったのだが…
”晴菜の反応”
「ふふふ、私が優希様から離れるなんてあり得ませんわ。一生優希様のお側に置かせてくださいませ。」
”飛香の反応”
「ん〜。まぁでもゆうちゃんの横にいるそこの女がゆうちゃんから離れたら考えてあげてもいいかな〜。まぁ嫌だけどね♪」
”椿の反応”
「だ〜め♡ゆ〜ちゃんは私のものだから絶対に嫌♡」
”奏音の反応”
「私はお兄ちゃんの妹よ?何があってもず〜っとお兄ちゃんの妹として側にいないとけないんの。」
と言って頑なに離れようとしてくれなかった
何故か全員その場で離れてくれいいものを【一生】だったり【ずっと側にいる】など永続的なものになったかは優希にはわからなかった
くぅ〜
「あっ…あはは、いっぱい走っちゃったからお腹がなっちゃった…【くぅ〜】」
唐突に優希のお腹から空腹のサイレンが鳴り響いた
スマホで時刻を見るとすでに12時を回っており店舗の方も人の数が少なくなっていた
「確かこっちの棟にフードコートがあったよね?そこでお昼にしようよ」
「「「「【ギラリ】」」」」
「へ!?なになに!?何で皆して睨み合っているのさ!!」
四人は優希の”お昼にしようよ”発言後瞬時に自分の手持ちのバックの中に手を入れ目線で牽制しあった
考えていることは皆同じだったようだ
「(来ましたわ!今回のメインイベント!!)【チラッ】」
「(このデートじゃゆうちゃんと二人きりになれる機会なんて早々訪れない!)【ニヤァ】」
「(で〜も♡ある一点ではゆ〜ちゃんの好感度アップを狙えるのよね〜♡ゆ〜ちゃん喜んでくれるかしら〜♡)【クスクス】」
「(ママには悪いけどこればっかりは譲れないんだよね〜♪勝つのはお兄ちゃんを誰よりも知ってる私なんだから!!)【ギュッ】」
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ありあっした~♪




