〜STORY 9 4月6日 参〜
最近編集をしている時に音楽を聞くんですがみなさんは何を聞かれますか?
僕はアニメが好きということもありアニソンを聞いていることが多いです
ちなみに僕の推しメンは脳コメの【遊王子謳歌】ちゃんです!!
飛香と談笑しながら六条学園に向かうと門の前に大勢の生徒が集まっていた
よくよく見ると長机が並べられ、腕章をつけた生徒会役員と風紀委員達が一般生徒の荷物検査や頭髪検査を行なっていた
「そっか、今日は検査の日だったんだ。飛香は違反するものは持ってきてないよね?」
「もちろん!私は健全な女子高生なんだから!」
飛香は得意げに胸を張った
そのとき飛香の制服のリボンがキラリと光ったように見えた
「ん?飛香、今リボン光らなかった?」
「ん〜?………………陽の光じゃない?」
飛香と話すと時々間が長く感じる時があるがきっと僕の考えすぎに違いない
「(あっぶな〜!超小型レンズだから油断してたけどやっぱり反射しちゃうじゃない!)」
飛香はリボンに付けた小型カメラを優希に怪しまれないようこっそり位置をずらし自然体を装った
「ほら!早く済ませちゃいましょ!」
「ちょっ!引っ張らないでよ〜!」
飛香は優希の手を握り検査の列へと走っていった
〜数分後〜
「はい!貴女は泉さんの所へ!そこの君は私が検査をするから学生証とバックを渡しなさい!」
「「は、はい!」」
生徒会会長である伊達恵先輩の指示を仰ぎ、飛鳥は生徒会会計の泉さんの所へと向かった
伊達会長は長い黒髪が似合うと生徒から人気があるが、校則に厳しいこともある為、慕っている反面怖れられている
「それじゃあバックの中確認するけど学校に不必要なものがあったら没収にプラス反省文だから覚悟してね?」
「はい!大丈夫です。よろしくお願いします。」
伊達先輩はそのまま僕のバックを奥まで隈無く検査を行なった
学園の生徒全員のを行う為、学園の先生も全員掛かりで対応に当たっていた
「はい、バックは問題ないみたいね。じゃあ頭髪と服装の方検査するからじっとしていて。」
伊達先輩はそう言って僕の背後から隈なく触りながら持ち物検査をする
先輩が動くたびに先輩からシャンプーの香りが漂ってくる
香水とは違って自然的でとても落ち着き、ふんわり包まれる感覚に見舞われた
「ゆ〜ちゃん!!検査お〜わったよ〜!!」
「うわっ!!?」
「へっ?……きゃっ!!?」
その為後ろから近づく飛鳥に気付けるわけでもなく、飛香が抱きついてきた時足を踏ん張ることもできなかった
僕はそのまま前方に倒れ、その際頭髪検査のため僕の目の前にいた伊達先輩も一緒に倒れてしまった
「いてて……全く危ないじゃないか飛香!」
「えへへ〜。だって〜我慢できなかったんだもん!」
背中に抱きついたまま飛香は悪びれもないように笑っていた
「まったく…伊達先輩大丈夫ですか?お怪我はありませんか?」
ふみゅん
「え?なんだこれ?」
起き上がろうと手に力を入れた時唐突に何か柔らかいものを掴んだ
触ったことあるようで無いような何か
「んん…………っっ!!!?」
僕に覆いかぶさるように倒れてた伊達先輩は起き上がろうとした瞬間顔を真っ赤にして震えていた
その視線を辿ってみると
僕の手が先輩の胸を掴んでいた
「い……いやぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!」
パシーン!
先輩のビンタがダイレクトにヒットした
強烈だったのか頬に先輩の手形がくっきり着いていたこれがいわゆる【もみじマーク】というやつなのか
「さ、さ、最低よあなた!乙女のむ、むむ、胸を揉みしだくなんて!!」
僕から距離を取り顔を真っ赤にして罵倒してくる伊達先輩は胸を隠すように体を横に向けていた
「す、すみません!悪気があるわけじゃ無いんです!あ、飛香!飛香も先輩に謝って!」
飛香の方を向くと飛香は顔を下に向け、体を震わせていた
「…………か。」
「へ?なんて言ったの?」
飛香はボソリと呟くほどのトーンで喋るがほとんど聞き取れなかった
すると少し涙目で顔を赤くして
「ゆ〜ちゃんのバカ!どうしてその女のおっぱいなんか触っちゃうのよ!触るなら私のおっぱいいつでも触っていいのに!」
「何言ってるんだよ飛香!!」
僕という存在を抹殺する核爆弾を投下したのだった
周囲からは僕らを見てコソコソと話す人が増えた
「不純よあなた!まさか同級生にそんなことしてるなんて!あとで生徒会室まで来なさい!」
「ゆ〜ちゃん!!答えて!その女と私どっちが大切なの?私なんてただゆ〜ちゃんが好きな時に触られるだけの女なの?」
周囲からスマホを打ち込む音が増えた
きっと僕のことなんだろなぁ
校舎の三階
渡り廊下から少し先の窓から校門で起きてる珍事件を眺める生徒がいた
金色の髪を靡かせ、優希の姿をずっと追っている
「ふふっ。優希くんは本当に可愛いなぁ〜。あの困った顔、ほんと…………私だけのものにしたいなぁ〜」
うっとりした表情を浮かべ、少女はその光景が終わるまでずっと眺めていた
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